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初心

見つけて下さりありがとうございます。

そろそろ夏休みも終わります。
夏らしいこと何もしていません。
皆さんはどうですか?

後期の授業が始まる前に、初心を思い出そうということで、高校の時出会った師と仰ぐ先生の話をしたいと思います。
恩師と呼べる先生はたくさんいるのですかが、今日はその中でも演劇の先生の話です。

私の通っていた高校は少し特殊で、生徒が学びたい分野の授業を選択し、時間割を作るシステムの学校です。
普通科の学校へ行ったら間違いなく最後まで続かないと思ったのと、演劇と音楽を学びたいと思い好きなことを突き詰められる高校へ進学しました。
二年次から始まる演劇の授業で私はその先生に出会いました。

「台本の無い演劇づくりをします」
先生が言ったとき、一年間部活でしていた演劇の姿が崩れていく音がしました。同時に、「台本があるべき」という固定概念に囚われていたんだなとも思いました。
生徒同士で意見を出して一つの作品を作り上げる、それがすごく楽しかったです。
高2の春からずっと、理由あってスランプというか、沈鬱な状態に陥っていた私はいっぱい先生と話しました。授業終わってから昼休み終わるまでだったり、放課後だったり。
授業に関わること、進路のこと、関係ないこと、全部先生は聞いてくれました。
ある時、「高2で演劇を辞めるかもしれない。きっと向いてない」と話しました。
その時の先生の言葉がもう少し頑張ってみようと思わせる一個目のきっかけになりました。

「球技好き?あなたの良い所は、ボールの行く末を見れるところ。会話の流れとか、そういうのの着地点にいてくれる。今は楽しくやったらいいよ」

確かに向いてる、向いていない以前に楽しくないと自分の向き不向きなんかわからないし、こうやって評価をしてくれる人に出会えるからあともうちょっと頑張ろうってその時思えました。
その後も結局いろんな先生に支えてもらって(この辺はいつかまたかけたらいいな)高校3年間を演劇漬けで過ごすことができました。

演劇の大学の一次審査が受かった時、二次審査の練習に付き合っていただきました。結局その大学は実力不足で不合格だったので日本文学を学ぶ道に進んだとして演劇に関わりたい場合どうしたらいいのかという相談をしたり、日本文学科も落ちて、この後どうしたらいいかわからない進路迷子になったときにたくさんの道の可能性を導き出してくれたのが先生でした。

いつかまた、先生の元でお芝居がしたいです。

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