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レンタネコ〜猫人間は共感する

二月二十二日、誰が決めたか猫の日に録っておいたのを視た

猫たちをリヤカーに乗せて豆腐屋や焼き芋屋のように貸し歩くなどどいうことは、現実にはまずあり得ない、そんなことをする人がいるわけがない、おそらく猫が逃げる

あまりにも漫画チックと言うしかないのだが、誰が何をするか問題に照らすと、この監督に関しては許されることであった

泥棒に盗まれて困るものといったら、猫たちをおいてほかにない、猫たちしか財産はない

その程度の暮らしであり、猫がいない家よりもしあわせな暮らしであるが家は傷んでいる

私の中を通り過ぎていった猫たち、やがて通り過ぎてしまう猫たちとの思い出をつらつら記録すると、自分がいい人になってしまう

粗相されて怒鳴りつけたり夫婦喧嘩に負けて八つ当たりしたり仕事がうまくいかなくて机の上から払い除けたり、猫はわが子以上だの宣いつつけっこうつらく当たったことがあった

それでも猫たちは長くねんごろにしてくれた

気持ちがどんよりするさなか、さまざまな振り返りを与えてくれる作品だった

封切りの時なぜ観に行かなかったのかわからない

とにかく余裕がなかったのだと思う


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