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日記2

暑い、暑すぎる
いつまで経っても夏は憂鬱な季節でクーラーガンガンの部屋の中アイスを食べながらあまりにも薄味な夏の思い出を虚構で味付けしながらやり過ごす。
そうやって過去に思いを馳せていると紛れもなく本当の辛い記憶が押し寄せてきて感情の再放送が始まるのだ。これは何度でも地獄に落ちることが出来る素晴らしいトラウマである。皆さんはもっと、自分が不幸であると認められる瞬間に悦楽を感じた方がいい。
心一つあれば絶望で暇が潰せるのだから。
二つあればどんな気持ちも二転三転不自由自在になると言うのに。
こんなに暑くてはアイスは溶けジュースと見分けがつかなくなり、美少女フィギュアと友達の見分けがつかなくなり、鏡と恋人の見分けがつかなくなるでは無いか。そして元からボヤけた境界線が蕩けて無くなって私の視界がフリッカー現象に陥る。

海に行く予定は無いから、インターネット海水浴な夏。

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