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【#12】チラシの王道デザインとは?

センス不要のデザイン講座、11回にわたり「センス」がいらない理由と、その代わりに使うべき「ルール」をお伝えしてきました。

その中で「えー!ほんと?」と思うようなルールはあったでしょうか?
ルールとして言葉にして説明されたことがなくても、受け取る側の立場になって考えてみると、なるほど確かにそう思う、とかそう感じる、といったものがほとんどだったのではと思います。

チラシを見る目線の流れなども、気づけば自分でもそいういう流れでチラシをみていることを実感されたのではないでしょうか。

「当たり前」を利用したチラシの「王道デザイン」

これは、私がこのPagesでチラシを作ってきた経験の中から「これしかない」「これで十分」と確信したもの。

チラシのオモテ面・ウラ面に何をどう入れるか?何を入れるか?もう迷う必要がない!という基本レイアウトです。

名付けてボックス収納方式レイアウト

たとえば講座やイベントのA4両面チラシを作る場合。
A4を縦で使う、というのがルールでした。

そのA4画面をカラーボックスみたいに
オモテは3段に、ウラ面は4段に仕切ります。

その両面のそれぞれの段の中にこれらの情報を収めれば、王道デザインの出来上がりです


オモテ面の3段は、上から
上段:講座タイトル
中断:講座内容
下段:申込先

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ウラ面の4段は、上から
上段:講座タイトル
中断・上:講座内容orお客様の声
中断・下:講師プロフィール
下段:講座詳細

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これでもうバッチリ!

こちらのブログで詳細解説しております。→

今までお話ししたルールに従っているので、タイトルを縦にしたり、下に持ってきたりなどのアレンジはNGです。

この王道デザイン配置でチラシを作っても効果がなかった場合は、デザインではなく、企画の方の色々を見直した方がいいケースです。

現に、私がチラシ作成を請け負った時にも、基本このルールに沿って作りますし、クライアントさんにも納得いただけるものが作れているという実績もあります。

効果のあるチラシとは?

「効果のあるチラシ」というのは、このチラシをみただけで人がじゃんじゃん申し込んでくる魔法のようなチラシ、という意味ではありません。

講座主催者がそのチラシを手にしたときに、その講座をやる情熱を思い出し、それを届けたい人のことを思い浮かべ、届けたいと強く思う。

そして自信を持ってチラシを手に行動できるという、自分の行動を変えるという意味を持つからこそ「効果がある」というものなのです。

チラシだけではなく、ツールというのは他人を説得するためのものではなく、自分の行動を変えるもの。

そこがなければ、他人が動くはずもありません。

集客はゲーム?仲間探し?

もし、この王道チラシのレイアウトではものたりないと思うなら、それはきっと「興味のない人を説得する」のがチラシの役目であり、集客だと思っている場合です。

あるいは、アート(自己表現)だと思っていれば、これはきっとダサいさえないデザインと感じるでしょう。

集客をゲームと考える場合、もっと人を焦らせたり煽ったりの文句ややり方を考えたり、必要以上に目立つためのトリッキーなデザインを考えなくてはならなかったりします。

そういうやり方も好きならばやればいいのですが、私は「ゲーム」ではなく「仲間探し」のツールとしてチラシを作ることを目的にしています。

「アート」で自分のこだわりを出したいという場合、自分が本当にここでこだわりを出すことが、受け取る相手の役にたつかどうかを考えましょう。

わかりづらさ=こだわり

ということは、よくあること。

おしゃれ!と思ってきてくれる人が本当にきて欲しい人とイコールでしょうか?

集客というのは、「共にいて居心地良く学びあえる世界を作る仲間探し」。
だから、本当に必要な人しか来ないチラシでいい。

必要のない人が、煽られて講座にきてしまったらお互い時間の無駄遣い、不満やクレームも発生します。

デザインの前に必要なこと

本当に人を講座に呼ぶ動力は、王道チラシでもおしゃれなチラシでもないんです。

それは、これをどうしても人に届けたい、という想い。

どうしてもこの講座を満員にする、という諦めない想いです。

その想いを動力にして動く、ということがなければ、いくらいいチラシが作れても結果はでません。

つまり逆に、動きさえすれば、王道チラシでなくても、手書きチラシだって有効だし、チラシなんて作らなくてもいい、というのが事実です。

チラシ作りは、自分のやりたいことや伝えたいことを整理整頓し、
動くための理由作りとして使いやすいから作るというだけ。

多くの人が、チラシや名刺ができると、できただけで満足して動かないんです。

できたツールを手に思いつく限りの行動をする、というのがなければ絶対に結果は出ません。

一回しかお知らせをしないとか、どこかに置いてもらってそのままとか、貼ってもらってそのままとか。

その前を何人の人が通るのか?いつ通るのか?目に留まりやすいようになっているか?etc...

それで集客できなかったというのは、デザインのせいではありません。

どうぞ自分で作ったチラシがどんなものでも、それを手に自信を持って、情熱を持って、丁寧にお客様に届ける工夫を続けてください。

センスのあるなしではなく、情熱と行動があるかどうかなんです。

自分勝手にダメだとジャッジメントせずに、相手に受け取ってもらえる機会を作りつづけてください。

デザインがあなたを萎縮させるものではなく、あなたの行動をサポートし、前進させるものとなりますように。

お読みいただきありがとうございました。

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