ママ、怒ってる?広い心を手に入れたい
あぁ、また3歳の娘に言わせてしまった。
「ママ、怒ってる?」
私は、コーチをしている。聴くことに関しては身につけたスキルがあるはずだし、いつもニコニコしているよね、と周りから言われることも多い。
が、現実はこれだ。ほぼ毎日、3歳の長女にきれている。二人目を妊娠してから、怒る頻度は増えていく毎日。早く早く!が口癖。彼女のわがままを止めるために、脅すかのようき大きい声で怒鳴ってしまったその日から、少しでも私が曇った顔すると、娘は、冒頭の言葉を悲しい顔をしながら私に投げかける。
ママ、怒ってる?
「怒ってないよ」と、口では言いつつもものすごい怖い顔をしているし、心の中は、泣きたい気持ちでいっぱい。そう、頭はカンカンに沸騰しているのに、心の中は自己嫌悪でどうしようもない気持ちに包まれる。
あぁ、だめだ、また怒ってしまった。明日こそは、ゆっくり話を聞いてあげよう。そして、また繰り返す。
魔法のような、対処法は見つからないけれど、コーチ仲間との対話や、失敗しながら見つけていった、少しだけ穏やかになれる方法を書きたい。決して、怒らなくなったわけではないし怒ってはいけないとも思っていない。理不尽に怒り子供が委縮しないように、そして自分の心が自己嫌悪でつぶれないように見つけた自分なりの方法。
<イライラしてきたら>
・冷静になる
<日常でやること>
・私の当たり前を押し付けていないかを問う
・抱きしめて話を聞く
<それでも怒ってしまったら>
・素直に謝る
<番外編>
・自分のやりたいことを自由にやる
<イライラしてきたら>
・冷静になる
「いち、に、さん、よん、ご。ふー(深呼吸)」
数字を5秒数えて深呼吸。顔はひきつっているが、無理やりやる。娘には、「ママなんで数えてるの?」といわれるがやる。これだけで少しだけ冷静になれる。怒りの感情に上手く付き合っていくためのトレーニング方法としてアンガーマネジメントが注目されているが、それによると“6秒待つこと”で怒りをコントロールできるらしい。6秒がなんとも中途半端なので私は5秒。
<日常>
・私の当たり前を押し付けていないかを問う
低レベルで恥ずかしいが、「四角じゃなくて、三角のチーズがいい!」。こんな娘の一言で、怒りは勃発したりする。朝の忙しい時間に朝ごはんを用意したんや!、という想いが「四角のチーズだしたんだからそれ食べてよ!」「食べないんだったらもういい、いらないね。ママ食べるから」こうなるわけだ。そしてどんどん娘を追い詰める。(というか娘もワーワー泣きわめく)
本当に四角じゃないといけないのかな?なんのこだわりそれ?と自分に問うてみると、案外どうでもいいことに意固地になっていることに気が付いた。四角のチーズを三角のチーズに変更するのにそんな時間かかるか?ものの数秒で交換できる。
「お風呂入って!寝るの遅くなる!」と遊びの途中に声をかけると、「まだ、遊びたい!」となる。そしてまたひと悶着だ。結構大変で心が折れる。
今お風呂に入って欲しいのは誰の都合? そう、すべては21時までに寝かせたい私の都合で、彼女からしてみればいきなりそれに巻き込まれただけだ。 じゃあ好きなだけ起きてていいのかというとそんな心は持ち合わせていない。なので、やり方を変えた。遊び始める前に、「何分たったらお風呂入る?」と彼女に決めてもらうことにした。まだ時計は読めないので、私のつけているApple WatchのSiriに「10分後にタイマーかけて」と自分で言ってもらったりする。タイマーが鳴ると彼女はこういう。「鳴ったから、やめてお風呂はいるー」 私の都合から、彼女が決めた約束事に変換させることで、うまくいくようになった。
・抱きしめて話を聴く
二人目ができて長女の心のケアが必要になったことから始めたことだが、抱きしめて、「〇〇ちゃん、大好きだよ」と伝えるようになった。その結果、彼女よりも自分自身に変化があった。愛情を注ぐ以上に、愛情をもらって癒されているんだと気づき、目を見て落ち着いて会話できるようになった。
<それでも怒ってしまったら>
・素直に謝る
今の怒るところじゃなかったな、と思ったら素直に「ごめん、大きい声だして怒っちゃった」と謝る。怒ってしまった、、という自己嫌悪を抱えたままのときは一人反省し落ち込んでいたが、もやもやを消化できるようになった。大きい声を出したことを謝り、なんで怒ったのか二人で振り返る。(怒らなくていいことで怒っていたことにここで気づくこともある。)お互いにダメだったところや、どうすればいいのか話し合い、ごめんねと次は二人とも気を付けようね、とハグをする。翌朝娘は、パパに報告している。「昨日ママが〇〇ちゃんのこと怒っちゃったんんだー。〇〇ちゃんが△△したのがだめだったのー。でもママも大きい声だして怒ったのはよくなかったよね。」と。自分が素直に謝れるようになり、支配ではなく、対等、そんな関係性になってきた。
決して怒っちゃいけないということではないと思う。親も人間だし、怒の感情は人生において必要なもの。怒りの感情がでたときに、どう対処できるか、親も成長していくものである。
<番外編>
・自分のやりたいことを自由にやる
意外と大事なことがこれ。夫が仕事が忙しいので平日はほぼワンオペ。時間がないから、と自分のやりたいことをやれていない時は、何か満たされない思いや、なにもできていない焦りから、怒りに達しやすいなと思う。土日でもいいし、平日の隙間時間でもいい、ママが自分の人生を充実させること。私がコーチングで自分の人生を考えるようになって変わったことの一つだ。大きいことじゃなくていい、ワクワクすることを見つけてみませんか?