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手提げかご
竹かごバッグ作りの2作目は手提げかご。2022年2月作。
以前に作ったカゴは、どうあっても「買い物かご」なのだやはり。
もちろん買い物かごもいいのだけれど、普段に持ち歩けて、ノートなんかも入れられて、と思うとやっぱり違うタイプのかごが作りたくなる。
そんなところに見つけたこの本。
以前作った買い物かごの本と同じ作者によるもので、B5の入る手提げカゴの作り方が載っていた。(新装版が出てた!中身は一緒みたい)
読むと、このかごを作るにはかごの胴体を編むための木枠を作る必要があり、木工工作の苦手な私にはそれがネックとなって、なかなか手を出せずにいた。そして以前の買い物かごを作ってから一年経って、ようやっと木枠を作る決心をした。
かごを編むための木枠を作る
コーナンに行って、ベニヤ板と角材を買った。
長い角材を同じ長さに切る&切り口を水平に切る自信がないので、ちょうどのサイズの角材を買うことにした。
釘はどんなのを使ったら良いのかが分からない…。カナヅチはあるけど。
ええい、組めれば良いのだ!と、家にある電動ドライバーが使えるネジタイプの釘にした。
そして指定された通りに木枠を組んでみる。ダンボールで作るより少しはマシ、程度にできたら良いのだ!
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かごを編む
この本の作品の基本は、いかだ底のござ目編み。前回の買い物カゴに続き二度目なので、ちょっと馴染んだ感はあるが、今回のポイントとしては、側面をしっかりと立ち上げねばならない。
縦骨を熱したコテを使って直角になるように曲げる。
回しひごの指定は幅3ミリ、厚さ0.5ミリ、長さ5メートルを13本。
まだ5メートルのひごを取ってくる技術に乏しいので、4節分、2メートルのひごを30本くらい作って準備。
前回のかご作りの時には、指定の長さでなくて大丈夫だろうか?と心配になりながらだったけれど、今度で2回目。
胴を2回しできる長さがあれば、それを継いで作ることができる、とわかっているからその辺余裕が。
一回でも経験したりやってみたりしたことって、小さなことでも後々役にたったり応用が効いて楽になったりするんだなぁ、と実感する。
このかご、実はショルダーベルトの金具を引っ掛けるためのフックかけも竹で作って、外れないように底まで差し入れてあるのだ。
力がかかっても壊れにくいように、節のところを使ってある。
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ショルダーになるなんていいなぁ!と思ったものの、結局ショルダーとして使ったことはない。それは、私の穴の開け方が微妙で手持ちのショルダーベルトの金具でこれに合うものがなかったから。
合う金具を買ってきてベルトを作ればいいんだけど…そこまでしてショルダーにしたいかというとそうでもない、ということで結局作ったけど使わなくて少々邪魔で勿体無いパーツになってしまっている。
縁と持ち手
前回の買い物かごもだが、今回も、縁の処理が大変悩ましかった。
一般的に縁の処理といえば、内縁と外縁で編み地を挟んで上にささら(柾)を乗せ、皮籐で大和結びにする。
しかしこの本では、ささらの代わりに紐、皮籐の代わりに葛を使うとある。
そして持ち手の作り方に至っては、
持ち手を作る
手近にあるものを工夫して作る。麻、綿、皮などが使える。ここでは廃品になった東南アジア製の紐カゴをバラして、紐の材料とする。
という、初心者には非常にハードルの高い指示がされているのであった。
竹細工5年目の今なら、そして縄ないの知識も多少持っていたり、里山エリアに出入りする機会もある今なら、この紐作りにももう少し応用が効かせられただろう。
この時は、その「手近にあるものを工夫して」というところで全くもってお手上げ!という状態。
一体縁をどうやって仕上げたらいいのか?
ユザワヤで売っているあんな紐、こんな紐ではダメなのか?
どうする???
となって結局、ささらと皮籐で仕上げることにしたものの、先出したフックかけ、アレが邪魔になって、ささらが縁を一周することができない!
だから紐なのか…。
苦肉の策で、フックを挟んでささらを2本に分けることにした。
内縁も本では曲げて縁芯を入れて沿わせるだけ、今の自分なら火曲げを選ぶと思うが、それが十分に曲がり切らずに折れてしまい…
外縁は合わせ目がうまく合わさらず、削ったところが見えてしまうし…
応用の効かない初心者には色々大変だったのだが、作り直す気力はなかった。
持ち手は、少々敗北感を感じつつも手芸用のバッグ持ち手を買ってきて皮籐で取り付けた。
完成!
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内袋を作る
なんとか仕上がったものの、そのまま持ち歩くには縁に難がありすぎる、と、内袋で隠してしまう作戦に。
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ミモザの刺繍が素敵な布を手に入れ、かごの縁を少し多めに隠せる内袋を作成。
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この内袋もサイズを間違えて、やけに深く作っちゃったんだけどね…
まぁこれでなんとか持ち歩きできるかな、という感じで終了。
うん、せっかく作ったんだから使う。
使ってこそ!だよ。