#5 腹痛持ちの闘い -過敏性腸症候群(IBS)



久々の投稿です。

今日は私が、小学4年生から大学入学前まで苦しんで来た腹痛、過敏性腸症候群という症状について書いてみようと思います。


また、私は医学部でもないですし、あくまでも私が体験したこと・感じたことを書いているだけですので、そこに関してはあらかじめご了承いただけますと幸いです。一体験として読んでいただけますと幸いです。


この記事を描こうと思ったきっかけは、あるYoutuberさんの"パニック症候群"に関する動画をみたのがきっかけです。

パニック障害については名前と症状を少し知っているぐらいだったので、もうちょっと知りたいなと思い、見てみました。


その動画をみて、パニック障害と過敏性腸症候群は全く違う病気ですが、腹痛に怯えて生活していた時に、こんな動画に出会えていたら、もっと早く症状が和らいだんじゃないかな、と思いました。

過敏性腸症候群ではない人でも、腹痛に悩んでる人に読んでもらって、少しでも気持ちが楽になっていただければいいなと思い、書いてみることにしました。

●目次
①腹痛持ち時代のお話
②改善したきっかけ
③自分のストレスとの付き合い方

①腹痛持ち時代のお話

私の日常生活で腹痛が酷くなり、はじめて内科にいったのは、小学校4年生の時です。

母もあまりお腹は強い方ではなく、遺伝のせいか、小さい頃から私も元々お腹は弱い方でした。

今でも覚えているのは、幼稚園生のときにお腹が痛すぎてトイレで「いたーい、いたーーーい」と泣き叫んだ夜と、七五三のお祝いの席でお腹が痛くなって、着物でトイレに立てこもったエピソードです。この日のことは、今でもよく覚えています...笑


小4の時は、突然毎日のようにお腹が痛くなってしまいました。授業を受けていても、トイレに行きたくなるほど痛くなり、でも当時はトイレ(大)に行くのはどこか恥ずかしく、いつも我慢していました。

当時、ピロリ菌を心配した母の勧めで、父に病院に連れて行ってもらい、血液検査やエコー検査などをしてもらいました。

もちろん原因はピロリ菌ではなく、腸も他のどこにも問題はありませんでした。先生曰く、他の人よりも腸の蠕動(ぜんどう)運動の動きに敏感なため、痛みを感じやすいとのことでした。結果、蠕動運動の動きを和らげる飲み薬をもらって帰って来ました。

ですが、飲んでも痛みや下痢はほぼ改善されませんでした。気持ち、痛くなくなったかな?と思う程度でした。


自分は”他の子よりもよくお腹が痛くなってしまう子”だからしょうがいないと思いながらも、中学生になりました。中学校に入ると、部活動や高校受験の勉強などのストレスによって(当時はストレスが原因とは思っていなかったのですが)、腹痛の頻度も程度も悪化してしまいました。

我慢できない時は、よくトイレに籠っていました。授業中に抜け出すのは、まだ抵抗がありましたが、トイレが新しくて綺麗だったので、以前よりは前向きにトイレに行けました笑

高校受験の時は、何度もトイレにいって、腹痛のことを考えないようにしていました。勉強も、落ちるという不安を払拭するぐらい勉強していたので、そこまでストレスは感じずに済みました。


晴れて、高校生になりましたが、腹痛はさらに脅威を増しました。

高校は、最寄りの駅からバスで30分ほどの学校だったのですが、この毎朝のバス通学の時間がまさに闘いでした。

7時台のバスだったこともあり、通学路には、トイレに入れそうな店に近い停留所がほぼなく、あっても大きな公園のトイレ(トイレまではかなり遠い)か学校近くのコンビニしかありませんでした。

バス停に並ぶ前に必ずトイレに行き済ましてから乗るようにしていたのですが、痛くなるのは大体バスに乗ってからでした。


”バスに乗ってしまうと、なかなかトイレには行けなくなってしまう”という不安・ストレスによって、さらにお腹は痛くなってしまいます。もうこうなってしまうとピンチです。運良く座れたときは、痛みを我慢しながらもなんとか無理やり寝たりしてやりすごしていました。

