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生きること

私は自分の命についてよく考える。
学生時代は自分がいつか死んでしまうという事実が怖くて怖くて仕方がなかった。「いつか科学が進歩して自分の命が半永久的に生きながらえるようになりますように」と本気で思っていたことがある。

いつも死におびえるのが嫌で、私は生き方を変えた。
今やりたいことは思い付いた時に必ずやるようにした。悩まずにすぐ行動をするようにした。そんな風に生き方を変えると性格的に明るくなりました。
そんな風に自分が変化をしていくと同時に考え方も変わってきた。「明日死んでもいい、後悔はしない」そんな風に考えて生きられるようになりとても満足していた。


私が初めて好きになった年下の女の子は、突然亡くなってしまいました。
私はそのことが精神的にショックだったのか、脈拍が異常に下がり死にかける経験をしました。
私は、昔から自分の感情に気付くのが遅い。自分の初恋の時にも、自分の恋心に気付くのが遅かった。

私の好きだった年下の女の子の話をする。
チャットをきっかけに知り合ったその子は、私と同じような仕事をしていた。とても明るくて頑張り屋な女の子でした。
初めは仕事の相談を受けたりしていました。相談内容がだんだん難しくなり、彼女の質問に答えられるようにと私自身も勉強をしたのを覚えている。
私のことを「すごい」と言ってくれるのですが、年齢差を考えると彼女の知識はとてもすごいなと思っていました。
次第に仲良くなりプライベートな話もするようになった。本当に長い時間一緒に話をすることが多くなった。でも、リアルで会ったことはなかった。
会えない距離ではなかった。でも、仕事をとても頑張っているので会いにはいかなかった。

もう一つの理由が、彼女が父親と暮らすことができるのを楽しみにしていたからでした。
彼女は幼いころに両親が離婚していたらしく、父親と過ごしたことはないとのことでした。彼女の父親は母親とは別の人と再婚するらしく、再婚する前に彼女は思い出に父親と一緒に生活したいとお願いしたそうだ。彼女はその時間をとても楽しみにしていた。
しばらく二人で暮らすことになり、その生活での出来事を毎日楽しそうに語ってくれた。仕事と父親との生活に張り切っていた。
どれぐらいの期間、二人は暮らしたのだろうか。私は毎晩遅くに彼女と話をした。父親との時間もあるので話をする時間は遅い時間になることが多かった。

ある日の朝、彼女のメールアドレスから長文のメールが届いた。メールを送ったのは彼女の母親で、内容を要約すると「今朝早くに彼女がなくなりました、今まで仲良くしてくれてありがとうございました」という内容でした。
書いてある意味が最初はわからなかった。数時間前まで私は彼女と話をしていたのに。彼女はぜんそく持ちらしく、夜に急な発作が来てなくなったそうです。そして、彼女の母親曰く、「娘はあなたのことを楽しそうに語っていました」とのことでした。それを読んで涙が止まりませんでした。
お葬式に来ますか?と聞かれたのですが、悩んで行くことができませんでした。

そして数日後、私は数日後に心臓が止まりかけて死にかけるという出来事がおきる。最初に診てもらった医者は「若いから気のせいだ、若いんだから恋愛でも楽しんだらいい」と笑って私を帰した。悔しくてたまらなかったが、体が思うように動かなかったのは忘れられない。


その後、別の病院で私は一命をとりとめた。もう少し遅かったら死んでいただろうととのことでした。
その日からよく考えるんです。命とは何なのか、生きるとは何なのか。
私は「明日死んでも後悔しない」という気持ちで生きていた。毎日やり切って生きていると言えば聞こえはいい。でも、彼女に比べて私は一生懸命生きてはいなかったと思う。
彼女は本当に一生懸命に生きていた。今まで出会った人の中でもそんな生き方をしているのは一番だったかもしれない。

それに比べて私はどうなのだろう。それまでの自分は自分の命にちゃんと向き合って生きていたと思う。でも、彼女ほどではなかった気がする。生きるのが楽しそうで少しでも長生きしたいと言っていたこともあった。
あんなに輝いて生きている人が私より先に亡くなってしまった。それなのに私は生きている。

彼女の分まで楽しんで生きようと思った。そう思ってそれからも後悔しないように生きてきた。
でも、私は色々な挫折を繰り返して自殺未遂をしました。それ以降も自分が生きていることに意味が見出せずにいる。代わりに彼女が生きていたらよかったのにと何度も思うことがある。


私は自殺未遂から何とか立ち直って、ギリギリの精神状態で生きてきました。
ギリギリの状態で仕事をして、お金を稼いで食べ物を買って。
ギリギリの状態で食べ物を口に運んで、咀嚼して、息をして、眠る。その繰り返し。
それ以外のことが何もできない日も多かった。趣味や楽しいことさえできなかった。

それでも少しずつ元気になり仕事をしていた。前向きになって人生を変えようとやる気になっていた。
そんな直後に入った会社で、私は上司のパワハラが原因で会社を退職しました。

ギリギリだった精神状態がぽっきり折れてしまった。そろそろ仕事を探さなきゃいけないのですが、なぜお金を稼ぐのかなぜ生きているのか、わからなくなっている。
ギリギリの状態で頑張ったのにいいことなんて何もない。そう思い込んでいる自分がいる。

生きた先に希望があって欲しい。希望を持って生きたいと思う。
そんな風に思うのですが、生きることに希望が持てないでいます。

このままでは天国の彼女に会った時に胸を張ることができない。そんな風に思うのですが、どうやっても立ち直れない自分がいます。

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