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自分を変えるのは難儀

恥ずかしながら、この歳になってちゃんと恋愛をした!と言い切れる経験をしたのは昨年のことだった。

そしてその恋愛は実らずに終わった。
両思いだったけれど、私が相手の人間性に難色をしめし、相手を実質的にキープ状態にしてしまい、最終的に正論を重ねて相手の心をぼろぼろに砕いてしまった。(改めて文章にすると酷い)
ただ、当時は本当に相手が悪い、自分は間違えていないと信じて疑わなかった。(なぜなら彼を知る友人たちがみんな彼のことを悪人だというからだ)

何かを失った時につらいということは、沢山与えられてきたということだと、どこかで聞いたことがある。

彼と終わってしまった時、とても悲しくて、辛くてしんどかった。あれもこれもしてくれなかった、なんてひどいクズ男だったんだと思ってメソメソしていた。クズな部分は勿論あったけれど、それだけじゃなかったんだなと気付けたのは、しばらくしてからだった。

傷が癒えて元気になってきた頃、そんな彼から今年連絡がきた。
最後に会ってから一年振りの連絡だった。

正直言ってめちゃくちゃ嬉しかった。

けれど、やっぱり彼の人間性に難色を感じてしまう。イライラするし離れていた時間で、気持ちも薄れてしまったのだろう。冷静に考えて気持ち悪い人間性だなとも思ってしまう始末。
でもなんとかして関わりを持ち続けたいとも思ってしまう私もいた。

お互いに気持ちはあることは確認できたけれど、彼の人間性に難色をしめしている私は彼に敬意を示すことができず、厚意に甘えて結局彼から関係を深めるのはよそうと言われてしまった。

相手のマイナス部分も認めることが愛すること、次彼と接点を持てたら大きな器で彼を受け止めよう。そう何度もシュミレーションしていたはずなのに、結局去年彼を傷付けた言動の二の舞をしてしまって私の恋は終わった。

人って意識していても簡単に変わらないのだな。
たった一回の過ちで関係終了を告げるなんて、なんて器の小さな男なのだろう?などとまた他責思考もしてしまうもんだから本当にむずかしい。


明日は彼の誕生日だ。

素敵な誕生日になることを陰ながら祈ろう。


恋愛って一番自分と向き合うことのできる事象なんだろうな。





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