紙のはなし-NTスフール-
どうも、いつもは小説など物語を書いている私ですが、今回は紙の話をしていきたいと思います。
今日のテーマは「私の大好きな紙」。
結構マニアックですね。承知しています。笑
それが、タイトルにあるとおり、NTスフールという紙です。
仏の焼き菓子『スフレ』を元に名付けられた紙だそうです。
東京では言わずもがな、竹尾にあり、
札幌ではSAKUMAに封筒タイプのものが売っています。
特徴
この紙の特徴はなんと言ってもその質感です。裏と表で全く質感が違います。
どう違うかというと、片方は通常の上質紙のようなんですが、
もう片方はなんていうんでしょう…ぬめりのあるような感触なんです。ゴム質のような、摩擦力をかなり感じる質感になっています。まさに「スフレ」チーズケーキの側面を彷彿とさせます。
あと個人的には、競技場などのゴムの地面のゴムを、もっと細かく砕いた感じとか、お金持ちの人のコートの表面の触り心地に近いなと思っています。
NTスフールに鉛筆で書いたらこんな感じ(下段)↓
(※比較として上質紙にも書いています)
少しわかりにくいかもしれませんが、NTスフールは紙表面の凹凸がある分、少し文字が薄くなってしまいます。あと、紙が油分感みたいなものを持っていて、上手く紙に黒鉛がのりません。
そしてもう一つ、上の写真をよーく見るとわかるんですが、とても汚れやすいです。
というのも、これは引っ掛かりのある紙なので、ゴミを吸着してしまうんですね。
また、油分や水分のついた手で触るとすぐにシミのようになって、元には戻らないので、そこも取扱注意です。
私はこれで名刺を作ろうかと思いましたが、手指に油分や水分がついていた状態で渡したり、保管の時にきちんと管理していないと、すぐ汚れてしまう可能性があるなと思って、検討中です。
色展開
ちなみに色展開はこんな感じです。(色はイメージです。詳しくは竹尾のHPでご確認ください。)
今回は赤茶とホワイトの写真を撮っています。
終わりに
色々と述べましたが、これは私が色々紙に触れてきた中で、一番ハッとさせられた紙になります。この紙に触れたことをきっかけに紙好きに拍車がかかったといっても過言ではありません。
その当時、「haptic」という言葉について色々調べていたんですよね。
「触覚」という意味です。
例えば身近なものだと、シューティングゲームのコントローラーから本当に銃を撃っているかのような振動が伝わるだとか、電子書籍で本当に本のページをめくっているかのようなモーションだとか、触覚によるリアル感を演出することも、hapticの考え方が意識されています。
だから紙にもそういう効果が期待できる場面があるのではないかと思います。
冒頭に、この紙に触れて色々な例えを連ねました。そういうように、人の指先には本当に色々な感覚を感じとるセンサーがあるのだと、私は思うのです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
よければ他の記事や作品もみていっていただければ嬉しいです。
では。