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八方塞がりな時の「ありえない」選択は、たった一つの解決策だったりする

確か、心屋仁之助さんのブログで読んだのだった。

「ありえない」を選ぶと人生が変わる的な話を。


「ふーん、私の”ありえない”ってなんじゃろ?」


その頃、アレクサンダー・テクニークというものを4年ほど、

1,600時間くらい学び、本当に人生が変わったと言える

変化を味わったし、たいそう人の役にも立つと思ったので

それを教える仕事をしたいと、

また、ヒーリングを、ギリシャ、スイス、ドバイにまで行って

学んだので、ヒーラーになるぜ!と思ったりもして、

それらの講座を計画してはレンタルスペースを借り、

集まる人は0〜4人、くらいの状況を続けていた。


一生懸命ブログもメルマガもSNSもやるのに

告知料やレンタル料ばかりがかさむ状態で人が来ない。

やることはあれど、なんだか八方塞がりという状態だったから

なんとか突破口を見つけたかった。

 

思い切り本当にありえないことがいい。

「うーん、自宅にスタジオやサロン持って人呼んで教えることかな。ハハハ」

物理的にも金銭的にも一番無理なことを考えたつもりだった。

しかし、笑い終わらないうちになにやらピカっと

閃光が走ったのだ。

「待てよ…」


今住んでいる実家は昔、人に部屋を貸していたことがあり

1階と2階は独立していて

2階にはキッチントイレ付きバスなしの6畳2間の部屋が

外階段で行けるようになっていた。


私はその部屋を使わせてもらっていたのである。

「ここをサロンに?いやいや、マジでありえない」


ベッドがあり、楽器(ウッドベース・エレピ・エレベ)があり、

スチールラックも二つあって

冷蔵庫も洗濯機もある、洗濯物も干す、

ご飯も三食食べるし寝るし、

生活感満載の部屋だ。


押入れにはものが入りきれておらず、

少しはすっきり暮らしてるつもりながら、人は呼べないという程。


築50年の物件で、床は軋み

クーラーはあっても夏はひどく暑く

昭和の壁はなんとなく薄汚れてほこり臭く、

天井もペンキがはげかかって真っ黒。


実家にあたる1階では、母が介護を受けながら

父と暮らしていた。

母は、家に他人が入ることを嫌っており

独立した部屋同士ではありながら

人を呼ぶことになんとなく遠慮もあった。


ベッドを布団にして、押入れにしまうことにしたら?

まぁそれもありだよね。


押入れに布団だけでなく

全ての荷物が入るまで処分して整理したら?

えーそんなことできるのか???無理すぎる!


食器とかも最小限にすれば、スチールラックもなくせるかも?

え?そんなに減らせる?本当に?


壁も天井も、古臭い柱も全部塗り替えたら?

え?ええ〜!!!


自分の想像に絶句しつつも、思った。


「できる!徹底的に片付ければ

この部屋をレッスン室にできちゃう。

ありえないって、こういうことか!」


それから3ヶ月かけて

本を減らし、洋服を減らし、全ての荷物を

一間半の押入れに入るまでの量にした。


ベッドを捨て、スチールラックを捨て

食器と食材も

カラーボックス2つに入るまでの量にした。


柱にペンキを塗り、

天井もヤスリをかけてからペンキを塗った。

床はフロアシートを敷き、壁紙は剥がして珪藻土を塗った。

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洗濯機用のむき出しの穴だけの排水溝も

ホームセンターで買ってきたものをつないだ。

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そうして3ヶ月後

出来上がったまっきーサロンがこちら。

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ここを使ってレッスンやヒーリングセッションを!

という計画は、結局うまくいかなかったんだけど。


でも、何回か講座はやったし、

レンタル代を気にせずに5人くらいまでは人を呼べる空間を

手に入れたことの自由は半端なかった。


これをやるために、講師業にチャレンジして

うまくいかない、というストーリーを

選んだんじゃないかと思うくらい。


あの時「ありえない」の妄想をしなかったら?


ま、また、別のストーリーが展開していたろうけれどね。

それも楽しめただろうけどね。


何かが起こってほしくない、こうなりたくない、という

「恐怖」「恐れ」を動機にした「ありえない」は

残念ながらあまりいい解決策にはならない。


「ありえない」を妄想する時のコツは

ワクワクする!が手掛かりだね。


誰の中にも最高の解決策が眠っている。

「見つけて!」って言ってる♪

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