見出し画像

【夢日記】雨上がり、風車(ふうしゃ)

古い観光地で、いつも停める駐車場のトイレに行こうと思うが、ちょうど何かイベントがあるらしく自家用車や観光バスでいっぱいになっている。それで、少し坂を上がった所にある駐車場に停めることにした。
いつもの駐車場のトイレは大きいが、公営のためか手が行き届いておらず古くて汚い。今回停めた駐車場の近くに小さな売店(ロー〇ンだった)があり、そこのトイレが綺麗だったのでラッキーと思う。


用を済ませると中心部のバスターミナルまで坂を下りていくことにする。雨上がりの山道は濡れた葉がたくさん落ちていて、しっとりとして薄暗い。しかし山の湿った匂いや苔の匂いは不気味さを感じさせず、むしろ落ち着く雰囲気であった。
バスターミナルには思いのほか早く到着した。あの駐車場は穴場だなと思う。

一緒にいた母が「風車ってこの辺りじゃなかったっけ?」と言う。風車とはバスターミナルの近くにある料亭で、広いため観光客の御用達となっている場所だ。
見当たらなかったので、一瞬はもう無くなったかと思ったが、すぐに古いフォントの「風車」の文字を見つけた。バスターミナルの隣に大きなビルが建ったためにその陰になっているだけだった。5階建てほどの「風車」には、その名の通り茶色い風車が取り付けられており、この観光地の名所となっていた。「あるよほら、風車」と言うと、母は懐かしそうな顔をした。
(2021.6.16)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?