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御刀さんがやってきた もう8月
【8/2 月】
もう8月ですってよ奥様ーーーー早い
無料でゴールデンカムイ全話読めると聞いていそいそ読んでたら松前の地名が出てきた。いや出てきたっていうか、漬物?
で、金剛兵衛の調べものしてた時も松前出てきたのを思い出した
この石碑なんですけど(撮り方が下手すぎて何も読めん)
確かこれを建てたのが明治時代に松前にお住まいだった子孫の方のはず
刀剣夜話P94によると明治29年1月21日建立らしい(自分でも写真撮ったんだけどまじで何も読めん)廿って書いて20と読むことを初めて知った。1896年だと金カムの世界よりちょっと前か。どんな町だったんだろう
北海道松前町公式HP
http://www.town.matsumae.hokkaido.jp/
……北海道で刀鍛冶?と思ったけどこれは……むしろめっちゃ必要な職業だったのでは……そうか明治29年って幕末からまだ30年経ってないんだよな…(そうだよ)
町立図書館がありますねー
明治の人だったら何か公的記録が残ってるかもしれない。ちょっとそこまで手が回らないけど
【8/4 水】
J-STAGEで「クローブ」と検索したら、防腐・抗酸化作用に関する論文がいろいろ出てきた。ちょっと古いやつが多いけど。
保存食に使われてるの、科学的にちゃんと有効って示されてるんだなあ…へえ……
福岡市食品衛生協会FAX情報サービス バックナンバー H30.6月号 油脂の酸化について
https://www.fsyokukyou.com/fax_maga/image/h3006/fax_info_h3006.pdf
POV試験紙とか、これ普通に買えるのかな。ちょっと試してみたいことがあるようなないような
https://www.sibata.co.jp/products/products475/?c=32
50枚入りなのでちょっと考える……
【8/8 日】
登山する予定は今のところ無い(体力的に登れる気がしない)けど情報収集だけしてみている。ご近所に登山グッズのお店があることはわかった
それはそうと平地でも役立ちそうな情報があったのでメモ。最新事情こんな感じなのか!おー、ちょっと試してみたいかも
https://yamahack.com/4915
台風がやべーです。でも今の時期過ぎたら東京への輸送ももっかい考え始めないとかなあ
https://www.touken.or.jp/shinsa/schedule.html
9月はまだ台風いそうだし、スケジュール的に最短は12月かな…
そういや金漆ことコシアブラってこんな植物だそうな
http://www.forest-akita.jp/data/2017-jumoku/103-coshi/coshiabura.html
食べるんだ……
木の芽は天ぷらにするとおいしいらしい。食べたことない
【8/11 水】
ひょっとして山の本からアプローチするのもアリなのかなと思って読んでみている。おおー全然触れたことない分野なので新鮮
「ふくおか歴史の山歩き」
福岡近郊の山々の歴史がしっかり網羅されていて概略が掴みやすい。写真と歴史解説たくさん。地図はあっさり。参考文献ある!英彦山と宝満山の峰入りコースとか、福岡の主な山岳寺院一覧とかも載ってる。背振山とか油山とかもお寺あったの知らなかった。あとがきによると元々考古学を専門にされてる方が(調査のために)山にも登るようになって本を書いて下さったらしい。道理で解説が丁寧。
「宝満・三郡山系徹底踏査!」
がっつり山登り用って感じ。宝満山、正面道だけじゃなくいろんな登山ルートを紹介してくれている。金剛兵衛が修行したとされる岩場は羅漢道という一番きつい道にあるっぽい……(P23-24)ビギナーは必ず経験者と歩くこと、山慣れた人もできれば複数名、という注意書きがある。エエーーー……つーか岩場えぐいな…私そんなモンハンみたいな動きできない
……半分くらい街歩きが入った城跡めぐりみたいなコースもあった。
めちゃくちゃ詳細な地図とルート探索用の写真を載せてくれてるけど町の地図と勝手が違いすぎて上手く読めない
YAMA HACK 読図特集 https://yamahack.com/4916
思ったより広範囲に山岳信仰の場が広がっててびっくりしている。結構どこでもやってたのか…もしや昔話によく出てくる「山寺」ってそういう???狂言とかでも山伏出てくるし、結構よくいる身近な存在だったんかな。あとここでもやっぱり対外交流の形跡が見られるんですね。おもろい
そういえば名前が似てた金房兵衛さんは大和・手掻の刀工さんとのこと。宝蔵院の僧兵向けに刀を作ってたらしい。うん。なんか似てる感あるけど全然違った!同様に似た雰囲気の名前の盛重さんも備前刀だそうな。
……盛ナントカさん多いから……
【8/13 金】
こんな水底みたいなどぼどぼの豪雨の日にお手入れするのもどうかと思いますがお盆なので。そういやお正月とお葬式に刀お出しする話は聞きますが、お盆はあんまり聞いたことないような。まあいいや
うおお今日めっちゃかっこいいですね!?なんで??雨だから???色みが青みがかって見えて、いつもより肌の質感が強そうに見えます。照明とか空気の具合で結構見え方変わるんですかね。長谷部さんも普段市博で見る時はふわっと優し気に見えるけど、京博で見た時は殺意高そうなギラギラ感にあふれてましたもんね
別に仏壇に飾るわけではないけど油の引き直しだけ。
今日うちのじいちゃんばあちゃんが胡瓜の馬に乗って帰ってくるのでよろしくです(何を?)
