ロンドンで「舞台 ハリーポッターと呪いの子」を観劇した話【当日編】
ついに。
待ちに待った観劇当日。まるで盆と正月とクリスマスとお誕生日とバレンタインとひな祭りが同時に来たような幸せな日。
何回迎えてもいいもんですね。観劇当日というのは。
このnoteは旅行記も兼ねてるんですが、時系列はバラバラのスターウォーズシステム(?)で更新される予定です。
前日譚はこちら。
1、ロンドン上陸
この旅行はフランスのパリから始まったので、ブリテン島へは鉄道EURO STARでやってまいりました。
ドーバー海峡の海の下を通ってガタンゴトン。2時間半で着く。近いよね。びっくりした。福岡から兵庫くらいの距離感。
費用はざっくり片道1万円。早く予約すればもっと安くなるし、直前だともっと高くなる。
しかもダイナミックプライシングなので、時間によって全然違う。1時間ずれるだけで倍くらい値段が変わることもあるみたい。
チケットは旅行代理店とかTrip. comなりklookなりを通してもいいけど、普通にユーロスターのアプリDLして直接買うのもいいと思います。そんなに難しくないから。アプリで座席指定もできるよ。
ちなみにフェリーでドーバー海峡渡るルートでパリ-ロンドンを移動するとしたら6時間くらいかかるらしくて諦めた。本当はお船に乗りたかったのだけど。
乗り心地は新幹線とほぼ同じ。Wi-Fiもあるし、充電プラグ(イギリス式ユーロ式どちらも)もある。車内販売のお兄さんがコーヒーとかビスケットを売りにくるし、食堂車があるので自分でクロワッサンとか買いに行ける。
2時間半ガタンゴトンして、呪いの子脚本とか読んでるうちに到着するは、ロンドン・セントパンクラス・インターナショナル・ステーション。
ハリポタ好きな人はわかるよね?見覚えあるよね?ここ!
映画版で「キングズクロス駅」の外観として登場する駅です。
本物のキングズクロス駅はすぐ隣にある割と近代的な建物。もちろん9と4分の3番線のフォトスポットもあるし、商売っ気の強いショップもあるし、本物の9番線と10番線もあります。
無事にロンドン到着したので、一旦荷物を置きに宿へ向かいます。
今回お世話になった安宿はこちら。
大型のホステルで倹約旅行にちょうどいいものが全部揃ってて、すごく居心地が良かった。唯一の欠点はウエストエンドからちょっと距離があることくらいかな。
2、ウエストエンドへ
ミュージカルの聖地、ウエストエンド。
徒歩10分圏内に古典、新作、コメディ、社会派、ミュージカル、ストリートプレイ…あらゆる劇場が軒を連ねる、お芝居オタクにはたまらないエリア。
チャリング・クロス駅までバスなりメトロなりでやってきたら、坂道を登るんですが、道中あっちもこっちも劇場。観光客でごった返してる。
ちなみにここもハリポタ原作にチョロチョロ出てくるエリアですよね。
賢者の石で、ハリーがハグリッドと一緒にお出かけしたのはチャリング・クロス駅だし、死の秘宝で、ビルの結婚式から脱出した後ハーマイオニーが姿現ししたのもこの辺り。ハーマイオニーは両親とお芝居を観にきたと言ってるので、人混みの中にグレンジャー夫妻がいるかもしれん。
なるほど、こういう場所なのか…と1人でニタニタキョロキョロしながら歩き回る。
めちゃくちゃハリポタオタクを狙い撃ちしたお土産屋さんもたくさんある。さすがイギリスの外貨稼ぎ隊長。
カフェとかパブとかの飲食店もたくさんあるし、チャイナタウンと隣接してるので、雰囲気がカオス。パブで出来上がった若者が奇声を発してる。
3、パレスシアターへ
Googleマップを信じて坂道を登ると突然現れるシックな劇場が、我々ポッタリアンをホグワーツへ誘うThe Palece Teathre です。
開演は14時で13時開場なので、外はまだ明るい。
それから、例のeTicketは結局メールが届かなかった。前日に問い合わせメール送ったら「自動返信です。順番に返信するので10営業日かかります。当日の公演に関してはボックスオフィスへ直接お越しください。」とのこと。いやいや…。
なのでボックスオフィスへ突撃しましょう。英語あんまり話せないんだけど。勇猛果敢なグリフィンドール!
