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知財活動にとってもミッションって大事

さて、昨日書いた通り、登録した知財系アドベントカレンダーの日がやってまいりました。何やってる人?というのは昨日の記事に記しております。

創業初期から積極的に特許出願取り組んできて思うこと

スタートアップ界隈、特にIT系では、「そんなに出願するような発明ないけど」という声もちらほら聞きますが、バカンでは、割とずっと、出そうと思えばもっと出願できるけど、リソースを鑑みて絞っている、という状況です。

で、「そんなに発明ってあるもの?」とご質問をいただいたり、「スタートアップでしっかり特許に取り組んでいていいね」と言っていただくことも少なくありません。
2021年の「第2回IP BASE AWARD」では、知財活動を評価していただき、奨励賞を受賞することができました。

当初は、この記事👇にも書いたように、

知財意識を高めることって大事だよね、そのためには活発なコミュニケーション風土は欠かせないよね、と思ってました。

でももっともっともっと大事なことってミッションなんじゃ?と思った話を綴りたいと思います。

バカンの発明者に見られる特徴

バカンの発明者は、代表が入っていることが一番多いのですが、
プロダクト作りしてるPM、
技術開発してるエンジニアはもちろん、
デザイナーも、
QAも、
営業も、

いろんな役割のメンバーが発明者になっています。
そういう背景があるため、新しく入社したメンバーには、役割に関わらず全員に知財オンボーディングをしています。

オンボーディングの際には、最初に必ず「知財に関わったことがありますか?」とお伺いするんですが、ほとんどの方がありません。

先日、あるPMに、その方が発明者である特許出願の報告をしたら、

「初めて発明者になりました!嬉しい!!」

と言われて、ハッとしたんです。

何でバカンではいろんな役割のメンバーが、発明者になるんだろう?と。

確かに情報がオープンでフラットなコミュニケーションの風土があり、
経営者は知財に理解があり、
あちこちで知財に関する啓蒙をして、
知財意識の高い状態を維持することで、継続的に特許出願できるというのはあると思います。

でもそれだけでは、これだけ多種多様なメンバーが発明者になるってことになるのかな?と(今更ですが)改めて振り返ったのでした。

ミッションへの共感ゆえに誰もが常に「どう解決するか?」と向き合ってる

それで、出願リストを眺めながら、出願前のシーンを色々と振り返ってみると、みんながそれぞれに「いま空いているか1秒でわかる、優しい世界をつくる。」というミッションに向かって奮闘している姿が思い浮かびました。

営業メンバーは、顧客とのコミュニケーションの中で、このプロダクトでこんなことができたらもっと「優しい世界になる」のではないか?と考えていたり。

デザイナーも、PMも、エンジニアも、一緒になって、このプロダクトがしたいことってなんだっけ?それって「優しい世界」になる?と真剣に議論していたり。

立場や組織が違っていても、目指している世界は同じなので、そこに近づくためのプロダクトを考えているし、そのプロダクトにおける課題といつも向ってる。

ミッションを実現するために日々自然と課題解決に取り組んでいたら、そりゃ、課題を解決する発明があちこちで生まれるわね、とだから、当社では役割に関係なく、いろんな人が発明者になるんだなと腑に落ちました。

良きバリューが良い特許を生む、かもしれない

スタートアップにとって、ミッションが大事なことは言うまでもありません。
(最近では、ミッションではなく、パーパスを掲げてるところも多いかもですが)

そして、知財活動にとってもミッションって大事なんだなと思った、と言う話です。
ミッションが、スタートアップの文化を作り、事業成長を促進し、さらには発明の源泉にも、なる。
なので、もしこれからミッションを考えるスタートアップが、知財活動にも積極的に取り組みたいと思っている場合、特許が生まれやすいメッセージか?というのも1つの観点として検討するのも良いかもしれません。

と言うわけで、ミッションが社員に課題解決を促すような内容だと、社内は発明で充満することになるの、かも?です。


おしまい。


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