【映画】世界一キライなあなたに 本当に好きな人を思うということ、ルイーザが変えられなかった運命
以下ネタバレ含みます。Amazonプライムで視聴できますので未視聴の方はぜひ!
簡単には手を出せない、未だに世界で議論が続いている尊厳死というテーマに挑戦した本作。自分が愛したひとが死を選ぼうとしているとき、自分はどんなことができるだろうか、と考えさせられた。
ウィルが事故に遭って始まった第二の人生。そこでルイーザと出会い、救われ、愛した。それは変わりようのない事実だったし、真っ暗闇のなかただ息をして生きていた自分が人を愛すことができたということに喜びも見出していたと思う。でも、ルイーザがどれだけ可愛くたって腕をひろげて抱きしめることはできない。それにルイーザにはまだ自分の居ない明るい未来を選択する余地が残っている。自分が生きることを選択すれば最も愛する人がもっと幸せになれる可能性を狭めることになり、それに自分は永遠に介助される側と決まっている。死を決めるということ。これは、お互いがお互いを思った末での選択だ。だから心を揺さぶられる。
それにしても、エミリア・クラーク演じるルイーザのファッションが素敵!作中では古臭い服、流行遅れ、とか言われていたけれど、(というか本当にそう)次々に変わる洋服が見ていて本当に楽しかった。柄と柄をこんなふうに合わせてもなんだかおしゃれに見えてしまうのは、きっとエミリアの華やかな顔と健康的な体のおかげなのだろうなあと。そしてそれを理解してセットを選んでいる方もいいセンスだなと思った。妖精の靴も、ミツバチのタイツも履いてみたいけれど流石に外には履いていけないなあ(笑)
劇中で(確か)二度流れる、Ed Sheeranのphotograph。
もとから好きだったけれどやっぱりずるいところで流れてくる。もう気軽にリラックス気分で聴けなくなっちゃいました。エミリアとウィルが住み込んでしまったみたいだから。