出産レポ
2020年6月に男児出産しました!
無痛分娩を予定で、出産レポートとして記録を載せます。
出産前々日
午前中
まず何故か痔が発動する。明らかに切れたな、と言う感じで実際に血が出ていたが、痔なのでスルーする。
夕方頃
買い物を済ませて戻るとまたも血が出ているが、場所的に痔のものではないっぽい。粘性があるし、これがオシルシというやつぽい…?その後も拭うと血が出るように。
出産前日
夜中1:30
前駆陣痛と思われるものを感じる。今までになく下腹部が痛い。重〜〜い生理痛。おしるし出てから早かったな…と思いつつでもこのレベルなら寝られそうだなと判断して寝ようと頑張る。けどトイレ行くたびに悪化し無視できなくなってくる。とうとうだなぁ覚悟せねばなとぼんやり考える。
夜中2:30
寝付けずネサフ。
夜明け4:15
気付いたら少し眠れていた。痛くて目覚めたので、一応陣痛の間隔カウント開始。痛いと言っても声とかは全然我慢できるレベルなので、おそらくまだ前駆陣痛というやつ。産院に連絡するとしても受付始まる9時くらいにしようかなと決める。
朝8:00
配偶者の起床を待ちながらカウント。なんかよく分からないけど最初から5分程度の間隔で1分半持続の痛み。普通は10分間隔以上の弱い痛さから早く強くなっていくらしいが。これはこの後もずっとだけど、頻度は高いがなぜか痛む時間が短いので一応耐え得る。
Twitterでアドバイスをもらい9時を待たずに産院に連絡したところ「来てください」とのこと。
朝9:00
産院で朝一検診。「子宮口は良くて2cmだね!」と院長先生に言われて進退を考えようとしたところ、NSTで子の心拍が何故か元気すぎると判明。「なんか気持ち悪い感じだから入院ね〜」と言われる。気持ち悪いて…!笑
ただ部屋が埋まってるらしく最初は個室でなく、カーテンで仕切られた簡易ベッドへ。配偶者も陣痛時には付き添えるみたいなので、荷物運んで近くにいてくれた。痛むとさすってくれるけどどこ撫でればラクになるか私も全然分からなくて指示できなくて2人で困惑。笑
この時点では「一旦帰ってもいいですよ」と言われてたんだけど、簡易ベッドなら申し訳ないし帰るべきか…?と迷う。
昼12:00
迷ってる間に陣痛室が空いたとのことで、ありがたく移動させていただく。個室なので「これなら帰るのはやめとこうか〜」とステイを決める。
配偶者はコンビニで買ってきたご飯を食べ、私は配膳された昼食を食べたかったけど吐き気があり八割食べられず…泣
配偶者はその時点で午前休をとっており、昼過ぎにテレワーク会議があるとのこと。会議ドタキャンも申し訳ないしお産が進む感じでもないので、一旦帰ってもらう。
昼13:30
ご飯を下げてもらい可愛い担当助産師さんにNSTと子宮口を見てもらう。子宮口に指突っ込まれたけどそんなには痛くない。
結果、朝のNSTで様子がおかしかったらしい赤ちゃんは何かを持ち直して大丈夫そうみたい。また、子宮口は4cm。柔らかくてかなり順調とのこと!こればかりは運と言うか体質に感謝…!
「無痛やりますか?」と聞かれる。痛みもそれなりだったし、他の方の出産レポで無痛麻酔早めにやればよかったとの意見を見ていたこともあり「やる」と答え、先生の手が空くのを待つことに。
昼過ぎ14:00
一人で陣痛に耐える。取り乱しまくるほどではないけどそこそこ痛く、相変わらず5分間隔で1分半の痛み。痛みは確かに微妙に強くなってきてる気がする。
深呼吸で乗り切れと助産師さんにも言われたから頑張るが、乗り切れることもあれば乗り切れないこともある。とは言え乗り切れないときでも小さい声で「イッテェ〜…」と唸る程度ではあった。しかし何度も続くとしんどい。基本姿勢は右下の横向きで波が来たら無茶苦茶に腰をさすった。
夜にあまり眠れてなかったからうつらうつらしてたら痛み来て、深呼吸もどきで対応すると言うのを繰り返す。
14:45
救世主の院長先生登場!
と言うわけで忍耐を放棄し麻酔を入れてもらう。テンプレ通り体を丸く折り曲げて背中に注入。すごーく変な感じで痛いと言うか不快感はあったから、それを逃したくて膝に爪を立てた。
処置が終わり麻酔が入った管が背中にあるらしいが「全然動いていいですよー」と言われる。けど動いて針取れたら…とか考えてしまい石化状態(たぶんそんな簡単には取れないようになってるんだけど)。
それでも徐々に効き目が出てあたたかくなり、朝からずっと冷えてた両脚がポカポカ!陣痛も徐々にだがほぼ消えた。無痛神かよ…!
