日本シリーズ2022予想
日本シリーズが今日から始まる。
勝敗予想:
オリックス4勝2敗 (〇〇●〇●〇)
(ただし、第6戦、オリックスが落とせば、ヤクルトが4勝3敗で日本一)
キーマン:
ヤクルト:青木宣親、田口麗斗、長岡秀樹
オリックス:山崎福也、中川圭太、山﨑颯一郎
MVP:
山本由伸か吉田正尚
預言:
①塩見泰隆の先頭打者本塁打に注意
②長岡秀樹が決勝打を打つ試合がある
③オリックスは少なくとも1試合はサヨナラで勝つ
(1)先発投手
第1戦(神宮) 小川泰弘 R 山本由伸 R
第2戦(神宮) サイスニード R 山崎福也 L
(移動日)
第3戦(京セラ)高橋奎二 L 宮城大弥 L
第4戦(京セラ)石川雅規 L 田嶋大樹 L
第5戦(京セラ)山下輝 L 山岡泰輔 R
(移動日)
第6戦(神宮)小川泰弘 R 山本由伸 R
第7戦(神宮)サイスニード R 山崎福也 L
<オリックス>
山本由伸は第1戦、第6戦に先発予定。
神宮球場のマウンドは、2018年6月の交流戦で中継ぎで登板して以来となる。
第2戦のオリックスの先発は宮城大弥のほうが有力かもしれないが、山崎福也を推したい。
理由は3つある。
山崎福也は、被打率でみると右打者のほうが相性がよい(右:.233、左:.286)
ヤクルトは4番の村上宗隆より以降は右打者が並ぶ。
そして、山崎福也の打力である。
また、山崎福也は学生時代、日大三高、明治大学で神宮球場での登板経験が十分にあり、他の投手よりも馴染みがある。
神宮球場のマウンドは近年、高くリニューアルしたというので、あまり影響はないかもしれないが、慣れは重要だ。
<ヤクルト>
第4戦の先発は迷うところ。右投手の原樹理、高梨裕稔は終盤、結果を残せていなかった。
ヤクルトが劣勢で第4戦を迎えた場合、先発はベテランの石川雅規に期待したい。
もしヤクルトが1勝3敗で第5戦を迎えた場合、新人の山下輝に懸けるリスクもあるが、継投で戦うことになるだろう。
<中継ぎ・抑え>
中継ぎの戦力はオリックスのほうが揃っているといえる。
宇田川優希、ワゲスパック、比嘉、そして、ロングリリーフも行ける山﨑颯一郎。
ビハインドでも本田仁海、黒木優太が控えている。
いずれも速球が武器の投手に、ヤクルト打線がどう対応するか。
クローザーには平野に代わって、阿部翔太でもよい。
ヤクルトは田口麗斗の起用がカギになりそうだ。
オリックスの上位打線には、福田、宗、吉田という好打者が並ぶ。
終盤の勝負所で、田口を使って、封じたいところだ。
(2)打線(個人的にベストだと思うもの)
<ヤクルト>
DHなし
1番 センター 塩見泰隆
2番 レフト 山崎晃大郎
3番 セカンド 山田哲人
4番 サード 村上宗隆
5番 ファースト ホセ・オスナ (右投手ならライト ドミンゴ・サンタナ)
6番 キャッチャー 中村悠平
7番 ライト ドミンゴ・サンタナ (右投手ならファースト ホセ・オスナ)
8番 ショート 長岡秀樹
9番 ピッチャー
DHあり
1番 センター 塩見泰隆
2番 レフト 山崎晃大朗
3番 セカンド 山田哲人
4番 サード 村上宗隆
5番 DH 青木宣親
6番 ファースト ホセ・オスナ (右投手ならライト ドミンゴ・サンタナ)
7番 キャッチャー 中村悠平
8番 ライト ドミンゴ・サンタナ(右投手ならファースト ホセ・オスナ)
9番 ショート 長岡秀樹
オリックスは左の先発投手が多く、ヤクルトは5番以降は右打者が多い。
だが、左投手との対戦成績は、オスナが打率.305といいが、サンタナは打率.228、中村悠平が.208とあまり芳しくない。
左投手に限って、オスナとサンタナを入れ替えるのも一つの案だろう。
また、京セラのDH制の試合では、青木宣親のコンディションがよければ、先発起用を考えたい。
青木宣親は今季は打率.248だが、左投手からは.320と相性がよい。
ただし、青木宣親は打順2番では.206とあまり結果を残せていない。
一方、打順5番では打率.351、3本塁打と成績がよい。
京セラで左投手が先発の試合では、守備に不安のあるサンタナを下げて、「5番・レフトかDH」で青木を起用することもありではないか。
もう一人、打のキーマンを挙げると、長岡秀樹である。
下位打線で思い切りのよいバッティングができる長岡にオリックスは警戒すべきだ
長岡が打って勝負を決める試合が必ずある。
<オリックス>
DH無し
1番 センター 福田周平
2番 サード 宗
3番 ファースト 中川圭太
4番 レフト 吉田正尚
5番 ライト 杉本裕太郎
6番 キャッチャー 頓宮
7番 ショート 紅林
8番 セカンド 西野
9番 ピッチャー
DHあり
1番 センター 福田周平
2番 サード 宗佑磨
3番 DH 中川圭太
4番 レフト 吉田正尚
5番 ライト 杉本裕太郎
6番 ファースト 頓宮裕真
7番 セカンド 西野真弘
8番 ショート 紅林弘太郎
9番 キャッチャー 若月健矢/伏見寅威
オリックスはDH制の無い神宮では打力が落ちるため、キャッチャーに打撃好調の頓宮を起用したいところ。
打のキーマンには、3番の中川圭太を挙げたい。
打順1番・福田、2番の宗が出塁すれば、ポイントゲッターとして、あるいは、吉田、杉本の前でチャンスメイクする存在として、3番の中川の働きは重要となる。
(3)勝負のポイント
<ヤクルト側の視点>
①ヤクルトは山本由伸をどう攻略するか?
