"平和の象徴"との3年戦争 Part.1
私は鳩が苦手…いやもっと端的に言おう。
私は鳩のことが嫌いだ。そして、わりと最近嫌いになった。
正直なところ、北海道のしょうもない田舎で生まれた私にとって動物は割と身近なものでした。
学校の裏でヒグマが目撃されて集団下校したり、部活の用具庫にヘビが棲み着いていたり、実家の庭でカラスとハヤブサが抗争を繰り広げて最終的にハヤブサの死骸だけが残されていたりなど…
早速脱線してしまいましたが、いろいろな動物が身近に存在していました。
自宅で暮らす想定外の日々
話はガラッと変わります。
東京に暮らし、早いもので3年半が経ちます。
転勤で札幌からやってきて、特にこの3年は本当に試練でした。遊べるだけ遊んで(仕事も若干して)やろうと思っていたのですが、なんか知らないうちにとんでもない流行病がやってきてしまいました。
そのためせっかく東京に来たのに、好きな音楽を聴きに行くことも、野球を観に行くことも、お笑いライブを観に行くことも、ほぼほぼできません。
そして仕事でさえも在宅勤務の制度が取り入れられ、自宅で過ごすことが一気に増えました。
一方でその自宅では、自分が経験したことのない地味で面倒な障壁が立ちはだかるようになっていました。
象徴が街にやって来た
東京で暮らし始めてそれほど経たない時のことです。
朝4時くらいだったか、聞き慣れない変な音が窓の外から聞こえてきました。
「ばたばたばた…ガシャ…シャカシャカ…ばたばたばた…」
脳内のサウンドライブラリにない音でした。えー…なに…と眠い目をこすりながら窓の外を確認すると、なんか鳥みたいなのが飛んでいくのが見えました。
…鳩?
……えー…鳩来るの…この家…
それから毎日、我が家の朝の始まりは「鳩の妙に強靱な羽音」となりました。
象徴が来たりてクソをする
最初はまぁ我慢したら…と思っていましたが、正直甘かったです。
のちに色々な文献を調べたり、有識者からヒアリングしたときに「鳩は恋愛系メンヘラくらい固執する」ということがわかったのですが、この頃はそんなことは知りません。(恐らくこの表現は大変端的なので今後も何度も使う気がする)
…マジで毎日来るのです。
そして、我が家の窓のうちの1つが「横滑りだし窓」と呼ばれる窓なのですが、そこの外に"だけ"やってくることがわかりました。
よりによってパソコンを置いている位置のためその窓を開ける運用を想定しておらず、もしかしたらその窓を開けたりしてたらもう少し違ったのかもしれません。
そこがその鳩のone of 居場所になっていました。
毎朝羽音で朝を迎える現実にさすがに厳しさを感じた私は、一度その窓を開けてみることにしました。棚やPCモニタなどをずらし、久々にその窓を開けた結果…
窓を開けた外側(前述の「横滑りだし窓」を開けた外側)に、鳩の羽とフンがベッタベタについていたのです。
事前に敵(エネミーと読む)こと鳩について調べていたのですが、「鳩の羽とフンはなかなかに有害なので処理するときは気をつけなければならない」とのことだったため、とりあえずマスク・使い捨てビニール手袋・その他防護を万全にして羽とフンをキレイに処理したのでした。
…とはいえ、いつも来るのであればまた同じように鳩とフンを処理していかなければなりません。
ここから、永きにわたる鳩との闘いが始まったのでした。
(次回へ続く:そのうち)
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