15:00
お昼は全然食べられなかったのにおやつ全然食べれるー!最高!
だが油断してはいけない。子宮口は調子いいっぽいとしても、現在5分の陣痛の間隔が狭まらないと進まないとのこと。「夕方とか夜に進むことが多いんですよ〜」と助産師さん。どうしようもないのでコレ(出産レポ)書く。
16:00
配偶者が仕事から戻ってくる。
喋りながら呑気にオヤツ食べまくってるけど、ここからお産が一切進まなくなってしまう。陣痛間隔が徹頭徹尾5分間。なんならやや延びる。
麻酔効いてる分麻酔前の痛みよりはややマシだが定期的に痛い波は来る。この陣痛間隔が縮まなければ赤ちゃんは産めない。
18:00
晩ご飯が来るが、あまり食べられず半分配偶者にあげる。
院長先生が見に来て「手こずってるね〜まぁそう簡単には出ないと思ってたしねぇ」と言う。確かに朝そう言ってた。子の心拍異常で早めに入院できたものの「お産はそんなに進まないんじゃないかなー」的なことを…。
翌朝まで進展ないなら朝から促進剤をということになった。
助産師さんが夜番の方になる。夜の人も可愛い。
20:00
進展がないので配偶者は一度帰ることに。
赤ちゃんの心拍マシマシなのをどうにかするため水分を点滴されるし、摂ってねと言われる。麻酔で脚がろくに動かないので導尿カテーテル?もされる。もはや要介護者。助産師さんに申し訳ない…泣
子宮口もまた見てもらえるけど5cm。6時間以上かけて広がったの1cm!まぁさしたる苦しみもなくオヤツ食べてただけだもんね…。
その後陣痛がやや復活するも、昨日あまり寝てなかったのもあり、無理やり眠れる。いまだに眠れるレベルではある痛さ。
23:30
ある程度寝られたせいか、痛みがまた麻酔前くらいに感じるように。ギリギリ耐え難い痛さ。でもきっと本陣痛ではなく、しかしこの程度で揺らぐ自分の根性が人並み以下過ぎる…泣
再度痛み止めを追加してもらうと、また耐えられる痛さに戻る。
子宮口もまた見てもらったけどなんかこれはすこーしずつ広がってるらしい。でも陣痛間隔が狭まらないと子宮口が全開になったとしてもお産にはならないもよう。間隔縮めるとなれば促進剤が必要らしい。私にとっては子宮口の開きがラスボスなのかなと思ってたけど陣痛間隔がラスボスなのかも。
出産当日
深夜1:00
このあたりから記憶が曖昧だけど、相変わらず間隔の縮まらない陣痛が痛い。耐え難いため痛み止めを足してもらう。痛み止め足しまくりでこれなんだから通常の陣痛正気の沙汰ではない、自然分娩の人本当にすごい…。
麻酔のヤク漬けで大丈夫なのかなとも懸念したけど、助産師さんが「まぁでも無痛選んだならやっておくに超したことないんじゃないかな(ニッコリ)」と言うスタンス。院長先生も「痛いの嫌だからねー」と。だから院長先生麻酔科医資格も持ってるんだなぁ有り難い凄い…。
深夜2:30
陣痛が痛い。これが本陣痛なのかって感じるくらいに、めちゃくちゃ痛い。麻酔超えてくる。そして眠い。助産師さんがそばにいてくれて、子宮口を見てくれたらこんな訳の分からない状態ながらも8cmくらいになってるらしい。
ここで「旦那さん呼ぶ?」と聞かれビックリする。翌日の促進剤覚悟してたしそこまでのこととは思ってなかった。こんな時間に起こすのは悪いけど、でも進まないとは限らない。立ち会い希望してた人だし間に合わなかったら後悔するかな…と呼んでおく。「すぐ来る」とのこと。
3:00
配偶者も到着しており手を握ってくれるが、根性無しの私は既にクタクタ。なんとか強まる陣痛を麻酔無しで耐えたいし頑張るけど辛い。体力ゲージどんどん落ちる。何故か気分が悪くなり嘔吐もしてしまう。余計な世話を増やす要介護者の私。ごめんねごめんねと謝る私に配偶者がフォロー入れてくれるかわいい。
痛みの辛さに迷いまくりながらも結局また麻酔追加。メンタル…弱い…!
