調性への気づき
NHKのクラシックTVという番組で、バッハを特集していた回がありまして。私は、この番組がとても大好きで録画して観ているのですが、ピアニストの清塚さんがサラサラっと平均律の数曲を奏でながら、「バッハは調性の色をはっきり決めた気がしますね(うろ覚え)」と言っていて、テレビに向かって「そうなんですよおおおおおお」って絶叫しましたね。(もちろん部屋には私一人しかいませんでした)
それな。ほんとそれ。
私の大学時代の師匠N先生は、平均律1巻1番ハ長調のフーガを「これは人の日常なのよ。朝起きて歯磨きをして、おはようって挨拶をして──」って仰っていたことがあり、それも重なって。
2巻のプレリュードも、そんな雰囲気ありますよね。あれ大好き。
それが、マタイ受難曲の曲と重なる時とかあってねえ…しみじみ。学生の時にヨハネとマタイ、それぞれの受難曲を歌う機会があって合唱で参加してたんですけれど。
いろいろと、大好き値が天元突破してやばかった。って話はあとで……
アリアと合唱と、本当にバッハの粋が結集された受難曲は、バッハの鍵盤楽曲を知るためにはやはり一度抜粋でも聴いて欲しいです。
今はYouTubeにも解説、対訳付きであったりするので…。
脱線しました。
調性に何がしかの意味を持たせていたのではないかなって思うんだな。思ってしまう、というか思って弾かないとうまくいかないということもあります。私の場合。
これ関してはインヴェンションもシンフォニアも同じように意味が込められていると思うんですよね。
特に、シンフォニアの9番へ短調とか。あの重々しい4分音符の半音階。「シンフォニアでやってしまうんですかこれを!?」ってなった。なりません?
早い子ではシンフォニア、小学生で卒業するじゃないですか。小学生高学年くらいにこの曲の意味を教えるの、日本ではめっちゃくちゃ大変。それに、あの重さをニ声で表現するのも大変だよね…。
あと拍子にも意味があるよね。あるよねー……。
8分の…って出てきたら警戒するようにしています。16分の…も。
という、感覚的なものからちょっと引用させていただいたりして、まとめてみようと思います。