ストラーデ・ビアンケ・ドンネ結果
白い砂利道と美しい風景、そしてアグレッシブなレース展開で有名なストラーデ・ビアンケ。
女子レースは今回で8回目。シエナを出発し、トスカーナの田園地帯を巡る136kmのコースには、6つの急勾配の上り坂と8つのグラベル区間（舗装されていない砂利道）が存在します。詳細はこちら🔻
今年もレース中盤から有力選手たちによる激しい展開が繰り広げられたものの、最後の勝負どころに入る時点では、ほとんどの有力選手が先頭に残っており、また抜け出している選手もいなかったため、異例の、大集団での戦いとなりました。
ラストにかけて、優勝候補のファン・フルーテン（モビスター）に対し、SDワークスが波状攻撃を仕掛けますが、引き離すことはできません。
しかしファン・フルーテンは、何度も繰り返されるSDワークスのアタックにほぼ1人で対応していたんじゃないかというくらいに動いていましたので、体力は確実に消耗していると予想していました。
ところが、登りを得意とするファン・フルーテンはフィニッシュ直前の急勾配でも積極的にアタック。有力選手たちが次々と脱落していきます。
そんな中、ベルギーチャンピオンのロッテ・コペッキー（SDワークス）だけは、最後までついていくことができました。
この日は、レース終盤の抜け出しによりグラベル区間を独走する時間帯もあるなど、キレの良い動きを見せていたコペッキー。
フィニッシュ直前のカーブで良いポジションに入り、ファン・フルーテンとのスプリント対決を制します。移籍後初勝利、そして自身最大のタイトル獲得です。
フィニッシュ時には驚きと喜びで頭を抱えるジャスチャーを見せますが、実はこの展開は作戦通りだったようで、コペッキー自身が行ったすべてのアタックは、事前に入念に計画されたものだったのだとか。
今年からチームディレクターに転身したレジェンド、アンナ・ファン・デル・ブレッヘンもチームカーに乗っていたと思われますが、アンナDも含め、
SDワークス恐るべし。
また、コペッキーによると、チームメイトでディフェンディングチャンピオンのシャンタル・ブラークが、レース中に何度も、落ち着いて無駄なエネルギーを使わないよう声をかけてくれていて、とても心強かったのだそうです。メンタル面でのチームワークもさすがです。
一方、終盤はSDワークスの攻撃に対しほぼ単独で挑んだモビスターのベテラン、アンネミック・ファン・フルーテンも勝利まで後一歩というところまで迫りました。
あんなに動いたらフィニッシュまで持たないんじゃ…なんて勝手に心配してしまいましたが、彼女の心と体がとんでもなく強靭だということを思い知らされた1日でした。しかもレース後のインタビューによるとちょっと胃がおかしくて体調が悪かったのだとか。。
ファン・フルーテンさんはきっと、真冬の早朝にお布団からガバアっと飛び起きられちゃうタイプのお姉さんに違いありません・・
余談ですが、ストラーデ・ビアンケで通過するあの広大な丘陵地帯は、普段何をするところなんでしょうか。映像を見ている限り、家も人も動物すらいないようにも見える、ただただめちゃくちゃ美しい黄みどりな区間が広がっていたような・・
まあ綺麗だからいいか！トップ10はこちらです🔻
1 Lotte Kopecky (Bel) SD Worx
2 Annemiek van Vleuten (Ned) Movistar Team Women
3 Ashleigh Moolman-Pasio (RSA) SD Worx 0:00:10
4 Katarzyna Niewiadoma (Pol) Canyon-Sram Racing 0:00:19
5 Cecilie Ludwig (Den) FDJ Nouvelle-Aquitaine Futuroscope 0:00:24
6 Elise Chabbey (Swi) Canyon-Sram Racing 0:00:28
7 Marianne Vos (Ned) Jumbo-Visma Women 0:00:29
8 Elisa Longo Borghini (Ita) Trek-Segafredo Women
9 Shirin van Anrooij (Ned) Trek-Segafredo Women 0:34
10 Silvia Persico (Ita) Valcar-Travel & Service
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