オリンピックが持つ、LGBT等への可能性
東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、今日本政府にはLGBT等の人々やアスリート達への差別から守る法律の制定が求められている。今大会のコンセプトは「全ての人が自己ベストを目指し(全員が自己ベスト)」、「一人ひとりが互いに認め合い(多様性と調和)」、「そして、未来につなげよう(未来への継承)」である。アスリートを含む日本のLGBT等の人びとを差別から守ることは「多様性と調和」、「未来への継承」に当てはまるだろう。
現在日本の法律には性的指向や性自認を理由とした差別を禁止し、LGBT等の人たちをあらゆる差別から守る法律がない。そのためLGBT等の人々は学校や職場で差別的な扱いを受けている。同性の人が好きなだけでからかわれ、自分がしたい格好をしても周りからは白い目で見られ、自分が持つ価値観を責められる。これは日本の社会で実際に行われていることだ。LGBT等の人たちを一人の人間として接するのではなく、何か違う生命体ように考えてしまっている。
しかしよく考えてみて欲しい。人を好きになったり、自分がしたい格好をしたり、自分がなりたいものになりたいと思うそれら行動は、私たちと何か異なるものはあるだろうか。そしてもう一つ考えて欲しいことは、自分がもしそれらの行動を受けた時にどう感じ、どう思うかだ。
考えるだけでも、LGBT等の人びとと私たちの間には繋がりができるだろう。それを行動に移せば、お互いにとって住みやすい国になるのではないか。
東京オリンピック・パラリンピックでの日本の法律の制定により、日本国民のあらゆる価値観を持つ人たちにとって新しい可能性と希望が溢れることを切に願い、大きな一歩を踏み出して欲しいと日本国民に訴えたい。