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初めてロックフェスに行ってきた話

ロックインジャパンフェス2022、8/11日に行ってきました。
スタッフとアーティストの皆様お疲れさまでした&ありがとうございます。

いやー暑かったけど最高でしたね…暑かったけど
「最高」という言葉を多用するのは自分の立ち位置が判らなくなるからあんまり好きじゃない
けど今回はそう形容したくなるほど最高に楽しく、そして暑かった

とはいえこれでも当日は風と雲があって予報よりは涼しかったはずなので暑さの方は最高でもなく、初心者的には運がよかったと思う。

正直書くのめんどいし誰が喜ぶわけでもなさそうな内容だけど、ポジティブな感想もたまには出力していかないと愚痴と天気の話しかしない老人になっちゃう気がするので…まぁ熱があるうちに書き散らしておく


応募から準備まで

昔はライブに行くタイプではなかったんだけど、数年前から友人に誘われてそれまで行かなかったアニソン系のライブ等に行くようになった。
で、思ったよりライブが楽しかったのでフェスとかにも興味持った矢先にコロナパニックが発生…(

当時コロナが発生する前は確か「海外アーティストも生で聞いてみたいなー」と思っていて、知り合いからKNOTFEST2020のチケット余ってる分を譲ってもらえる手筈になっていたけど当然中止、その年末だったかに応募していたANGELAのライブも中止、あいみょんツアーには行けたのが救いだったかな。

ただフェスにはいかないまま、波物語の醜聞とZeebraの謝罪を横目に見て去年は終わった

でまあ2年もたつと風向きも変わってきて、2022はフェスもやれそうだぞってことで友人とどこか行こうかって話になりサマソニかロッキンの2択が発生

すり合わせの結果ロッキンを選択することに (サマソニは次があれば必ず…)

1週間前の予報では当日の気温は36度だったので熱中症対策グッズを考え付く分だけドンキで揃えた。これで準備は完璧、後は当日を待つだけ

…のつもりだった。ゲリラ豪雨対策と日焼け止めを忘れていたあの日の俺を今はただぶん殴りたい


会場の雰囲気とかマナーとか


参加に際しての個人的な懸念点として「そもそもフェスって初心者とか殆どいない気がするし、この状況下でのロックフェスということもあるし(海外の物に比べれば大人しいとはいえ)、いろいろ大丈夫なのか?」というものがあったんだけど
これは結論から言えば完全な杞憂だった。理由は簡単。運営会社の人いわく、

「今回のロッキンの参加者の半数は初参加。平均年齢は5歳下がった」

かららしい。何でそこまで極端なことになったのかは知らない。
会場には10代学生や家族連れも多くて、自分のようなおじさんは少数派だったおかげか総じてマナーは極めて良好であり「これが本当に俺のイメージしていたロックフェスなのか?」と驚愕するほどだった。
声だしやモッシュがないのはともかく、全員距離とってるから体ぶつかることすらないし、5万人弱が来場して屋台で買い食いしてるのに道端にゴミ一つ落ちてないのは衝撃だったよ。ディズニーランドでももうちょっとゴミ落ちてるよ

…多分ずっと来ていた人からするとこの雰囲気に逆の感想も出てくるだろうなとも感じたけど
これを読んでいるロックフェスに反体制的な要素は求めてない人、今割とそういう人たちほどフェスに行きやすいと思うのでお勧めかもしれません

蘇我の会場自体も来場者が多すぎてスマホが一切使えないってことを除けば優秀だった。各ステージの移動に数分しかかからないのはすごく楽ちん


会場で主に聞いてたアーティスト


聞いた中で好印象だったものを


BLUE ENCOUNT


友人が聞きたいと言っていたので入場一発目はここに
自分はオルフェンズで歌ってたよと言われてようやく「曲自体は聞き覚えあるな」と思いだすくらいだったので細かい話ができないのはご勘弁を…

最初から声しっかり出てて演奏も安定してるし結構好印象だった
暑い中で会場狭しと走り回りながらやってたのも、パフォーマンスって意味では熱い


今回のフェスに限った話じゃないけど「CD音源はいいけど生だとちょっと…」な人達もまぁプロの中にも結構いるなかで、こんな大会場でもちゃんと届く声量、演奏を届けられるのは当然かもしれないけどグッとくるポイントだよね

聞いた中だとVSとかバッドパラドックスとか好き



Creepy Nuts




最近の中だと一番個人的好感度が高いかもしれないCreepyNuts
もともと自分は昔はSoul’dOutが好きでよく聞いていて、CreepyNuts…というかR-指定を知ったのも「R-指定はSOの大ファンでラジオとかでよくDIGGYを弄ってる」という噂を聞いたから・・・という経緯だったり

メロディラインのしっかりあるラップは昔から好物なので会場でも楽しみにしてたんだけど、予想以上に上手くてびっくりした…生でもあそこまで出来るもんなのか…。

曇りから始まってよふかしのうたで大雨になり、終わるころには快晴になっているという天候が忙しいライブだったおかげで服と体調は大変なことに

「もしよければ、クリーピーナッツちょっとヤバいなって思って帰ってほしい」的なことを笑ってMCしてたけど、ちょっとじゃなくヤバいと思う。あとのホルモンの時でも感じたけど多才すぎるわ

