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お隣さんはヒトラー〜スターリンは笑いに変換できるのか?

ヒトラーとナチスを肯定することは公私ともに難しいが、罪を憎んで人を憎まずの論からすれば、鳥肌実のパフォーマンスを思えば、少なくともパロディの対象にはなるのだし、ヒトラーをいじる作品が増えれば増えるほど、垂直思考で歴史を見直すことができるかもしれない

ヒトラー映画に触れるたび思うのはスターリンのことだ

スターリンのソヴィエトを扱った映画はけっこうあるが、バロったのは古今東西遠藤ミチロウだけだろう

ホロコーストに勝るとも劣らぬポグロムは勝ち組ゆえにうやむやにされ、名前すら知らない子どもたちが多いにちがいない

この作品はポーランド、イスラエル合作だが、イギリスとアメリカとソヴィエトが合作しなければイスラエルは生まれなかった

スターリンがポグロムをやったから、生き残ったユダヤ人はディアスポラをするしかなかったし、さらにややこしいのはイスラエル塾=ユダヤ人とは言えないことだ

もっと言えば主にイギリスのせいでパレスチナはこうなった

ヒトラーよりもっとスターリンが悪い、共産主義から笑いは生まれないと言いたかったのだが、西も東も右も左もないのであった

歴史資産の無駄遣いとネガティブに評する識者に対し、歴史こそガンガン蕩尽されるべきと言いたい

完全に余談ながら、シネスイッチ銀座開館第一作を観に行ったのだが、上映が始まってもおしゃべりをやめない女の人たちに閉口していたら、話をやめなさい、やめないなら出ていけと一喝する男性がいた

映画評論家のSという人だった

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