「NIKE SB DUNK」解説!
Nikeの中でもっとも遊び心あふれるデザインが多い、スケボーラインの『Nike SB Dunk』を解説してみようと思う。
今回解説する『SB Dunk』の基となるモデル『Dunk』もNikeを代表するモデルのひとつである。
そもそもDunkは1984年のNCAAバスケットトーナメントを視察したナイキのスタッフが、その熱狂振りをみて名門チームのカレッジモデルの販売を考えたというのがきっかけとなっている。
Dunkは1985年にAir Jordan 1と同じデザイナー"Peter Moore"氏によって生み出された。
当初バスケットボールシューズとして誕生し、ファーストカラーは7色。「NCAA(全米大学体育協会)」を盛り上げるカレッジカラープログラムの一環としてデビューした。所属する参加強豪校のスクールカラーを大胆に反映したカラーが注目され、一気に人気モデルへと駆け上がっていった伝説のスニーカーだ。
「大学スポーツ」に焦点を当てた売り出し方そのものが実にセンセーショナルで、各チームを応援している人たちがそのチームのカラーやアイテムを身に着けるのは日本でもよくあることだ。Dunk誕生時のポスターに書かれた"BE TRUE TO YOUR SCHOOL"(母校に忠誠をちかえ)というキャッチコピーからも分かるように、カルチャーを盛り上げるのにピッタリなアイテムだったと言える。
初期カラー7色の大学一覧
青白-ケンタッキー大学
赤白-セント・ジョンズ大学
オレンジ白-シラキューズ大学
紺白-ビラノヴァ大学
赤灰-ネバダ・ラスベガス大学
紺黄-ミシガン大学
黄黒-アイオワ大学
Dunkは、バッシュとして発売されたモデルだが、機能面とファッション性の高さに注目したスケーターがこぞって履くようになった。
Nikeがスケボーカテゴリーへ参入したのが2002年頃、スケートシューズとしての機能やデザインを刷新させたラインが『Nike SB Dunk』。
インソールには衝撃吸収システム「Zoom Air」を搭載したスニーカー「Dunk Low Pro SB」の発売をきっかけに、世界中のプロスケーター達から注目される事になった。
2020年には誕生から35周年を迎えた歴史あるモデルだ。
SB Dunkをゲットする方法は?
SB Dunkの人気モデルは入手が困難。販売販路も限定的なものが多く、地元密着型のスケートボードショップで抽選が行われることが多いが、各スケートボードショップ(略してスケショ)のオンラインショップでも抽選受付をしているので、欲しいSB Dunkが発売される時には是非こちらの"SB Dunk取り扱いスケショ一覧"を活用して抽選に参加してみて欲しい。
手に入りづらい希少価値の高さも、人気の大きな理由となっているのは間違いない。
それぞれのモデルに個性的かつファッション性の高いデザインを採用しており、出会いも一期一会。自分のお気に入りのSB Dunkを見つけたら、X(旧Twitter)の私『mmmSneakers™︎』でSB Dunk発売情報を発信しているのでフォロー頂き、発売情報を是非キャッチしてみて欲しい。
"Dunk"と"SB Dunk"の違いは?
①Zoom Airを搭載
Dunkには使われていない「Zoom Air」をSB Dunkは搭載している事で、伸縮性、クッション性がまったく違う。
また、アウトソールをフラットにしている事も特徴で、地面との接地面を増やし、摩擦力を高め、安定感を作り出している。
東京オリンピック金メダリストの堀米悠斗氏も「スケートもしやすく、でかい階段とか、レールとか滑った時も痛くない」という程だ。
②厚タン
足に負担が大きいスケーター達は、スニーカーに足あたりの良さを求めている事から、SB Dunkは厚みのあるシュータンを採用している。
激しいトリックをしても靴擦れしにくく、複雑に動く足首を保護し、履き心地は抜群である。
シュータンにはSBのロゴが印字されているデザインも見逃せないポイントだ。
③コラボモデルの魅力
スケーターカルチャーや有名スケーターとのコラボモデルも多く展開しているが、ストリートブランド、アーティスト、アニメなどとも多彩なコラボを展開しており、スニーカーフリークはもちろんの事、ファッショニスタなどにもニューモデルが発売される度に大きな注目を集めている。
また2023年には日本人では数少ないSB Dunkコラボモデルをリリースした東京オリンピック金メダリスト堀米悠斗氏のコラボモデル(通称 堀米Dunk)は記憶に新しい。
そんな堀米悠斗氏のお気に入りSB Dunkコラボモデルは"What The Paul"だとGQ出演時に語っていた。
また、2002年11月にリリースされた「Supreme」とのコラボモデルが国内における初のNike SB Dunkというのは有名な話し。
mmmSneakers™︎