あっでも吉盛さんもお迎えしたい人いらっしゃるかもしれん。卒塔婆だし
【8/17 火】
連日雨すごい。ほぼ滝。
防錆油の分かりやすい説明見つけたのでメモ
油研工業株式会社 製品開発について 防錆油の役割
https://www.yukenkogyo.jp/%E8%A3%BD%E5%93%81%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/%E9%98%B2%E9%8C%86%E6%B2%B9%E3%81%AE%E5%BD%B9%E5%89%B2/
ちょっと蒸発する方が成分がしっかり金属表面を覆ってくれるから良いのかな
英彦山のふもとに修験道の史料館があるっぽい。ちょっと気になる
ご来福しよう 英彦山修験道館 https://goraifuku.jp/spots/detail/197
【8/24 火】
城は昔は軍事拠点として山に建てられるものだったのが、時代が下り行政の中心として平地に建てられるようになった…と昔どっかで見た
それはいいけど中国の「泣いて馬謖を斬る」の故事では、馬謖さんは山頂に陣を張ったために四方を敵に囲まれ孤立して負けたんじゃなかったっけか?
…と思いつつ改めて三国志見たら、正確には「水源から遠い孤山(山脈でないぽつんと1つ孤立した山)に陣を張ったので、敵に囲まれて水源にアプローチできなくなって負けた」だった。なるほど。
宝満山は福岡の東、三郡山系に連なる山々の一部(背振山地と合わせて大きくは筑紫山地にくくられる)なので孤山ではないし、水源については有明海へ下る宝満川、玄海灘へ下る宇美川・三笠川など山と同じ名前の川もあり、むしろ周辺平野の源流を一手に握ってる感。
……宝満川ってあれか。小郡のイオンをしょっちゅう水没させてる川か(※しょっちゅうではない)(※夏の豪雨だけ)筑後川水系の支流ですね
確かにこないだ竈門神社行った時、すぐ近くにきれいな川があったし、宝満山の地図見るかぎり川あり滝あり水はとても豊富っぽい。金剛の滝とか。ちなみに源流まで登るルートは、たくさんある宝満山登山ルートの中でもめっちゃハードな道らしい(by のぼろ Vol.25 & 宝満・三郡山系徹底踏査!)山グッズのお店のスタッフさんも沢登りのブログ上げてらしたけどなぜ…なぜ人はそうまでして山や沢を登るの…?龍になるの…??????
そういやどっかで山伏は水源をしっかり囲い込んでたと読んだような気がする。ソースどこだっけ……
太宰府市の史跡宝満山保存活用計画のページが地理・歴史・生態系など超まとまってた
https://www.city.dazaifu.lg.jp/bunkazai/shigoto/keikaku_kousou/17075.html
第三章5節に伝金剛兵衛の墓も載ってる!鎌倉後期~南北朝と推定されてるそう。へええええ
あと同じく第三章第4節史跡の概要のところに過去の発掘調査実績があります。鍛冶工房跡とか製鉄鍛錬遺構とか刀剣類製造とか言われるとどきどきする。あ、巻末に金剛兵衛窟の写真などもありますね
あと巻末の年表に焼いた焼かないの話もあって
1585 年 筑紫広門らが宝満城を攻め焼く(上井覚兼日記、歴代鎮西志ほか)
1586 年 島津勢の岩屋、宝満城攻めで高橋紹運破れ、宝満宮の宝物と古文書などを焼く(豊前覚書)
とある……わあ……また焼いた人増えた……古文書もったいないな……
うわーーー詳しい。網羅的。紙でほしい
【8/25 水】
昨日の冊子をペラペラ(?)見てた。Webでもペラペラっていうのかな(どうでもいい)
地質学的調査の項目もあるけど、鉄が産出されたかどうかは書いてないっぽい。砂鉄使ってたはず?なんですよね?どうしてたんだろう
木が比較的若いのは戦続きだったり途中荒廃して山林の管理ができなかったりしたせいなのか、いろいろ生活に使われてたからなのか
17世紀ごろには「切ったら植える」の決まりがあったらしいのでよく使ってたんだと思う(第3章第2節前半P73あたり『竈門山水帳』(寛文 12 年(1672)の文化 5 年(1808)写し )あと割と最近まで炭焼きもやってたとのことで某少年漫画をほうふつとさせますね