腹痛には波があるので、数分〜10分程度我慢すると少し和らいだりします。

逆に、座れなくてやばい時は、手すりにつかまりながら、心の中で”お腹は痛くない痛くない”とずっと唱えていました。そして、自分は何も悪いことはしていないですが、”神様、ごめんなさい。〇〇していませんでした、ごめんなさい”などと謎の懺悔(ざんげ)もしていました笑

痛すぎて冷や汗をかいたり、手に震えが起きてしまったこともあります。

私は、過敏性腸症候群のなかでも下痢型なので、バスの中でストッパを飲んだりしてました。(効くまでに時間が少しかかったり、味はあまり良いとはいえないので、辛いところです。一度だけ、間違って下痢止めではなく下剤を飲んで死ぬくらいお腹が痛くなったことがあります笑 ご注意ください)


小学生の時ぶりに腹痛で病院に行ったのは、ちょっと忘れてしまいましたが、中学生の後半か高校1年生の時だったと思います。小学校の時に病院に行っても治らなかった経験があったので、どうせ行っても意味がないと思っていました。

別の病院でしたが、その時も、前回同様の検査を行いました。ただこの病院では、おそらく「過敏性腸症候群(IBS)」ではないかと言われました。治療法はないとも伝えられました。自分のひどい腹痛は、ちゃんと名前がある病気だと知り、少し驚きました。ストレスを感じると腹痛になりやすいとも言われました。


バス以外にも、高校生の時に腹痛で困ったのは、修学旅行でした。3泊4日で沖縄に行きました。沖縄では、クラスごとにバスに乗って、ひめゆりの塔やガマ(壕)の見学に行く時間があったので、トイレがないバスに長時間乗ることが懸念でした。

あらかじめ担任の先生に話をしておき、バス中も腹痛が起きそうな感じはありましたが、なんとかうたた寝して乗り切りました。ホテルに戻ってから、やはり慣れない行事ということもあって、トイレに籠ってしまい、夜ご飯があまり食べれなかった日もありました。


そんなこんなで、悩み事と言えば「腹痛!!!」と答えていた私は、大学に入学した後には、以前ほど腹痛で苦しまなくなりました。


②改善したきっかけ


結論からいうと、環境の変化私よりも腹痛がひどい人と出会ったこと、この2つが大きかったように思います。薬で治ったわけではありませんでした。


私は、地方から上京して東京の大学に入学しました。一人暮らしがスタートしました。憧れではあったものの、一人暮らしは想像以上に大変でした。

自分が食べるものも作るものも、そうする時間だって自分で決めなきゃ行けない。仕送りでもらってるお金でやりくりしなきゃ行けない。そうじも洗濯も、誰かにやってと頼めないから自分で時間を見つけてやるしかない。毎日、選択の連続でした。

でも、大変さの裏返しとして、”自由”がありました。

何時に帰ってきても怒られないし、親にはバレない。何を食べてもいい。何を買ってもいい。お迎えもお願いしなくていい。ぐーたらしてても怒られない。

一人暮らしをしていると、たまにお腹をくだすことがあるくらいで、腹痛の頻度はかなり減りました。ですが実家に帰省すると、前と同じように毎日、かなりの痛みがやってくる。

このことから、”家族と一緒に住むということが、気づかない間に自分にとってストレスだった”ことに気づきました。この気づきは、自分にとってはかなりショッッキングなものでした。

元々一番孫ということもあり、親をはじめ、周りから期待されやすいタイプでした。その期待に応えることこそが正義だと本気で思っていました。自分は知らず知らずのうちに、その期待を負担に感じていたんだと思います。

もちろん、ストレスの原因が家族だけだとは思いません。大学受験の勉強もそれなりにストレスでした。ですが、一人暮らしをきっかけに、ストレスの一因を自分の中で明らかにすることができ、腹痛で悩むことは少くなりました。


