森会長の発言で分かる新たな価値観

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が12日、女性蔑視発言の責任を取って辞任を表明した。今回の森会長の失言で取り上げられたのは「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」、「女性は競争意識が高い」、「わきまえない」という女性に対する苦言である。しかし13日のgooニュースでは森会長の”別の”失言が取り上げられていた。

ニュースの題名は「森喜朗会長 昨年12月にも大失言「コロナっていいですね」 そのココロは…」である。内容は、昨年12月、都内の高級ホテルで開催された元閣僚の政治資金パーティーで森さんは『コロナっていいですね。飲食物を出さなくていいですから』といった趣旨の発言をしたと出席者が証言したと書かれていた。

現在、森会長の女性蔑視発言によって、森会長だけでなく、彼を許してしまう、何も意見を言わない周りの人間も注目されている。彼らはこの失言以外にも森会長の不適切な発言に気づいていたはずだ。彼らは森会長のこれらの発言が正しいと思っていたのだろうか。もしそうであるならば国民と政治家には大きな価値観の違いがあると言える。

今回の森会長に関するニュースで、日本の政治界やオリンピックなどの大きな団体を指揮する組織内で地位によって声が上げられない人がいることが明確になり、日本全体でこのような制度を変えなければいけないという動きが出ている。日本の先頭に立つ組織と私たちの価値観は全く同じものとは言えない現状だ。国民一人ひとりにそれぞれの価値観が存在し、リーダーや組織を代表する人物は皆の価値観を理解する必要がある。森会長は自分の価値観しか見ていないのではないか。そして周りにいる人物は彼の価値観についていくことしかできなくなっている。そうではなく、リーダーが自分たちの価値観を考慮してくれているから、自分たちは彼、彼女をサポートしよう!という風に、組織内の改革を進めていくべきだ。

森会長はこれらのニュースによって、自分の価値観がいかに周りと異なっているのかがわかったのではないか。また、私たちも未だ女性を蔑む価値観を持つ人物がいると再確認した。

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