久々に「資料探しのコツ」の本を引っ張り出す。文系の調べ方って全然知らないのでとても参考になる。ありがたい。そういやレファレンスサービスというのは使ったことないな……一回使ってみたい気もする
【8/28 土】
レファレンスサービスも休館中はお休みだそうな。まあそうだね……
担当者の皆さまの無事を祈るばかりです
とりあえずレファレンス事例検索を見よう。似たようなこと聞いてる人いるかもしれんし、どうやって相談するのか、聞き方参考にできるかもだし
「日本刀が語る歴史と文化」とか「江戸時代の武士にとっての刀剣使用」とかもしかしたら何か書いてあるかもしれない
ジャンル的には金工芸とか民俗とか
本丸でもらった仕立券をまだ使ってなかったのを思い出した。誰にあげようかな……第一部隊とか地元つながりとかは結構仕立てたはずだし……みんなカッコいいので悩んでしまう
【8/29 日】
ネットをフラフラしてたらこんなん見つけた。
東アジアにおける日本列島の鉄生産(CORE)
https://core.ac.uk/download/pdf/198407459.pdf
本当はちゃんと総論を書いてくれてる成書に当たる方が概要はつかみやすいはずなんだけど、何かのとっかかりになるかもしれないから一応メモ
鋳造技術と仏教伝来はかかわりが深いらしい。香炉とか梵鐘とか。なるほど
最古の鉄工房(まだ鍛冶としては原始的) 赤井手遺跡(春日) https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/59480 (全国遺跡報告総覧)
博多遺跡群は比較的ご近所なのでは?あ、祇園駅の近く?古墳時代には大規模な鍛冶施設があったらしい
https://www.city.fukuoka.lg.jp/maibun/html/preservation/18.html (福岡市埋蔵文化財センター 保存処理の成果 平成18年度)
あとこっちもへーってなって楽しかった
日本鉄鋼連盟 鉄鋼の一口知識
https://www.jisf.or.jp/knowledge/mini/index.html#mini05
”鉄という字の正字は鐵で、これを解くと「金+(裁の上の部分)+呈」となる。(裁の上の部分)は「切る」という意味があり、「真っ直ぐに物を切り落とす鋭利な金属」を表している。(中略)また、別に鐵を「金の王なる哉」と解く説がある。”
へえええええ
あ、仕立券はまんばさんにしました。特命おつかれさまでした。
【8/30 月】
くずし字解読アプリ「みを」がリリースされたらしい。早速ダウンロードして、前に読めなかった光山押形の132コマを見てみる。おおお読める!読めるぞ!!
「表裏 樋大乱 末の北国物の様成出来なり 中脇差なり」
わーーーーそうなんだ。樋大乱ってどういうこと?樋があって刃文が大乱?末の北国物っぽい風合いってことかな。末の北国物ってどんなん?末っていつ?加州刀は北国物に入りますか???こないだ加州刀の図録買ったよ!
面白いーーーでも銘はなんか字がばらばらに認識される……金剛兵衛さんあなた字がのびのびしすぎてるのよwwwww
いや私のツールの使い方が悪いのかも。なんか多分もうちょっとこう、良い感じの使い方ができるはず
【8/31 火】
末北国は見つけきれなかったけど末古刀とか末備前とかは解説があった
刀剣ワールド 末古刀 https://www.touken-world.jp/tips/17597/
吉盛さんとだいたい同い年くらいの感じですかね…というかこの記事の最後のとこ、しれっと金剛兵衛載ってる
北国は北陸道の国のことらしい(コトバンクしらべ)ので、加賀も含まれますね?わーい図録見よう
……大和伝や越前の影響が云々、陀羅尼系で美濃伝の影響云々という感じみたいな……ええと……
1番の短刀の説明に「地沸よくつき、かねが黒味を帯びることなど北国物特有の肌合い(略」とあるので、そんな感じの素朴でごわっとした風合いを北国っぽいと呼ぶのかな。あ、ちょっと想像つく気がする
ちょっと前に買った「刀剣のすべて(佐藤寒山)」を漁ってみたけど北国物の話はなかった。もうちょっと詳しいやつには書いて下さってるかもしれない
本屋さんをチラ見してたら「板碑の考古学」という本を見つけた。そんなピンポイントな学問あるのか…幅広いな…卒塔婆関係あるかな?一応メモ