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無色透明な時間の購入方法は?

朝、起きた。あんまりやる気もなく動けないスタート。最近、お腹は空けど何を食べたいか変わらない日々が続いておりまして、オレンジを剥いて頬張る。幾重にも密集した小さなつぶつぶが口の中で弾けて、酸味と甘みを口に広げてくれる。そうするとちょっと元気になったような気になったけど、それもあっという間にしぼんでベッドにダイブ。天井をただただぼーっと見つめるだけで時間が過ぎていく。折角の休みなのに。昨日の夜も調子が良くなかったけど、それをまさか朝まで引きずるとは。休みだからってのもあって気が緩んでるんだろうと推測。そんなときは、厳しくしてもしょうがないから、とりあえずベッドで横になることを決意。明日のことは考えない。仕事のことは考えない。休職のことも考えない。なにも考えず、ただ天井を眺めて、お気に入りのクッションに顔を埋めて匂いを嗅いで、ごろごろと寝返りを打つだけ。

今、私に必要な時間は、たぶん将来もなにも考えない時間だと思う。10年後も、1年後も、1か月後も、1週間後も、翌日も、1時間後も、ずっとずっと先のことを考えなくていい時間がほしい。とりあえず、起きて、「さ、今日はなにしようか。」「どこいこうか。」「何食べようか。」みたいななんの予定もない、その日に何にもない透明な時間。
スケジュール帳は、まっさらでなにもなし。その日の終わりにやったことだけで埋めていくような。たまたま偶然の出来事だけで生きていく日々。ちょうど森のくまさんみたいな歌の感じかな。くまさんに出会っちゃって、逃げたり、貝のイヤリング拾ってもらったり。本当にただの偶然だけの日々。そんな一日が欲しい。そして、その一日の中で1ミリも明日のこともずっと先のことも考えない。何にもない透明な日々を楽しみに待つ。
そんな時間が今はほしいな、と思いながらも、結局性格的にめっちゃスケジュール組むんだと思うんだけど。時間がありすぎて、っていう贅沢なシチュエーションを欲してる。

そんなお金で買えないものを考えてたら、もういい時間だった。
さ、いい加減体を起こそう。夏の暑さがそこまでやってきてる。

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