それが私の求める豊かさなのかも

今日は休日。よく遊ぶ先輩と一緒に今日も。途中で同期も合流。
私が知らないだけなのかもしれないが、住んでいる街は故郷に劣らず田舎だ。(故郷よりは、もちろん栄えてるのだけど)

いつも遊ぶ時はひとつしかない。大型ショッピングモールに行くこと。この休日にも飽きてきたなあ。

京都に住んでいた頃、わたしは友人と「映画を見に行く」という行為にハマっていた。
たまたまその時、わたしの通う学科がギャラリー運営をしていて、授業としてその運営があった。大学2回生の時によくそのギャラリーに関わっており、その時の担当教員と仲良くしていた時期があった。

その担当教員が、「この映画を見てこい。強制はしない。ただ見ていないと話にならん」という課題を出してくれてた。

普段映画を好むわけでもなく、ただその課題の通りに、京都みなみ会館に行ってみたり、大阪まで行ってそこでしかやってない映画を見たり。

しかも、その課題として出される映画が良かった。どこの国の映画かもよくわからず、予備知識もないまま、ただその映画をみる。アピチャッポンの映画とか、そういう類の。

見に行って、友人と「よかったね。でも、何がよかったんだろう。まあ、その分からない感じが良かったね」とか話しつつ。ゆったりとした、朝方のピンク色の空を見ながら、自転車で鴨川近くを走っていた時の気持ちのような。そんな気分を味わってた。

今このような遊びができないのは、仕事をしているからなのか、そういう友人ではないからか、よくわからない映画がやってるような映画館がないからか。

あの頃の生活は文化的だった、と思う。それが幸せだった。そんな生活に戻りたい。仕事終わり、なんてことない時間に、よく分からない国の映画を見たい。それか、仕事が終わった後にふらっと美術館に入りたい。

それが私の求める豊かな生活だ。それができないこの土地に、わたしは居続ける理由がない。

あー、またわたしはこの仕事から離れる理由を見つけようとしている。色々な理由をつけて。でも、それが仕事の辞め時なのか。