改善のもうひとつのきっかけは、大学に入ってから、自分よりも腹痛がひどい人を見つけたことです。その人が過敏性腸症候群かは知りませんが、確実に自分よりもひどい腹痛持ちです。その人のトイレにまつわるエピソードはサークル内でも有名だと言えるほど、自他共に認める腹痛持ちです。

ひどい話にも聞こえるかもしれませんが、自分よりも腹痛で苦しんでいる人がとても身近にいると思うと、精神的にかなり気持ちが楽になりました。お腹が痛くても、この人よりは大丈夫と自信を持つことができるようになりました。

高校までは、自分よりも腹痛がひどい人は周りにいなかったし、今後も出会えないと思っていたから、これはアハ体験といいますか、その人と会った時は、少し拍子抜けのような感覚がありました。


③自分のストレスとの付き合い方

腹痛が治ってきたきっかけを書いてきましたが、日頃無意識に実行していることが、ストレス解消に役立っているのかもしれないと、最近気づきました。

私がストレスを溜め込まないためにやっていること・今後やりたいことは以下です。

▼ストレスを溜め込まないためにやっていること
・日記を書くこと(10年日記、メモ帳、インスタ)
・毎日、その時の気分で聴きたいなと思う音楽を聴くこと
・モチベーションボックスをつくって、モチベーションの素を貯めておくこと

▼これからやりたいこと
・趣味程度に、ストレスや体の仕組みについて本などで勉強すること
・メンタルヘルスやストレスコーピングについて理解を深めること

日記は書くのが好きで昔もよく書いていましたが、最近は、どういう時にどう感じたか、を詳しく書くようにしています。インターン先で失敗したことやうまくいかなかったこと、上司にうまく説明できなかったこと、楽しかった思い出、見た景色などなど。

自分の感情の変化を詳しく書くことで、自分の苦手な場面や人の態度、逆に好きな時間、やりたいこと、得意なことなどが見える化できるようになりました。なによりも、自分がそれに気づくことができました。


音楽に関しては、もう意識しなくても毎日できる好きなことです。一人暮らしということもあって、テレビだったり音楽だったり、何かしらの音がしていないと、少し不安になったり気が落ちてしまいます。


モチベーションボックスは、私はslackで自分専用のワークスペースを作って情報を整理したり保存したりしているのですが、モチベーションチャンネルを作って、元気が出るもの(例えば、感動した記事や動画など)をどんどん投稿して、元気が無くなったり、やる気が無くなった時に見るようにしています。いわゆる、ストレスを消してくれる・和らげてくれるようなもので溢れているチャンネルです。

ここだけをみれば自分は大丈夫、ここに戻って来れば一人でも大丈夫と思える場が欲しいなと思い、作りました。もちろん、人にも相談したり、時には癒してもらったりしますが、私には一人でなんとかしたい気分の時があります。そんなときにぴったりのわたしの好きなものだけが詰まっている場所です。



過敏性超症候群のことからもわかるように、私はあまりストレスに強くない方だと思います。(あくまで主観ですが)

強くいたいと思う反面、強くいなきゃいけないと自分を追い詰めて、それがかえって無意識のうちにストレスになっていたりするのだと思います。

だからこそ、弱いなりにストレスともっとうまく付き合っていければいいと思います。もっと言えば、周りにストレスに悩んでいる人がいたら、その人のことも理解できるようになって、力になれる存在になりたいです。

学問的に学びたいかと言われたら、まだそこまでの覚悟はできていませんが、ますは自分で自分のストレスをコントロールできるようになりたいです。


過敏性腸症候群は、自分が気づいていないストレスが原因で悪化したり、逆にひょんなことで症状が良くなることもあるということを伝えたいと思い、執筆に至りました。

ですが、あまりに症状がひどい人は、まず病院で診断してもらうにこしたことはないと思います。お医者さんが治せない場合は、自分で治していければいいと思います。

結構長くだらだらと書いてしまいましたが、以上が私の過敏超症候群の経験です。


腹痛に頭を抱えている人がこの記事を読んで、苦しんでいるのは自分だけじゃない、治る希望はあると思ってくれれば、一番嬉しいです。



それでは。

٩( ᐛ )و


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