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ヨーロッパ一人旅-9日目 ラトゥーレット修道院、期限切れでも諦めない。
こんにちは、ヨーロッパ旅行も9日目です。
元々7日目にラトゥーレット行くはずだったのですが、電車の運休によって間に合わず断念。
そしてバルセロナに移動する予定が、
トラブルにより宙ぶらりんな時間が生まれ、
行けなかったはずだったラトゥーレットにいくことになりました。
リヨン・サンポール駅→ラルブレル
泊まらせてくれていたお家がサンポール駅にあったので、そこから出発します。
駅にあるSNCFの券売機で、ラルブレル駅往復で12.4€(2000円くらい)
出入りするときに、駅改札も、車内の改札もありませんでした🫢
のどかな風景の電車に揺られ30分ほど。
ラルブレル駅につきました。
そこから坂道をのぼります。
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意外とこの傾斜がキツく、石畳もあるので
じわじわHP削られます。
ラトゥーレットに宿泊する場合、リヨン・パールデュー駅に荷物預けて、必要なものだけ持ってくるかUberしないと、スーツケースがぶっ壊れると思います。
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ラトゥーレット到着
やっと夢見たラトゥーレットに到着!!
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しかし、ここで関門があります。今日はツアー予約が全部埋まっており、私は一昨日の予約しか持っていません(期限過ぎたやつ)
ダメ元で入れるのか、、?
ラトゥーレットの受付にいた、
玉のように美しい美青年のお兄さんに、カタコトの英語で説明。
予約のQRコードを読みこんで、パソコンを見てお兄さんがフムフム…
頼む頼む頼む。。。❗️ここまで来て見れないのは泣いちゃう❗️と思っていたら、
「今日のツアーには参加できないけど、今内部で展示会やっていて、それ見るだけなら入れるよ」
と言ってくれました。
よっしゃー!!!!大トラブルに巻き込まれた価値あったぜ!!!
大喜びで、マップ頂き、鍵開けてもらう。
メルシーボクゥー🙏🙏
9日目にしてわかりましたが、意外と言えばなんとかしてくれることが多いです。
今回、アーティストの展示をやっていたらしく、
ツアー時間以外にも開館していたらしいです。
ついてる!
その解説などを修道士がしていました。
だけど、おじちゃんおばちゃん御一行がいたため、ひよって混じれませんでした。
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そしてまず初めに思ったのは、
吉阪隆正による大学セミナーハウスと同じ雰囲気
この大地に直接踏ん張ってる感じとか、
外の傾斜に沿って、内部にも自然にレベル差生まれてる感じ?
吉阪隆正って3人の弟子の中でもかなり異端だけど、しっかり晩年のコルビジュエを受け継いでいるな〜と思いました。
そして、象の作品であったりにちゃんとその血が流れてて、大好きな系譜の大元に触れられた気がして、かなり、じーんときました。
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設計には、のちに現代音楽家となったヤニス・クセナキスという方が関わっています。
ガラスの壁を譜面に見立てて、音楽のような建築を表現したらしいです。
まさに、そのような空間でした。
狭い空間の後、抜けるような大空間が現れたり、
(Bメロ→サビみたいな?)
光がポツポツ差しこむ長い一本道の角を曲がると、また少し採光が違う一本道が続いてたり、
(ピアノ曲のchopsticks、みたいな感じ?笑 )
音楽疎すぎて小並感ですが、音楽を建築で表すと、こんな空間だろうなーと思いました。
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聖堂は、天井高どのくらいあるんだろう?
コツコツ歩く音とか、誰かのひそひそ話す声が反響して重なって、不思議な音が響き渡ってた。
光の大砲が本当に名前の通りで、空からズドーン!と降ってくるような丸い光に、私はクリスチャンではないですが、神々しさを感じて祈りました。
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そして、光と色の使い方が美しい。
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修道士が使う椅子と机、椅子の背面が後ろの人の物入れになってて、面白い構成。
置き勉してるけど、修道士達は、毎度座る位置が固定されているんだろうか。
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座ってぼーっと浸っていたら、先ほどの玉のような美青年のスタッフがやってきて、「今からミサやるからどいたどいた」と言われ、大聖堂を追い出されました。
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階段を登ってロビーのレベルへ
資料の部屋があって、修道士の個室の模型や記念ノートがありました。
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壁に今日の宿泊名簿の名前が貼ってあった、日本人の方の名前が書いてあって、私もタイミングがあったら泊まりたかったな。。
あと、ノート的に、日本人もかなり書いてて、異国の地で同胞に会えたようで嬉しくなりました。
私も描きたかったけどペンを持っていなかった。。
あと、トイレのフックも良かった。
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その後、ラトゥーレットのお土産屋さんで後輩にあげるポストカードと思い出にマグネットを買いました。玉のような青年がお会計してくれました。
ありがとうと手を振ってくれてドキドキした❗️🫢
建物から出て、草をわさわさ踏みながら草原を下っていく。
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記録ノートに日本人の誰かが書いてくれていたのですが、コーリン・ロウがおすすめのビューポイントらしいです。
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こちらから見ると、内部が全て隠れて、四角い要塞みたいです。
この時小雨が降ってきて、草原の中の大きな木の下で雨宿りしていました。
草と水面に小雨が当たる柔らかい音と、湿ってるけど不快じゃない、ちょっと寒いヨーロッパ特有の秋の空気感がなんとも言えず最高でした!
またえっさほいさ登って、よく見るビューポイントに移動。
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そうそう!ここが写真でよく見るポイント!
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遠くに広がる街でスケール感がよくわかります、
そして、音楽みたいに緩急ある内部が見える。
晴れ初めて、良い写真も撮れた。
大満足で、ラトゥーレットを後にする。
帰りは、サンポール駅まで電車でなく、バスの方が早く帰れそうでした。
バスに乗ろうとして買った切符出そうとすると、運転手が、🙂↔️🙂↔️首振る。
え?チケット買う意味ないやん、笑笑
みんなそのまま乗って行きます。
行きも帰りもチケット見られなかった…
パリみたいにバレたら罰金システムなんですかね?
なんか、損した気分…(損ではないんだけど。笑)
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無事、サンポール駅まで帰ることができました。
ラトゥーレット修道院は控えめに言っても最高で、名建築だなあと改めて思いました。
晩年のコルビジュエの建築観が、機械としてではなく、芸術として昇華されているように感じました。
もし、これから行かれる方いたら参考になれば幸いです。