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人と関わるということ

人と関わるということはとても難しい。自分1人でいる時よりもかなり体力も気力も消耗する。人それぞれ多様な価値観があって、それはその人のアイデンティティのようなもので、育った環境などさまざまな要因が絡み合って形成されていくものだ。

人によって捉え方や考え方が違うのに、同じ空間にいて同じ時間を過ごそうだなんてそんなのすれ違いが生じることは当たり前なのだろう。そのすれ違いの度に傷ついてしまう自分の弱さには毎度気を落としてしまう。

それならば、人といることを選ばずに1人で生きていけばいいじゃないかと思うだろうが、それはわたしも考えた。1人でいる方が自分に優しい生き方ができるかもしれない。それでも1人を選ばないのは、というか選べないのは、必然なのかもしれない。

人との関係を家族や友人、恋人程度のある程度の濃さがあるものとして話を進めると、それらと関わらない生き方はあるんだろう。そんな生き方なら、自分が傷つくことも少ないだろうし、自分に使える時間がたくさんできるし、いいことばかりだ。たとえ自分が傷つくことがあっても、人と関わることをやめないのは、それ以上に自分にとって新しい発見や、関わりを持つことによって得られる自分一人では味わうことのないまた違った安心感のようなもの、そしてそれらによって、成長することができると思うからだ。自分しか考えを共有する相手がいないのは、人として自分が成長するにあたって物足りないのではないかと思う。きっと生きている中で、それまでに出会ったことのない、いろんなジャンルの人に出会うからこそ、それに対する自分の気持ちに気付かされることがあって、人生がどんどん膨らんで、より濃く、より深いものになっていくのだろうと思う。

いろんな背景を持っていろんな考えを背負っていきて生きている人がいることに歳を追うごとに改めて感じさせられる。それに揺さぶられながら、でも、それまで培ってきた自分の信念を持って人と接する。その中でまた一つ、また一つと新しい考えを取り込んで日々進んでいる。考えを滞らせることなく、新しい考えに触れて、更新を怠らないこと、流れる水のように新鮮でいることが、歳をとっても凝り固まってしまうことなく、人生を楽しんで、乗り越えていくコツなのかもしれない。

でも、たまにその場にしゃがみ込んでしまうことがあるかもしれないし、それはそれとして、自分に寛容でいることも楽に生きる大事なスキルであるのかもしれない。その瞬間に立ち会ったときに柔軟に考えて歩んでいけるマインドでいたいものだ。


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