2024.4.4 春の錦帯橋、いろり山賊
一昨日の日記。桜でいっぱいの錦帯橋を見たくてバイクに跨った。
前日の晩、宮島に行くか錦帯橋へ行くか迷っているとXでつぶやいたら広島出身のFFさんが「山賊チャンスですね!」とリプしてくれた。
山賊とは錦帯橋から車で30分くらいの場所にあるお店だ。FFさんが以前教えてくれたお店であり、「車の免許を取得したら最初に行く場所」とリアルで関わる人々からもよく聞く場所である。広島市内から車で1時間半~2時間程度の場所にあるため、程よい目的地になるようだ。
朝、窓の外の景色が思っていたより曇っていて腰が重たくなってきたところでFFさんが「羨ましい!楽しんできてください」とリプしてくれたのでこれは行くしかないとなり準備を進めた。
バイクでの遠出は三度目。自宅より西方面に走るのは初めてだったが、夫の実家が広島県のほぼ西端にあるため途中までは見慣れた景色だった。ナビに指示されるがまま進む。
山道やトンネルの運転は慣れない。温度の変化を直に感じるし、響く轟音に飲み込まれながら暗闇を走る。生死に関わる恐怖心は、自分がまだ生きたいと願っていることの裏付けだと思う。もっと欲望に従って生きねば損だなどと考えながらトンネルを抜ける。
何の変哲もない山道に突然、沢山の鯉のぼりと雪洞や灯篭などで飾られた山賊に到着した。
写真や動画にはおさめられないほど敷地が広くどの席で食べようか迷ったが、最も非日常的な屋外のコタツ席を選んだ。山の中でひんやりとした空気の中、コタツで暖まりながら山賊焼きと山賊にぎりにかぶりつく。
山賊と名の付く食べ物は岩国の名物で、広島に引っ越してきてから何度も食べたことはあるが、自然の中で食べるそれはお腹以外のものまで満たしてくれるような気がした。
風が吹くと八分咲きの桜がはらはら舞う。周りのお客さんは皆いつのまにか頭に桜の花びらを乗せて家族や親しい友人と食事を楽しんでいるのが良いなと思った。
ちなみに「山賊 どこの名物」で検索すると塩尻や松本の郷土料理が多く表示される。信州の山賊は揚げ、岩国の山賊は焼きなので別物だけど豪快な料理であるということと山賊という名前は共通しているようだ。
食事を済ませ敷地内を軽く散歩し錦帯橋へ行く準備をする。時間は12:30。平日だが駐車できない車が行列をつくっていた。私が到着した11時過ぎはまだ駐車場所はあったし料理もそこまで待たなかったので早めに来て良かった。
30分バイクで走り錦帯橋へ到着。何年か前にも訪れたことがあるので橋は片道だけ歩き人の少ない場所でアイスコーヒーを飲みながら桜と川を眺めた。
桜を見て橋を眺め、目を瞑って川の音を聞いたり散歩をしたりした。2時間の滞在だった。
帰りの山道は大声で歌いながら走り、途中にあるカラオケで3時間歌ってクタクタになって家に着いた。
いつか行きたいと思っていた春の錦帯橋、いろり山賊を経験することができて嬉しい。
バイクで遊びに行ける場所を増やしながら土地勘を養っていくぞ
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