ブラックミラー感想メモ
国家
聴衆の無責任さ、当事者サイドでも利害関係ある当人しか本気になっていないこと、当事者サイドにも情報売って私服を肥やす人がいること、周囲には情報が欲しくてたまらない人、それをチャンスと見て自己顕示欲を爆発的させる人、当事者本人が耳を傾けるべきは結果的に妻ただ1人だったのに無視した結果実質的に失ってしまったこと、そしてそれを悲しむ人はほとんどおらずエンタメとして消費されたこと、しまいにはアートなどと括って持て囃されたことなど、
現代の問題のサマリーみたいな物語
政府サイドの打ち手がことごとく失敗する点、テレビを消してくださいなどと政府が言ってもほぼ国民全員見ていたこと、妨害電波なんて浅知恵が無意味なこと、Twitterなどネットの意見に左右されすぎ、調査結果の信頼性など疑問抱かずに自分の判断を鈍らせていることなど皮肉がすごい
面白ければ良くも悪くも注目されて消費されるし、その中において倫理観や道徳、義理はほぼ無視される。
大衆の声として方向づけされてしまうと、あるいはそのように錯覚すると制御不能になるという怖さを感じた
1500万メリット
何のために生きるのか、希望を見出し裏切られた後の絶望、正常な判断を妨げる外部からの刺激、単調で無意味な生活からの脱却という甘い誘い、その中で失う元々持っていた価値観、引き換えに得た少しいい暮らしへの満足と虚しさの同居、眼下に広がる本物か偽物か区別のつかない景色
という成り上がりストーリーに伴う葛藤と虚しさのサマリーのような物語
アビにもらった折り紙のペンギンが本物なのに、生き物としてのペンギンによく似た偽物を置いている滑稽さ、それに疑問を抱いていないであろうビングの変化に、自分は大丈夫か?と考えさせられた