ボックスオフィスは上の写真で言うと下手側の壁面にあります。当日券とかはここで買えるみたい。
今時ほとんどeTicketなので、スタッフさんも暇そうに談笑してる。
「えくすきゅーずみー!今日の公演を予約してるんだけど、eTicket無いんです〜」って伝えると、座席番号聞かれて、支払いクレカの名義確認して、紙チケットを印刷してくれました。
テンパって全然英語出てこない哀れなアジア人を助けてくれて本当にありがとうございました。とりあえず、これで観劇できるぞ。安心したら強烈に空腹。
目の前にマクドナルドがあるし、ちょっと行ったらカフェNEROもあるし、ちょっと行ったら中国系バブルティーチェーンもたくさんあるので小腹満たしには事欠かない。というか普通にランチ時なので混雑の様子を見つつ、どこか探しましょう。第一部だけでも2.5時間の長丁場なので、何か食べておきましょう。
私は時間なかったので目の前のマックに入って、イギリス価格にドン引きしながらチーズバーガーを食べました。全く風情のない食事。
開演1時間前に劇場内に入れるし、劇場内にはバーがあるのでアルコールを含めドリンクは手に入ります。ただし劇場プライスです。そしてボトルじゃなくてカップなので扱いに困る。
食べ物はチョコレートバーとポップコーンが売っていました。劇場プライスですが、トイレ対策にポップコーン食べるのはありだと思う。
開演1時間前から開場です。
日本と違って開場前からズラーっと並んでるわけではなく、開演までの間にぼちぼちちょろちょろ入ってくる感じですごくカジュアル。
入場前に手荷物検索があります。
バッグの中身を警備員さんに見せてください。飲み物はペットボトル持ってたけど、それは何も言われなかった。
入り口でチケットのQRコードピッとして中に入ります。
入ったら公演グッズが売ってます。ラインナップは赤坂と同じだと思う。第一部と第二部でグッズのラインナップが変わるので、ここで欲しいやつがあれば今買うべき。または休憩時間か。
それからプログラムは£5。え、安すぎん…?1000円よ…??イギリス価格で考えるとめちゃくちゃ安くない????カフェチェーンのコーヒー一杯£3なのに???
内容は文章がほとんどなので、読むのちょいきついんだけど、「ちょっと見てもいいですかー?」ってパラ見してたらいつのまにか会計されてた。いや、買うけどさ。紙の質はあんまり良く無いから、すぐ表紙がべろべろになってしまった。
座席は1階席L16。ちょっと奮発して£150のお席を買いました。だってめちゃくちゃいい席空いてたんだもん。
座席はちょっと古いけどふかふか。奥の席の人が出入りする時は立ち上がらないと通れないくらいの狭さ。
前後の傾斜はわりと緩いので、前の席に背の高い人が来ると見えない。
そして舞台がちっさい!!!!高さと奥行きはあるけど、幅はすごい狭い。
開演時間すぎて、大方の観客が席について待ってると、上演中はスマホ使うな、今すぐ電源オフにしろ!NOW!!ってアナウンスがあったら急に暗くなってぬるっと開幕。いや緞帳があるわけじゃないので言葉のあやなんですけどね。
ちょっと照明が暗め?
目の色素が明るい西洋人とアジア人じゃ光の感じ方が違うみたいな話を聞いたことがあるけど、そういう感じかな?
