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はじまりをつくりたくて、一歩踏み出した。

どうしよう、なんて話そう、無理かも、
なんてどきどきしながら、
やっぱりどうしても伝えたいと思った。
伝わってほしいと思った。


「一緒にやろう」

にこっと笑ってそう言ってくれたその表情に、ほっとした。
ああ、言ってよかった。

待っていても、はじまらない。ですね。

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私には、今、やってみたいことがある。
あなたに届けたい時間がある。

これは、いいふみ(11/23)の日のはじまりの物語。

言葉の企画の課題をきっかけに、
やってみたいと思った手紙に関する企画。

チームで企画を考えている中で、
一年後の自分へ手紙を書ける「自由丁」というお店が蔵前にあると教えてもらった。


“素直な気持ちと、過ごす場所”
というコンセプトに心掴まれた。気になる...。

HPを読んで、ラジオを聞いて、
Twitterを追いかけて、
手紙の企画、一緒にやりたい...!と、ますます思った。


一緒にやってみたい、その勢いのまま自由丁に向かっていた。

どきどきと扉を開いて声をかける。
ショートカットの女性、店長のゆうきさんが出迎えてくれた。


ほぼ1ヶ月前の、2020年10月1日。

この日は、私にとって一歩踏み出せた日になったのです。

お店の予約フォームに
「手紙の企画がやりたいので、お話し出来たら嬉しいです!」
とは書いたものの、

どうやって話したらいいかな、
いつ話しかけよう、自分に話せるかな、どうしよう、
話しかけたくて、でも自信がなくて頭の中でぐるぐると。

目の前のセットを見つめながら、ううん、、、どうしよう。

もうちょっと作り込んでから話に来た方がいいかも、
なんて、逃げそうになった時、言葉の企画の存在を思い出して。


阿部さんの言葉を思い出した。

 「待っていても、はじまらない」
僕はこれからも進みたい。自分の意志で一歩、二歩と。
どこまでいけるか、その先に何があるのかはわからない。
だからこそ未来は面白いと信じて、堂々とわくわくしていこうと思う。


私も進みたい...!自分の意志で一歩、二歩と。
自分の未来にわくわくしたい....!!

人と人の繋がりが深まるような、
辛い時踏ん張れる、挑戦する時背中を押してくれるような
人生の糧になっていく思い出を創りだす企画をやりたい。

だけど、入社してすぐに企画の部署に行く配属はなく、
入社当時の想いはそのままになってしまっていた。
目の前の仕事で精一杯で、憧れの部署に行くなんて遠い話のように思えてしまって。何一つそのために動くことができていなかった。
配属は巡り合わせだからね〜〜なんて話もされて、
ちょっとずつちょっとずつ想いを語ることさえ恥ずかしくなってしまって。
大学の同期がやりたかったことを叶えていくのを聞いて、
私はこのままでいいの??でも、今はできないからって諦めて。
もやもやして。やだやだやだ。

どうしても、もがきたくて、
自分で自分の道を掴み取った阿部さんに憧れて、
言葉の企画に参加したんだった。

目の前にやってみたい企画があって。
一緒にやってみたい場所があって。

踏み出したい。


言葉の企画の講義に講師としていらした林健太郎さんの
いきいきとした顔を思い出した。

何か出来るんじゃないか。
大小関係なく、あたるかとか関係なく、
コロナ禍で劇団ノーミーツを立ち上げた。


同じように会社に所属しながら、
会社外の場所で自主企画をどんどんやっている林さんを見て、すっっごいと思った。

まだ私は3年目だから、なんて言い訳できない。
動き続ける人はかっこいい。
上手くいくかは分からないけど、自分も動きたいって思った。

踏み出したい、踏み出したい。


これまでの言葉の企画のおかげで、
言ってみなきゃ、伝えてみなきゃ、分からないじゃないかって思うことができて。

踏み出したい、踏み出したい、踏み出そう!!!

勇気をだして、声をかけてみた。

「私、実は自由丁さんとやってみたい企画があって...!」

「どんなものを考えているんですか?」

話し始めると止まらなくて、
言葉の企画のこと、手紙の企画のこと、
手紙を通してどんな時間をつくりたいのか、
なんで自由丁でやりたいと思ったのか、
ぶわ〜〜〜〜っと勢いよく話した。


わ、やってしまった。きゅーっと胸が苦しくなった。
ふーっと深呼吸。店長のゆうきさんも、自分も。どきどき。

「一緒にやろう」

にこって笑ってそう言ってくれたゆうきさんの表情に、
ほっとして、わああああって言った気がする。
まとまってない拙い私の話をゆうきさんはずっと真剣に聞いてくれていた。
そのまっすぐな瞳に目を逸らせなかった、ただ全力でいくしかないと思った。


「わああって話してしまってごめんなさい。
わかりにくくなってしまった気がします。落ち着きますね...!」

「ううん、伝わってきたから!」


ああ、よかった。
話して、よかった。
伝わって、よかった。
受け止めてくれた嬉しさとで目頭がじんわりとあったかくなった。


いつだって誰だって受け止めてくれる人ばっかりじゃないことは、
悲しいことに分かっている。
だけど、自分の想いは伝えなきゃはじまらない。
言ってみてだめだったら、そこからもっと工夫すればいい。
伝えないことで、こんなに嬉しい出会いを逃してしまっていたのかもって気付けた。

この日から、はじまった。

ゆうきさんは、それからもいつも真剣に話を受け止めてくれる。私も人に対してこうありたいなって毎回思う。

「どうしてそう思うの?」
「その言葉で本当にいいかな?」
「絶対いい時間になるよね、しようね〜〜〜!」

うんうん唸りながら、手紙やイベントのことをずっと考えている。


手紙ってね、
相手に気持ちを伝える手段ってだけではなくて、
自分や相手についてもう一歩深く考えるきっかけ

だと思うんです。

SNSやLINEは素早く連絡が取れて便利だけど、
時々その早さに疲れてしまったりついていけなくなったり、
追いつくために自分の気持ちをいつのまにか取りこぼしてしまったり。

だから、
ゆっくりと自分の気持ちに向き合える手紙を書く時間が好きで、
相手から贈ってもらった言葉をお守りのように何度も何度も見返して抱きしめられる手紙はとても大切で。


手紙を書く時間を通じて、
自分や相手への想いを見つめる時間ができたらなって、
そんな手紙の良さを味わうことのできる企画、考えています。


よかったら、
いいふみ(11/23)の日、一緒にお手紙を書きませんか?

▽自由丁店長のゆうきさんが同じく10月1日について書いてくださった、自由丁のニュースレターがすごく嬉しくてお返事を書くようなつもりで今回のnoteは書いたので、よろしければこちらも。

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