オートパイロット日記
単純作業の仕事をしてる時、頭が全く動いていなくて、手だけが動いていると感じる時がある。
パソコンのモニターを見ながら、考えているようで何も考えていない。手だけが仕事をしてくれている。
音楽を聴いていても、ラジオを聞いていても、聞いているようでただ頭の中を通過しているような感じ。
オートパイロット中、その時間は何のためにあるのだろう。
意味があるのかないのかわからない私の時間はどこに行くのだろう。
高校生の時、なぜだか毎日眠たくて、それでも学校に電車で通っていた。
世界で一番眠たいのは私だな、と謎の自負を持ちながら、感覚で覚えている家から学校までの通学路を最短距離で歩くことのみに専念していた。
電車の中で見る人は人としてではなく、ぶつからないように、迷惑をかけないようにする対象の「塊」であり、かわすだけ。顔なんか一切見ないし覚えていない。
朝からやる謎の漢字小テストのための本を開いたまま、つり革につかまって立ったまま寝てたりしていた。夢を見るくらい寝てても、降りる駅の前にはちゃんと起きられる不思議。
学校についたら点呼に反応して、10分程度のテストを受け、3時間目くらいまでぶっ続けで寝ていた。なんのための学校なんだろうか。
学校が終わる頃には元気になり、制服のままパン屋さんで買い食いしてライブや映画に行っていた。
オートパイロット高校生はそのまま大人になってしまいました。
意味のない時間が人生の大半です。