そのMCの後、助演男優賞じゃなくてラストが生業で閉めてるのも歌詞にメッセージ性あって良き。

今回うたってた中だと よふかしのうた、生業 あたりが好き
聞いた範囲だと助演男優賞が一番好きかも



10-FEET


昔からふんわり知っててふんわり好きだった10-FEET
最初に観たブルエンの逆で、俺は知ってて友人は知らないパターン

どんなバンドなの?って聞かれると反応に困るタイプで、そのたびに
「歌唱力が飛びぬけているわけでもなければ、演奏技術が卓越しているわけでもなく、作詞作曲に並々ならぬ個性があるかというとそんなこともないんだが、男くさい熱量を感じて前からなんとなく好き…というか嫌いになれない」だとか
「いかにも野外ライブでシャウトしてそうなバンドNo1。大学の学祭でうなってるコピーバンドの延長線上」だとか
ファンから怒られそうな紹介ばかりしていたことをここで懺悔します

懺悔したからいいよね?事前の印象通り過ぎておもろかったw
音源からだけでも伝わる音楽性、というか人間性ってやっぱあるわ

暑さのせいなのか入りがちょっと不安になる感じだったが最後の方は圧巻の盛り上がりだった。初めて見たわけだけど、この音楽を四半世紀やってるのは本当にすごいと思う。脱帽。

浅瀬ファンなので その向こうへ が一番好き



マキシマム ザ ホルモン



目当てのバンドその1。
応募した段階で発表されてた中では一番見たかったところ。
音楽もだけど特に歌詞が本当に好きで、今でもカラオケでよく歌う。

10-FEETやバンプを弄ってるMCで笑いっぱなしだったのもあるけど、今回聞いた中では唯一セトリの曲が若いころ聞いてた曲ばかりで全てわかってる状態だったので終始テンション高めだった。声は出しちゃいけないけどヘドバンはできる、うむ。

途中でR-指定をゲストに呼んだところは驚きと嬉しさでちょっと変な声が出たし、ついでにR-指定がホルモンの曲歌うの上手くて二度驚いた。
DIGGYの真似もクッソ上手いし、R-指定については何ができるかより何ができないのかを知りたいレベル

ぶっ生き返すは個人的ホルモンの好きな曲ベスト3には入るので、ここでこれを聞けただけでも来たかいがあったよ。

俺が若いころにライブ行ってみよって気分にならなかったせいでもう二度と太ってる姿を見ることができないのだけはちょっと心残りがあるな…

めんどくさがらないで手でも足でも動かせばよかったのにね、後悔は先に立たず



BUMP OF CHICKEN



いやー終わってみればここが全部持ってったね


お目当てのバンドその2
応募時点では参加発表されていなかったので、たまたま聞けることになったのを電車で知った時は腰のあたりで小さくガッツポーズをしたとかしないとか。

リアルで聞いている、ないしカラオケで歌っている期間でいえば一番長いはずなのでそれだけ思い入れも深い。
今だと夜系とかに代表(というと語弊あるか?)されるようなちょっと陰キャな歌詞や曲調も広く浸透して、むしろ底抜けに明るい感じの歌より売れ線になった気さえするけども
自分のガキの頃だとそういうのは多くなかったので、陰キャ少年時代のマンチキンくんにはBUMPの歌詞はぶっ刺さり!!!

陰キャ少年の頃は~と昔のことのように書いたが、ガキが年だけとっても太陽の下に這い出てきたわけではないので自分の中のメインストリームにはまだBUMPがいて、だから思い出すと時々新曲を聞いているわけだ。

それが生で見られるだけでもうれしいのに、今回はなんと前方エリア入場券に見事当選、さらになんとなんとで席は前方10列中央真正面という最高のポジション
ライブ中、前のスペースの若いねーちゃんが藤くんの方を見つめ口元を抑えて涙ぐんでいたが冗談じゃない。泣きたいのは俺の方さ
いやまじで1年分くらいの運は使い果たした気がする

聞いててびっくりしたのが、目元にはちょっと皴ができてたり年齢を感じる部分もあるのに声がほとんど老いていないのと、音源そのまんまのように歌える歌唱力と表現力の高さ。
動き回りながらの生歌でもちゃんと聞けるレベルなのは凄いって上の方でブルエンを評価したけど、BUMPは聞けるとかではなくそのまんまだった

あまりにイメージそのまますぎて、普段「ライブでテンション上がることはあっても泣くことはないだろ…」と内心思っている感情の死んだ自分ですら、2曲目にKが流れた時には思わずちょっと涙がこぼれてしまった

あと、アカシア、Ray あたりはやるだろうなって思ってたから聞けて嬉しいぐらいだったが、才悩人応援歌は全然やると予想してなかったので一人感極まってました。好きなんだよなあれ

見わたした感じBUMP見に来てた人には若い人も多くて(プロセカ経由か何か?)、曲より後に生まれた人も多かったんじゃないかなあ。
二回り近く違う世代が一つの場所で同じ歌で盛り上がれるってロマンある話だ

良かった曲は全部です


おしまい


イイハナシダナー的なMCは各バンドやってたんだけど、BUMPが一番最後にこんなことを言ってたのが印象的だった

なんでフェスが出来たかわかりますか? 
なんで音楽が死ななかったかわかりますか。
聴きたいって思う人がいたからだよ。聴いてくれる人がいたからこそ、音楽は生き残ることが出来たんだ。
フェスを取り返したのは、音楽を守ったのは君たち自身です。
君たち自身に大きな拍手を。


これ自体はまあ、現実的には受け手だけいたってしょうがないんだけども…それでもやっぱり売上なり声援なりがなきゃ活動しようがないのは事実でもあって、特にこれだけ音楽業界が危機的な状況にあった中だと以前よりミュージシャンとファンはインタラクティブな関係ではあるのかもしれないなーなんて思った。

何が言いたいのかっていうと
いいと思ったものにはちゃんと金は出した方がいいってこと。常識的な範囲でね
今よりちょっと多めに曲を買ったりせめてサブスクで再生したりしようかなと思ったそんな今回のフェスでしたとさ、おしまい



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