結婚から考える「やらない理由がない」という強い決断
「何かを”する理由がある”から動くのと同じくらい、何かを”やらない理由がない”から動くという決断は強い」
僕は新卒でデザインコンサルティングの会社で修行をした後、韓国のSAMSUNGという会社の東京デザインセンターに転職しました。
僕が所属していたのはUXチームという「使い方」や「ユーザーの体験」のデザインに特化した組織。当時はチームが発足したばかりで4人だけだったのですが、どんどん大きくなり、1年足らずのうちに10人くらいになっていました。
僕の後に入ってきたデザイナーは元外資系企業のデザイナーとして働いていたバイリンガル。めちゃくちゃ頭がよく、人当たりもいい。そして、デザイナーとしても超優秀なイケメンで、一緒に仕事をする中で本当にいろんなことを学ばせてもらいました。
ある時、そんな彼から「結婚する」という発表がありました。
当時の僕(30才くらい)は、毎日のように友達と飲み歩いていて、結婚というものに対して全くイメージを持てず「なんで結婚なんてするんだろう?」と疑問を抱きました。
今後のためにも「なんで結婚することに決めたのか?」を聞くべく、サシ飲みに誘い、その理由を聞いてみると、こんな答えが返ってきました。
結婚しよう!と思った強い理由がある訳なじゃないけど、結婚しない理由が見つからなかったとのこと。
そう答えてくれた彼の目は、すごく自然で、それでいてどっしりと未来を見据えている感じ。
なんだかイイなぁと思ったのを今でも覚えています。
ドラマティックな理由やストーリーがある決断も素敵だと思うのですが、ふと振り返った時に「やらない理由がない自分に気付く」っていう決断も、地に足がついていて、揺るぎないということを学ばせてもらいました。
今年は破壊と創造の年。「やらない理由がない」ことを見つけて、粛々と前に進んでいこうと改めて心に誓う今日この頃です。
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