りょーちんへのインタビュー

ロクディムりょーちんインプロワークショップin福岡第5回目になりまして、りょーちんが第3回目ぐらいの時から、時間が足りないなー。なんか、もっとワークができたらないいなー。なんて言ってくれたり、参加してくれた方がもっと受けたいって言ってくれたことがきっかけで、ショーイングも視野に入れて、ワークショップと合宿も一緒にしちゃえと第5回目を記念して合宿を開催することになりました。

今回は、ちょっと集大成的な場にできるのではないかと、たくさんの方に知っていただけるように、りょーちんにインタビューをいたしました!


→インプロに出会ったきっかけ

大学の時ね、演劇サークルにいだんけど、エチュードにあまりいいイメージじゃなかった。即興てなにか面白くしなくちゃとか、やっぱり、しゃべりがうまくならないととかで。だから、即興に対するイメージは楽しくなかったかな。
だから、養成所入って、インプロの授業をやったときもそんなに今思い返しても感動はなかった。
普通というかやっぱりトラウマというか、昔の延長線上で好きじゃなかった。面白くしなくちゃという気持ちが強くて、あんまり楽しくなかったという印象だったな。

☆僕の中でのひとつターニングポイントがあるんだけど

脚本の時も、即興やってる時も、ぼくは、かんでしまうことが多くて、「何を言ってるかわかんない」っていつも演出家さんから言われていたんだ。つまり、演じるときとか、いつも焦っちゃってたんだろうね。だけど、今井純さんのWSの時に、「りょーちんはかんでるのが面白いよね。」って言われたの!!

たしかに、大事な場面の時の大事な所でかんだり、それですごくその場面で他の受講者の人たちが笑っててくれたけど、自分ではそれが面白いことだって思ってなかったんだ。でも純さんから、あなたはかんでるのが面白いよねって言われた時、すごくなんかね、自分を認められたっていうかすごく安心できて。かんでも面白いんだって思って、今までかむことにずっと気を使ってたのに、かんでも面白いんだなって思った瞬間にかまなくなった。
今でもかむよーーー(笑)大事なところでかんだりもするけど。。でも前ほどはなくなったかな。ずっと何言ってるかわかんないだったから、昔は。
そんなことがあって、すごく即興することや演じることが楽になった。生きてる事もすごく楽になった。
「りょーちんはかんでる時はおもしろい」といわれた言葉は、一生忘れない言葉だよね。



→りょーちんが心がけていることを教えてください。

僕も普段ワークショップやってる時に、気をつけてることや意識していることは、その人が今どういうことになってるのかに、意識を向けてあげること。
自分の中で自分がなにを気づいてあげることが、すごく大事なこと。だから即興で、芝居をすることがうまくなることはもちろん大事なことなんだけど、こうやって僕が体験したみたいに、自分が自分であることを再発見するというか気づく場になるというのが、すごくワークを受けてぼくは、大切だと思っていることなんだよね。僕が何かこういうことになってるよねって?言うことよりも、自分が自分で気づくことがもっと大事で、僕のワークでは、ふりかえる時間を多くしているし、自分の中で反芻することは、すごく大事。

→りょーちんにとっての今インプロとは

僕は人と出会うツールだと思っていて。僕は「インプロ」という事を持ってます。こんなのをを持ってるけどどうって(笑)僕は人と出会うのが好きなので、人が大好きなので、「インプロ」と言われている自分が持っているツールを介して、人と出会うきっかけをもらっているのかなー。
相手とどうしたら、いいやり取りができて、どうやったら、もっと場に楽しいものができていけるかなってそういう事を考えながらというか、身体に身につけながら、相手と関わっていけるのかなと。それを、ワークという場や、ロクディムなどライブでもやっている。

新しい人に出会う、新しいことをやるってエネルギーがいるんだけど、即興から学んだことの一つとして、「一歩、前に進んでみる」。自分が進むことで景色が変わるので、一歩進んだら、やらなきゃいけないことがとか見える世界が変わっていくので。
うまくいくかわからないけどね(笑)。でも、ひとまず一歩出してみるということを、ロクディムの中でも、自分がやってる赤羽根吾朗や愛の人・バス子(どちらも、ロクディムりょーちんプロデュース)の中でもやっているかな。

僕のワークショップの中で、もっと自分に気づけたり、相手のことに気づけたり、この場に起きてる事にを気付けたり、自分や相手に繊細に細かく細かく対応できたりできるように鍛えていきたい。
アンテナや感度も鍛えてかないと。自分で限りを作っちゃうのじゃなくて、誰しももっともっと自分への可能性があるんじゃないかなって思っている。どこまででもできる。
ああこんなにまだできるんだ、こんなに繊細になれるんだと思ったら意識や可能性が広がるーー。そうしたら、もっとできることがいっぱいあって、もっともっと気がつけるようになる。

ぼくのワークショップの中では、起きていること、起きたことをこれをどうしていくかっていうことを大事にしている。今、起きたことを、どうしていくか、掘り下げる。なにを感じれるのか。特別なことを起こさなくたっていい。何も感じれなくても、何も言えなかったとしても、そしたらそれを「何でなのか」って掘り下げようようってなる。そこを表現しようよってことになる。
ゴールが決まっていて、こうならなきゃいけないことはない。
どうであってもいい。どうになってもいい。でも、そのことに気がついて、やり取りをしていけるようになっていけたら、もっと自分の枠や可能性を広げていけるんだと思う。


(Photo by y green)


→インプロワークショップに参加してくれる人への一言

僕にとってもそうだし、ロクディムにとってもそうなんだけど九州という場所は、特別な場所です。
僕のワークを受けに来る方には、あかすりみたいな、温泉に入りに来たみたいな感覚で来てほしいなぁ(笑)。
自分をメンテナンスに来るような感じ?
「ああ、こんなに疲れていたんだな」と、「あ、こんなに自分を覆っていたものがあるんだな」って。
何かを身につけにくるというよりは、自分を大事にしてあげに来てもらえたら嬉しいです。
そして、最後に、ショーイング(発表会ライブ)して、即興芝居を人前で演じることも観ることも楽しいなと体感してもらって、みんなで打ち上げできたらと思います。
是非、一人ででも、お友達とでも、お泊まりできることがメインでも、単発でもどうぞ。



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