光の景色
あたたかい腕に包まれながら、夢の狭間で目を醒ました。
部屋の天井と壁の間を見つめる角度だったのは覚えている。
赤く発光するトンネルがそこにあり、遠いような、近いような、でも確かに壁に投影された。
同時に白い光が右斜め上から刺し、身に覚えのない、でも懐かしいオーケストラのような音と共に聴こえた。
情報量が多すぎて、何曲にも重なったように聴こえたが、とても美しい旋律で眩しかった。
身体の感覚は、エネルギーが急上昇し、一瞬もう戻れないかもしれないとビビったが、サポートを静かに祈り、そしてそれは頭上を突き抜けた。
人はこのエネルギーの動きを龍と呼ぶのだろう。
そこからは気絶したのか、深い夢の領域へ進んだのか、記憶はない。
もしくは思い出せていない。
光の景色は過去にも何度かあった。
とても深い眠りに入る前に、目の前に光の点があり、そこに向かってものすごいスピードで進んだ。
もしくは吸い込まれた。
その時は、しゅごすぎるなにこれ!?って興奮気味だったけど、不思議だとは思わなかった。
時間が経ち、あれはホワイトホールだったのかしら…とぼんやり解釈していた。
もう一つは目覚めたとき、太陽の日差しと内側からの光が丁度重なって見えた時がある。
少しのズレがあったので、内側からピントを合わせると一筋の光になった。
その景色を未来のために座標を残しておこうと思い立ち、その時はなぜか六芒星を描いたのだった。
これが何を意味しているのかはまだわからないけど、こんなことが起きてるよ。
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