4:00
今まで下腹部が痛かったけど、急に今度は右側の腰がとてつもなく痛くなってくる。なんだろうこれ。これも、これが本陣痛??
それにも麻酔対応しつつ、とうとう助産師さんが動き出す。
導尿とかだけして「ちょっといきんでみよっか」と言われた。たぶんようやく陣痛感覚が狭まってきたっぽい?ここで配偶者は一旦退場。
赤ちゃんの頭がもっと降りてきてくれたらワンチャン…とのことらしいのでいきむ練習してみる!もちろん本格的にいきむのは分娩室。
麻酔が効いてるので、正直クライマックスにしては私は全く取り乱していない方だったと思う。しかしそれゆえに陣痛の波が分からないのではないか?と懸念されたけど、意外とそれは分かった。そのへん問題なさそうなのでオッケー!と言うことで、いきんで赤ちゃんを子宮口へ寄せようと試みる。いきむのは上手と言われた。いわゆるいきみ逃しを全部麻酔に押し付けてきたから、それに比べたらいきむのは難しくはないはず…!子宮口に指を突っ込んで様子を見てくれていた助産師さんからもオッケーが出たので、とうとう車椅子で分娩室へ。
たぶん4:30頃
助産師さんとサポート看護師さん、それと急遽起こされたであろう嵐に遭った後みたいな髪型の院長でない先生登場。こんな時間に…申し訳ない…。
赤ちゃんの頭をいきんでだいぶ下に引っ張ってみたけど、吸引なしでは難しいだろうね…腹の上から赤子押したりもしなきゃね…と言う会話が聞こえるので、楽勝な感じではないんだなと悟る。
配偶者は一応呼ばれて私から少し離れた脇に。
先生に吸引のやつ突っ込まれて、助産師さんに呼吸指導されながら、一回いきむ。出ない。
チャレンジのリミットは3回と決まってるらしく、そのまま仕切り直したりして3回いきむけど出なかった。
その理由として大きかったのが後で聞くことになるけど回旋異常だった。出しづらい方向に赤ちゃんが回っていたらしい。人手が必要とのことで院長先生他、スタッフが数名呼ばれる。こんな時間に本当に申し訳ない…!
5:30
人員が揃うのにこれくらいまで時間を要した。配偶者が手を握ってくれてる。私は「温存します」とか言って分娩台で寝る目を瞑る。普通に眠かったし実際ヘロヘロだがみんながこんな時間に起こされる中寝るなよと今なら思う…。
人が揃ったので院長先生が主体となり、コウノドリのいきむシーンさながらに掛け声かけて引っ張り出す!
キラー(マリオシリーズで出てくるミサイル)になったつもりで人権捨てていきむ!
……しかし出ない!人権捨てただけ!!!
…緊急帝王切開が確定したのでした。
5:50頃
そこからはあれよあれよと隣のカイザー用ベッドに運ばれて切開。「あとちょっとだったんだけどね〜」と院長先生が言いながら素晴らしい手際で対応。
これまで麻酔漬けだったけど下半身麻酔もすごーい!あられもない姿だが、下半身全体がボワンとする。この段階で実は私の無痛麻酔が切れてきてあのかなり痛い腰痛のような陣痛の波に襲われていたため下半身麻酔に救われた…!
そして、ようやく赤ちゃんとご対面!
運ばれて行きながらすぐに泣いて見せてくれる。結構ちっちゃい!手足スラっとしてる!顔は本当にお猿さん…といろいろ思うが、私はこのときなぜか俄然吐き気に襲われておりノーコメント状態になる。代わりに配偶者が対応。
そのまま朦朧となり、朦朧となってる私を見て先生が「寝よっか〜」と言ってたぶん寝る麻酔を打ってくれた。体力ないつもりもそんなになかったけど本当にお産は体力がいるんだな…と思いながら気付いたら陣痛室のベッドにいました。
総評
自分は無痛だったので片鱗しか味わってないと思うけど、陣痛ものすごくものすごくものすごく痛かった…!途中にも書いたけど自然分娩の人を本当に尊敬します…。もちろん帝王切開のしんどさも我が身をもって知ったんだけど…!
あとものすごく下品なことの気もするけどビックリしたこととして…導尿がなぜか気持ちよかったです…。すごい感覚だった…。
さてさて私の根性が足りず手厚くフルコースをいただいてしまいましたが、現在は赤ちゃん共々すごく元気です!流れを見てればお分かりかもだけど院長先生は非常に飄々としたタイプで私はそこが気に入ってました。笑
人生で最初で最後な気もする出産、貴重な経験でした。
先生方、助産師さん、配偶者、本当にありがとう〜!!
そして現世へようこそ赤ちゃん!