とりつくしま〜愛妻家と恐妻家のはざまで
なんだかんだでやはり妻しかいない、妻に先立たれたらどうしようといつも思う、つまるところ自分のことしか考えていないのだろうが、だからどうしたという話である
大島弓子『四月怪談』など、死後の世界、ポスト自分を見つめるドラマは数多い、特に目新しさはない、モノローグが耳障りなど、個人的にはマイナスの要素もあった
だがしかし、ジワジワくる、人ひとりいなくなることがどれだけ軽くて重いかを実感させる、とりつくしまがない、よるべないことがどれだけ切ないか、しばらくじっと考えてしまう
結論としてよい作品であり、QORを真面目に追い求めねばといまごろ焦り始めている