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ももえちゃんみたいに選ばれる女の子になりたいって話。
なんとなく、居場所や居心地の良い人をさがしてTinderをすると、
ごく稀に、すごく居心地がいい人がいたりする。
私はその居心地の良さからつい頻繁に連絡を取ろうとする。
そしてそんな人に限って、会ってくれるしほかに相手がいないというのだ。
「相手がいない」というのは本当かどうかはわからない。
女の勘が働くこともあるし、信じたいという言葉に縋るときもある。
「来世ではちゃんとします」という作品がある。
いろんな性に悩みをもつ男女がでてくるラブコメディー。
私はこの作品がとても好きである。
作品の詳細は、各HPを見てほしい。
主人公の桃江ちゃんが大好きである。
5人のセフレとローテーションで会いながら、性活に勤しんでいる。
また、セックスはお金のかからない合理的な趣味と言い切り、
「一人がだめでも誰かが盛っているから丁度いい」と言うような、
オープンな桃ちゃん。
そんな桃ちゃんでも本命の彼女になりたいという思いはあるそうで。
だけど恋をしているA君には、本命の彼女がいる。
自分と関係が続いている中で、彼は私という人間がいるのに、彼女をつくった。
「どうして私じゃ駄目だったんだろう」と思うだろうな。
亜子ちゃんも、松田くんにむけてそう思っていた。
亜子ちゃんは、隠れヤリチンの松田くんのセフレ。
亜子ちゃんは、松田くんのことが大好きである。
好きだからこそ、いろいろ尽くしてしまう。
好きすぎて松田くんを監禁までしてしまう女の子だ。
11話で偶然久しぶりに松田くんと再会した亜子ちゃん。
話してるうちに、松田くんが桃ちゃんと付き合っていることを知る。
その時の亜子ちゃんのセリフと表情ったら、それはそれは。
その人のことが大好きで、自分が一番になりたかったし、隣にいたかった。
自分はたかだかセフレ以上でも以下でもなかった。
それを知ったとたんとても悔しくなるよね。
それでも、松田くんが困ってるっていうから力になろうとする姿が健気だし、
これを機にまた会えるようになると思っている亜子ちゃんがかわいい。
そして、あわよば好きになってくれないかなと思ってる。
そうだよね。好きな人が困ってるなら、力になってあげたいよね。
頼られるだけで嬉しいし、もっとできるよ、ほめてほめてって。
気持ちが痛いほどわかりすぎてつらい。
亜子ちゃんを見てるとどうしても感情移入が止まらない。
私だって、みんなみたいに好きな人と笑いたい。
私だって、友達に「彼氏できたんだ」って言いたい。
私だって、誰かの一番になりたい。
ただ幸せでいたいだけなのに。
愛されたい。
私だけを見てほしい。
たったそれだけなのに。
こんなに難しいことだなんて思いもしなかった。
結局、桃ちゃんもアプリを通して出会ったセフレが5人いたけれど、本命として付き合ったのは、アプリを通して出会ってない同類の松田くんだった。
私はそれに気づいたとき、何かを悟ってしまった。
出会い方がアプリなんて関係ない、なんて思っていたけれど、
私たちみたいな人間は、アプリを通して出会った人とは幸せになれないのだろうな。