君死に給ふ、こと、なかれ、?
何十年も前のこと、与謝野さんの奥さんが実の弟君に送った詩はどうか、死なないでくれと懇願する、当時で言えば非国民的内容で御座いました。家族のことをどうか死なないでくれと思うこと、あなたは今まで何度ありましたか。
以前、書いた通り、わたしは最後尾が好きだ。人の背中が好きだし、前を歩いた誰かの踵を見つめて頭の中で記録した足跡を汚さぬように、汚さぬように、とふらふら歩くのが好きだ。ああ、あなたはそう歩くのね、なんて神様のふりをしたくなる。定職にもつかず、モデルと呼ぶにも足らない、わたしの肩書きは親の脛をしゃぶるフリーター。今週なんか2日しか働いていない。穀潰しだとかそういう言葉が良く似合うと自分で思います。これを受け入れようとして、何にも言わないうちの母親はなんとなく変わっているのかもしれない。これでも。これでもさ、優秀だったのよ、うちの家系にしては。夜間卒の父親と専門卒の母親。大学を出ている人間はほとんどいない。祖父母から見て1番最初に生まれた孫であるわたしはそれはそれは甘やかされてきた。目に入れても痛くないって、彼らは本気で思っていたと思う。優秀ってのは、あれね。学校でのお勉強がそこそこにこなせていた、ってことね。中学3年生、通っていた塾で定期的に行われていた全国模試では上位ランカーだったし、高校では1年間語学留学なんかさせてもらっちゃって、第一志望は私立だったけどそこそこなの知れた大学で。結果だけ見りゃ、まあ10点ほど足りなくって落ちた末、県内のFラン行きましたハハハ!
いや、こんなことはどうでもいいのだ。
きみしにたもふことなかれ?
ごめんな、晶子さん。わたしは死んでほしいよ、みんなみんな。みーんな、わたしより先に、死んでほしい。全員の死顔拝んで、おいおいシケた面してんなお前って言いたいよ。ずっと、ずっと、消えたいと思って生きている、でも消え方なんてこの世にはない。本当の死が誰かに忘れられることならば、わたしを知る人間がこの世からいなくなってしまえばいい。だからみーんな、死んでくれ。わたしが消えるために。わたしの、この、何年も変わらない願いのために。
あ、今クズだって思った?正解だよ。
ちなみに話は変わるけれど、髪色が暗くなりました。
それじゃあ、おやすみ
ふぉとばい わたし