君は3on3チーム制朗読劇バトルコンテンツ・ボイストを知っているか?
去る10月6日の日曜日、朗読劇コンテンツ・ボイストVoice&Storiesの10月公演を観に行った。前知識ほぼゼロだったが楽しめました。このコンテンツについて書かれた日記等をあまり見かけないので観に行った経緯やコレどんなコンテンツなの?ってのを書き記しておきたい。
ボイストってなにさ?
公式サイトのABOUTより引用した。要するに3人1組チーム形式の朗読バトル大会に挑む少女たちの物語を描く朗読劇コンテンツである。なぜ彼女たちは朗読バトルに挑むのか?この朗読バトル大会に優勝したチームはどんな願いでもひとつ叶えられるからだ。
どういうこっちゃ?と思うが本作の一番槍として登場した主役ユニットのひとつUNDERCΦDEは大会に優勝して「自らのキラキラネームを改名する(過去の公文書も含めキラキラネームだった事実を消し去りたい)」という願いを叶えようとしている。他のユニットは
・祖父が経営していた小劇場の再建
・他の惑星と繋がるための「アクセス権」を手に入れる
・表彰式で会える伝説の朗読ユニットの暗殺
・ボクシングライトフライ級をオリンピックに復活させる
まともな動機が少ねえ!もう公式サイトでこのへんのキャラ紹介見た時点で面白くないですか?いくつか朗読劇の大会で叶える願いじゃないだろ。デザイアグランプリとかに出たほうがいいっすよ。各キャラクターを演じる声優陣がバンドリとかD4DJとかIDOL舞SHOWとか舞台アサルトリリィに出てる人が多いので、そっちの声優のファンの方は馴染みやすいかもしれません。
公演どんな感じなの?
なんとYouTubeで公式が今年6月の昼公演本編を全編無料で配信している。なんかMyGO!!!!!2名とポピパ1名とリリィがやたら多い(約半数がリリィ経験者)公演ですね。
朗読劇としての構成は朗読劇本編(90分)→アフタートーク(30分)の計2時間。あと公式サイトの公演概要ページになかったんで現地でビックリしたんですけど最後劇場出るときキャストのお見送りがありました。しかも席種問わず。
朗読バトルのルールが「出されたお題を脚本に盛り込む。あとは自由」という感じなので古典をアレンジしたものや完全な創作だったりユニット単位でも個性豊かです。
自分は夜公演だけ見たのですが昼公演と夜公演で朗読劇バトル本編後の後日談エピソードをやるユニットが変わる構成になっております。配信はニコニコチャンネルプラスのサブスクで見られるそうです。過去公演のアーカイブも見られるそうでプランによっては事前に結構履修できそうですね。
観に行った経緯
元はTwitterのフォロワーが購入したSS席チケットなのだが、仕事の関係で夜公演に行けなくなってしまい空席作りたくないとのことで声がかかりました。「D4DJのキャスト出てますよ!最前列ですよ!」とDMで薦められて。あと個人的に決め手だったのは木戸衣吹さんがいたことでしょうか。地元が同じ青森県なので地味に応援しています。
なおフォロワーは今回初公演となるユニット"走れチュロス!"の保原れな役・二ノ宮ゆいさんが目当てだったそう。調べたら今年の2月末に一時休業していて休業明け一発目のお仕事だったそうで、実際劇場にはこの人のファン多かったなという感じ。
フォロワーからチケット買ったあとに公演概要ページでチケットの料金一覧見たんですけど、このコンテンツ現地チケットの料金がかなり安いです。
SS席:11000円(前方席&スペシャル特典つき)
S席:7000円(特典つき)
A席:4400円
B席:2200円
B席だと下手な映画館で映画見るより安いです。今回行ったシアター代官山くらいのキャパの劇場でいつもやっているみたいなのですが、基本傾斜のついた小劇場でやってるみたいなのでB席でも割と見えはいいと思います。あとB席でも関係なく最後キャストのお見送りがあります。
で、感想
上に貼った動画の公演見てもらうと分かるんですが、各女性声優が「自分が演じるキャラクター」と「劇中の朗読劇で担当する役1~2役」の2~3役を声で演じるところを見られるので本編90分内での満足度が高いです。
今回自分が見た公演だとアイドル→朗読劇の演目では少年役、広島弁が混ざる帰国子女→演目では玉藻の前……と結構緩急のついた役柄をこの時間で次々と堪能できるのはかなり楽しかったです。
上の動画見ると分かる通り<キャラとユニットの物語>約30分→<朗読劇バトル>約22分×2ユニット披露→オチって構成で、2ユニット6名のキャラクターの物語は計40分未満の尺なのですがこの中でユニットの3人がどういう理由やモチベーションで朗読劇バトル大会に挑んでいるのか、キャラクターの性格などの機微を初見でもこの尺である程度分かるようなシナリオにしているのはライターの技を感じました。特に今回登場のユニットの<あかねさす>のほうは8月公演で初登場したそうで、自分はそっちの物語を全く知らない状態でしたがキャラクターの性格や魅力が十分伝わりました。デカリボンの紅葉さんが最高でした。
ボイスト自体は月イチで公演やって先月1周年記念公演をやったというぼちぼち歴史を重ねた作品なのですが、今回初登場のユニットが主役だったのもあってか作中でボイストの世界観を説明してくれていたので初参戦の私でも結構分かりやすかったです。「今回ボイスト見るの初めてな人~?」って客席に挙手させていたのでもしかしたら毎回やっているのかもしれない。
ちなみにSS席特典はこんなんが貰えました。
このSS席特典のシングルCDは通販や物販で買えるものと収録内容は同じなのですがSS席~S席特典はジャケットに直筆サインが入っていました。ちなみにキャラクターのサインです。誰が書いたんだろう。キャラのサイン設定をした人だろうか。キャラサインのデザインは公演台本の裏表紙にも描かれていました。
ボイストのシングル曲は全て中村航さんの作詞らしいのでポピパやリリリリ好きな人には好きなリリックかもしれません。
ここ1年ほど魔法少女育成計画の朗読劇に通い続けて声優の朗読に合わせてアンサンブルが殺陣をするあの朗読劇と呼んでいいのか怪しいド派手な舞台に触れ続けて感覚が麻痺していたので、キャストの朗読とスクリーンにイラストや背景を投影するシンプルな朗読劇に久々に触れられたのも良かったです。
あと今回SS席でしたがB席2200円がマジで安いと思ったので11月~12月公演もちょっと現地で見たくなりました。トークショーで感想戦が聞けるのもこの価格帯の朗読劇としてはお得ですね。
なお朗読劇バトルの勝敗は夜公演の最後に発表される(昼公演と夜公演のあるものをベースに勝敗が決まった)ので勝敗をちゃんと知りたい人は夜公演を抑えるのがいいかも。
最後に
ボイストというコンテンツは始まって1年だがいい感じにまだ始まったばかりという感じの朗読劇コンテンツである。キャパ100人くらいの箱で1日2公演だけというシンプルで割り切ったハコの抑え方でチケットも映画並みに安いお値段から気軽に若手声優の多彩な演技が楽しめるので、ご興味ある方はどうでしょうか?
今回初観劇でしたがこの気軽さは結構ハマりそうです。あと個人的にキャラデザの塗りとかタッチが好みです。
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