よし、復活だ――JERSEY BOYS IN CONCERT

未だなお猛威を奮っているCOVID-19、通称コロナウィルス。
不要不急の外出を避けろ、オンラインは観劇の代わりとなると言われ、泣く泣くチケットを手放し、公演中止の報を受けて何度も何度も唇を噛み締めた。
慣れてはいけないと思いながらも、正直この状況に慣れつつあった。
そんな中、新たな形で復活を遂げた「MUSICAL JERSEY BOYS」
自らの判断は正しいのか、後悔はしないか。自問自答しながら、出来うる限りの感染予防対策を講じて帝国劇場へと向かいました。

2020年7月24日(金・祝)18:30 「JERSEY BOYS IN CONCERT」

帝国劇場に最後に訪れたのはいつなのか、もう覚えていなかった。
開いている扉、明かりのついた劇場。来場者を迎える劇場スタッフの姿。
それだけで胸がいっぱいで、いつものように写真を撮る手が少し震えていました。

少し前までは当たり前だった光景。

入場時はソーシャルディスタンスを守るよう、間隔をあけて並びました。劇場スタッフさんも横についているので、間隔をあけるよう促されます。
人によっては詰めてしまったり、同行者と並んでいたりというのも見受けられたので、そこまで厳しく注意はされなかったな、という印象。
開演前の客席は基本的に静かですが、ひとつ離れた席に座る同行者と談笑している声も聞こえる、なんて、こともあります。

JBの一週間前に足を運んだ舞台では、列の整理はもちろん、手の消毒、靴の消毒、私語厳禁等感染予防対策をこれでもかと目の当たりにしたので、こんなものか、と思ったのが正直なところです。

上演中は勿論私語厳禁ですが、この時ばかりは歓声もNG。12月現在(※)もNGなところの方が多いのかな。

コンサートで歓声やレスポンスを届けられないのは一観客としても悲しいものです。ありったけの力で気持ちを込めて拍手を送りました。

コンサートではあるものの、芝居の部分もあったので、ミュージカルでもありました。
フランキー役の中川さん以外の主要メンバーはWキャストなので、ここでしか見られないデュエットや組み合わせが見られて嬉しかったなー!
Walk like a manを聞いた時、風当たりの強かったエンタメ業界の状況を重ねて少し泣いてしまったり、シアタークリエを照らしたミラーボールが帝劇でも健在だったり、胸がいっぱいになりました。
ずっと、これが見たかったんだな。

「よし、復活だ!」と劇中フランキーが言うように、まさしく、エンターテインメントの復活を感じたコンサートでした。

という下書きが残っていたので、今更ですけどあげてみました。
来年日生劇場でジャージーボーイズカンパニーに会えるのを楽しみにしております!


(※)記事作成当時。2021年9月でも舞台、コンサートにおいて歓声はNGです。

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