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【#08】A4サイズを利用する

チラシを作る場合は、何か特別な理由がない限り、A4サイズ、縦位置、両面が王道。

戦略なしにA4以外のサイズは選びません。


それ以外のサイズにするとしたら、たとえばイベントなどで手渡しで使う場合。

チラシを見て申し込んでもらうというよりは、話しかけるきっかけを得るために渡せる何かチラシとかが欲しいと考える。

「じゃあ、手渡しやすさを考えてA4の半分のA5のサイズがいいんじゃない?」

「いや、すぐにカバンにしまわれやすいのもどうだろう?しまってそのまま忘れちゃうのでは?」

「しまっても家に帰って気がつくのはやっぱりA4じゃない?」


などなど、どんな戦略をとるか?というのを状況や条件、やりたいことから判断して、サイズも決めていきます。

絶対的にどんな場合でもうまくいく方法や正解や、秘策みたいなものはありません。

うまくいく方法を探すのではなく、ベストの可能性を選択して実験していくわけですね。


それがなければA4両面チラシが基本。

それは、世の中に流通しているチラシがほぼA4だから。

A4サイズで作るからこそ、他のチラシと同じくくりで扱ってもらえるという利点があります。

たとえば世間には、公民館や図書館や、企業のオフィスやお店、スタジオなどに、チラシラックが置かれてたりしますが、あれは基本A4サイズのチラシ専用。


何か違うサイズにすることで、目立って、興味を持っている人の目に留まりやすくなり、しかも申し込みが増えるという確証があり、実験したいのならばA4でなくてももちろんOK!

しかし、チラシラックにA4以外のチラシを持って行ったら、わざとでなくても不利に扱われてしまう可能性が高いです。


また、以前にもお話したチラシの紙面上の目線の動きや起承転結を考えても講座タイトルはチラシの上部へ!というデザインは、世間でA4サイズの紙として扱われる場合を考えても有効なのです。


チラシラックに差し込まれたチラシは、タテに差し込まれ、紙の上部1/3くらいが見える状態で収納されていることが多いもの。

その場合にA4の紙の真ん中や一番下に講座やお知らせのタイトルが入っているチラシだったら?

なんのチラシかという手がかりが全くなくない、不親切なものとなります。


以前、チラシデザインの講座でA4サイズの話をした時、参加者の方が言ってました。

「あー!わかる!書類や紙がばらけて揃えようとする時も、文字が中の方に書いてあると何の紙かわからないもんね!」


そして、A4の紙を揃えるときは、横位置のチラシがあったとしても、一緒にタテに持って揃えるはず。

ものを揃えるのには、そもそも辺の長い方を持った方が、揃えやすいからですけれど、普段身のまわりにある状態でもA4タテ位置という扱い方が自然なわけです。


そのタテ位置で扱うあたりまえの習慣を採用することで、人に届きやすくなるんですから、A4タテ位置を選びましょう!

人と同じは嫌!とか妙なセンスを主張したりせず、素直に取り入れたらいいのです。


余談として、話が出たのでついでにお伝えしておきますが、チラシラック・置きチラシを集客のあてにしないでくださいね。

実はチラシラックや特に置きチラシは、ほぼ集客につながらないところです。

いくらいいデザインのチラシを作っても、デザインのせいではなしに、まず効果がありませんから。

どこかに「チラシを置かせてもらうと思って。。。」というメイン戦略はナシです!


講座や教室、イベントのチラシは基本、直接のお誘いの声がけとともに使うと、効果が抜群に現れるツール。

それなしには満員御礼はまず無理とすら言えます。


そこをやり尽くした上で、でもまあ可能性はゼロではないので、念の為にチラシラックにも置かせてもらおう、チラシ余ったし置きチラシしてくれるところもあるし、っていうくらいの位置付けでやりましょう。

余談でした。


さて、次回は「両面チラシのストーリー性」です!

オモテを見て、ひっくり返して裏を見る、というアクションが、お申し込みまでの旅路にドラマを作るんですよ〜。

って、ちょっと大げさかな。。。

でも、このオモテから裏への転換というストーリー性は、チラシや折りパンフレットデザインの中でもわたくし大好きなポイントなのでして♪

どうぞお楽しみに!

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