見出し画像

大原富枝賞、文学賞をおくる側になってみた

四国のおへそ
嶺北地域にある
高知県本山町

「なんにもない」が、あるところ

昨日は、1日雨でした

雨の大原富枝文学館

旧簡易裁判所の建物を
改装して建てられた

たぶん
日本で一番小さな文学館

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀

昨日は、
貧血でヨロヨロになりながら

本山町主催
大原富枝賞の表彰式の司会を
やってきました

毎年のことなので
文学館の心優しい
(時に天然の)
守り人の
高角姫に
「望美ちゃんお願い」
と、頼まれたら断れない

姫の頼みごとを
断れる人なんて
世の中にいるんだろうか

プログラムが進む毎に
起こる小さなハプニング

それに合わせて
書き込まれる
汚い字💧

司会は
会場のみなさんを不安にさせず
この退屈なセレモニーに
来てよかったと
思ってもらうのが仕事

そして、遠くから来られる
参加者のあとさきの
ご都合を守り
ひいては安全を守るために
式次第の進行
タイムキープを
尊守するという
大切な任務がある

始終笑顔で
オーラを放ちまくり

だって
もう受賞できないかもしれないから
写真撮ってください

って、スマホ持ってくる人がいる

もう一度
賞を取って
この会場に戻ってきたい

あの司会者さんに
作品を紹介してもらって
名前を読み上げてもらいたい

そんな司会を
したいと
今年も……

何でこんなときに
貧血で倒れるの……
(自己嫌悪)

力60%くらいしか
出せなかった

でも、受賞者の小学生の
おばあちゃんが
声をかけてくれた

遅刻してきた女の子

式の開始が遅れた

遅刻の理由は
小さい兄弟がいて
お父さんもお母さんも来れなくて
なれない道を
おばあちゃんが雨の中
来てくれたから

とても優しい文を書く
ステキな子

来年も会おうね

貧血にならないように
気を付けるからね

でも、出せる限り
一番美しい声で
がんばったよ

あなたのために

届いたかな

式が早めに終わり
くつろぐみなさま

裏方さんの場所
司会の忘れ物はないかな

文学館に寄って帰ろう

お疲れ様です~~

8年前は
私が守り人でした(笑)

宮沢賢治の童話に
出てきそうな建物

撮影不可の展示室
遠くから撮る

階段

入り口には蘭

守り人のひとりが
植物の世話をする天才で
おうちから持ってきてくれた

文学館のお庭は
茶室の管理のついでに

むすめの茶道の先生が
きれいにしてくださる

名もなき人たちの
見えない心づくしで
ささやかに存続する
小さな文学館

司会役の戦利品
てづくりクッキー
受賞者の作品集

今日のおやつに
食べました

ココアも貧血にいいらしいので
この際
何でも藁にすがって

🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀

高知県本山町
「なんにもない」が、あるところ

文学賞の最終選考
選者の先生が
今年はおふたりでした

自分の感性を
信じない

かたよらないよう

ふたりで意見を
戦わせて
時間をかけて選考したそうです

それでも
悔いが残る
これでよかったのかと
思う

ただ
規定の枚数は書いてほしいと
ぽつり

読む人にとって
読みやすくする努力

このページ数あれば
エピソードを深めることができるはず
書きたいことだけ書くのではなく
読者が読みたいところを
かゆいところに
てが届くような
気遣いを

書き手にもとめる

選者の先生の言葉が
心に残りました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?