フローレンスの庭と、わたしのこれからと。
虚空旅団 第37回公演「フローレンスの庭」
3日間5公演が終演いたしました。
6月にキャストオーディションがあり、そこから半年。
長かったようで、終わってみればあっという間だった気がします。
初めて演出部(演出助手)として座組に参加しましたが、本当に分からないことばかりで、四苦八苦していた日々でした。
何をすれば良いかもわからず、でも何かをやっても正解なのか間違いなのかもわからず、帰路に着いた途端開かれる脳内反省会。
キャストの皆さまの足を引っ張らないようにすることだけが毎日の目標でした。
公演のことなんて想像もできなかったです。笑
ただ、手先は不器用なものの細々した作業やリサーチ、プレゼンテーションは好きな方だったため、小道具を作成したり揃えたりという作業は楽しく取り組めていました。
自分が作った小道具たちが、AI・HALLでキャストの手と音照の力によって生かされている様子を見ると、なんとも言えないムズムズした気持ちになりましたね。
最後に領収書の計算をしている時も、「誰がなんと言おうとこれだけは頑張れてたよね!」なんて思って。
総括すると、しんどいなと感じることも多かったですが本当に楽しかった。
良い経験が出来ました。
しかも何より、AI・HALLに立てた。
そして、高橋さんの作品の台詞が言えた。
実際に頂いたOPの台詞は、稽古終盤で流れるように言えることが決まったのですが、稽古から帰ったあとに嬉しくてニヤニヤが止まらなかったことを覚えています。
養成所時代の仲間たちにも、すぐに連絡しました。
そしてみんな見にきてくれました。
来てくれたのももちろんだけど、何も言ってないのに前説読んでるの、気づいてくれて嬉しかったよ!
演出部として参加が決まった時のわたしにも教えてあげたいです。
きっと跳んで喜ぶと思うので。
オーディションの書類もただのラブレターになるくらいに高橋さんの作品が大好きなわたしにとって、これほど幸せで夢のようなことはありませんでした。
そして、一方的にファンだったキャストのみなさまとご一緒できたことも。
至らぬ点ばかりで申し訳ありませんでした。
でもどこかで、すこしでもお役にたてていたら幸いです。
最後の最後までたくさんのアドバイスやサポート、本当に本当に嬉しかったです。 うっかり泣くくらいには。
ありがとうございました。
みなさまと出会えて、すごくすごく、幸せでした。
(フローレンスはここまで。ここからはわたしのこれから。ちょっと(結構?)砕けめ。)
幸せだったからこそ、自分の将来について真剣に考え直さないとなぁと、いま思っています。
元々、結果が出せないのなら25歳まで!とタイムリミットを決めて始めたお芝居。
たのしくて幸せで、ずっと続けていたくて目を背けていたけれど、そろそろ腹を括って現実を見るときが今なのかなぁ。
今回の作品を、袖やモニターで見れば見るほどそう思うようになりました。
はじめる理由も、つづける理由も、つづけたくても辞めざるを得ない理由も人それぞれだし、ある日突然その理由に気がついて、ひとはいろんな選択を取るようになる。
そしてわたしは今回その理由に気がついてしまいました。
でも気がつけて良かったなとも思っています。
元来、なんの結果も出せないままいつまでも理想を掲げていられるほど、夢想家な気質では無いので(だから勉強が好きだったのだけど!)。
いまの所は、元々決めていたタイムリミットの2023年〜2024年の7月までしぶとくめいいっぱい足掻いたうえで、自分が出来うるたくさんの経験をしたうえで、結果が出なかったその時はきっと元の道に戻っていこうと思っています。
きっと長くなるであろうこの先の旅路を考えたら、たぶんこのままだとダメになってしまうから (家庭環境的にも火の車になるものね...) 。
といった感じで!
後悔しないように、来年の1年間を全力で楽しんで刻んで走り抜けようと思います!
本当にたくさんのものに気づかせてくれたこの作品、座組、全てに大感謝です。
またどこかで皆さまとお会いできたら、そんな日が来たらいいなあとは思います。
つらつらたらたら長くなっちゃった!
大学のレポートか何かかな!!
とにかく、本当に本当にほんっとうに!ありがとうございました!!
撮影:村上信六(三等フランソワーズ)