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必要栄養量ってどのくらい?

皆さんはなんとなく食事を食べていませんか?
自分に必要な栄養がどのくらいか、考えたことはありますか?

おそらくほとんどの人が自分の体重の変動で食べる量をコントロールしているかと思います。もちろんそれで構いません。
ですが今回は適切な量を数値化することでよりわかりやすく、意識しやすくしてみましょう。

①必要エネルギー量(kcal)
エネルギー量の求め方は様々な方法がありますが、今回は体格(身長・体重)と身体活動量で求める方法をお伝えします

1日の適切なエネルギー量(kcal)=目標体重(kg)(注1)×エネルギー係数(注2)

注1)目標体重の目安は年代ごとによって異なり、一定の幅があります。
基本的な目標体重の算定式は、
65歳未満:身長(m)×身長(m)×22
前期高齢者(65歳~74歳):身長(m)×身長(m)×22~25
後期高齢者(75歳~):身長(m)×身長(m)×22~25

ただし75歳以上の後期高齢者に関しては、現体重に基づき、筋力低下や
ADL低下、食事摂取状況などを踏まえて適宜判断することとなっています。

注2)エネルギー係数
軽い労作(大部分が座位の静的活動) 25~30 (kcal/kg目標体重)
普通の労作(通勤・家事、軽い運動を含む) 30~35 (kcal/kg目標体重)
重い労作(力仕事、活発な運動習慣) 35~  (kcal/kg目標体重)

例:身長160センチメートルでデスクワークが多い人の場合
 目標体重:1.6(m)×1.6(m)×22=56.3(kg)
 エネルギー係数:軽い労作となるため、エネルギー係数は、25~30 (kcal/kg目標体重)
 1日の食事で摂取した方がよい適切なエネルギー量:
   56.3㎏×25~30=1400~1700kcal
 と、計算できます。

次回はタンパク質についてお話しします

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