怖い日記
洗いかごの片付けをした。お皿を元の位置に戻す。
シンクの上のキャビネットを開けた時。
ジップロックが置いてある場所。
え?
ジップロックに何か入っている。
使いかけの鶏肉のパック、だった…。
いつからあったのか?冷蔵庫に入れるべき物をジップロックに入れて、キャビネットに置きっ放しにしていた。
呆れるを通り越して自分を疑う。
見た目には変わりはなさそう。でも現実を直視することはできなかった。
息をせずにそのままゴミ箱に捨てた。
スーパーで買ってくるチキンが生々しい獣の体の一部に変化する気がして、心の中で何度も謝った。このチキンは何も悪くない。ものすごい罪悪感。
怖いのは、自分。
絵を描いた。
そこだけが自分の居場所なんだと確信。止めちゃいけない、いなくてはいけない、場所。
誰にも追いつかれないよう、見られないよう、走れ。