全体的に暗くて、必要なところだけスポットがビカッと当たってるので陰影強め。
そして舞台はキングズクロス駅の9と4分の3番線から、魔法の世界へ。
4、幕間
第一部に一度20分くらいの休憩があって、周りの人たちはハーゲンダッツとかアルコールを調達しに行ってました。
私はひたすら日本語版の脚本読んで、さっきのこれ言ってたんか!という答え合わせをしてました。ところどころ脚本と展開が違いました。
第一部が終わったら、一度劇場の外に出されます。
第一部だけ、第二部だけ、観るという人もいるので、観客の入れ替わりが起こります。連続して観る場合は座席は変わりません。
時刻は午後5時前。第二部の開演は午後19時なので、2時間近く時間が開きます。
普通に考えてどっかで飯食ってこいやってことでしょうね。
あたりはすでに暗くなりかけてます。日が短い。
そこら中観光客だらけの賑々しいエリアなので、飲食店探しには事欠きません。なんならチャイナタウンのすぐそばなので、中華をはじめとしたアジア料理を楽しむのもありだと思います。そのほかにもパブとかカフェとかスーパーとかなんか色々ごちゃごちゃあるので、目星つけて予約しておくのがいいかもしれません。
またハリポタ推しのお土産屋さんが10メートルおきくらいにあるので、それはそれで楽しい。まあだいたい日本のヴィレバンとかユニバの周辺で買えるものが多いんですが、買う店の雰囲気大事。
そして、ぜひ行ってほしいのがこちらのお店。
House of MINALIMA。
みんな大好きハリポタシリーズのデザイナー・ミナさんリマさんのギャラリー&直営ショップ。
ここのグッズはヴィレバンにはない。ユニバにもない。マホウトコロにはあるかも。それでも新作は日本に上陸してない。
ミナリマさんのあの世界観、みんな好きでしょ?お店の中もウィザーディングワールド全開でいるだけで楽しい。
ハリポタ・ファンタビシリーズだけじゃなく、ミナリマさんの他の作品もあるので、目が癒される。地下もあるので、お見逃しなく。
そして時間と金が溶けて消えます。
小物ならポストカード、コットンバッグ、ノートとか。大物ならポスターとかクッションとか、複製原画とか。
ミナリマさんグッズはあくまでミナリマさんの作品なので、よくある登場人物のキメ顔とロゴがデカデカとプリントされただけのクソダサ量産グッズではなく、映画内に象徴的に登場したデザインのグッズなのがオタク心をくすぐる。
忍びの地図とかブラック家の家系図とかリータ・スキーターの書籍とかホグワーツの教科書とかスキャマンダー先生のスケッチとか日刊預言者新聞とかいろんな人の手配書とか……
ミナリマワールドを堪能してたら、開演までの時間が迫ってきたので、サクッとカフェインとカロリー補給して劇場に戻ります。
劇場に戻ると、アルコールひっかけて良い感じに出来上がってる人が多数。カジュアルだなぁ。
それでは第二部。開演。
展開知ってるはずなのに、ハラハラしてしまう。
もちろん第二部にも休憩あります。
5、カーテンコールのその後で
意外とあっさりしたカーテンコールの後、劇場から退出したのがだいたい午後9時半。
夜遅いとはいえガチャガチャしてるので、あたりは人が多い。
劇場周辺は、舞台終わりの観客でごちゃごちゃしてるので治安は悪くないけど(スリには注意)、宿に帰るために観光地からちょっと離れたエリアに行くと人もおらず静かなので、気をつけてお帰りください。
劇場からの帰り道、1人で物思いに耽る時間がすごく好きで、でもここは知らない場所の慣れない土地なので、ぼーっとしてもいられない。バスの降り場間違えないかな?とかこの道で合ってるかな?とか周りに不審者いないかな?とか警戒モード。なので、ネタバレ含みの限界オタクの感想垂れ流し記事は別に投稿する予定なので、趣味が合えば読んでいただけると嬉しいです。
以上、「海外で本場のお芝居を観る」という夢を叶えた一部始終でした。
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【感想編】
coming soon