投手陣を比べると、先発・中継ぎともにオリックスのほうに分がある。
ヤクルトは山本由伸から得点できるのか。
山本が神宮で登板経験がないことはヤクルト打線につけ込むスキがある。
また、山本が先発する2試合は、いずれもDH制がない。
ヤクルトが中盤で1点でもリードを奪えば、オリックスはチャンスで山本に打順が廻れば代打を送らざるを得ない場面もある。
仮に得点は奪えなくても、昨季の日本シリーズのように、山本に球数を投げさせることでオリックスの中継ぎ陣を負担を増加させることはできる。
ヤクルトの勝利には消耗戦に持ち込むことができるかがカギだろう。
一方で、神宮は狭いので、狙いすました一発というのも効果はある。
山本からは連打は期待できないため、一発で試合を決めるという打撃も価値がある。
山本は特に先頭打者の塩見、下位打線の長岡の一発には要注意である。
②ヤクルトはオリックスの左打者、得点のバリエーションをどう封じるか?
オリックスは、打順1番、2番、4番に左の好打者が配置される。
選球眼のよい福田を塁に出すと、宗が引っ張って、一、三塁という場面をつくる可能性がある。
ここで、クリーンアップを迎えることになる。
吉田も、後半はホームランで打点を挙げる場面も多かった。
シーズン終盤、クライマックスシリーズで杉本も復調している。
終盤、オリックスの上位打線を迎えた時に、ヤクルト中継ぎの切り札は、田口麗斗になろう。
ヤクルトはリードあるいは同点で迎えた終盤、田口がいかにオリックスの左打者を封じるかがポイントになる。
また、オリックスは得点のバリエーションが多い。
1点を争う終盤で、小技を使って1点をもぎ取るような攻撃ができる。
③ヤクルトはDH起用をどうするか
ヤクルトは第3戦以降、DHを使った戦いとなる。
特に、オリックスの左腕の先発投手に対して、打線をどう組み替えるかがポイントになろう。
前述の通り、オリックスの左腕先発陣に対して、青木宣親の起用を勧めたい。
左投手に対して、DHで内山壮真を起用する考えもあるが、対左投手の打率が.204とあまり打っていない。
一方、内山は今季、代打で打率.296、1本塁打と結果を残している。
捕手の控えとして残しておく必要もあるため、ベンチスタートのほうがよさそうだ。
④ヤクルトの右打者は、オリックス左腕をどう攻略するか?
ヤクルトも主砲の村上宗隆だけでなく、村上宗隆よりも下位の打線にも得点力がある。
だが、前述の通り、サンタナ、中村悠平は左投手との対戦成績がよくない。
オリックスの先発陣で左の山本福也は、被打率でみると右打者のほうが相性がよい。
ヤクルトは打順5番と7番に入るサンタナとオスナをうまく入れ替えることが必要かもしれない。
<オリックス側の視点>
①オリックス投手陣、村上宗隆対策は前後をどう抑えるか
オリックスにとって頭を悩ませるのは、村上宗隆への対策である。
だが、裏を返せば、村上宗隆と勝負できる、あるいは逆に勝負を避ける場面を増やすことだ。
村上の前に走者を置かず、村上との勝負を投手不利で迎えないこと、
また、村上と勝負を避けても、後続を抑えることだ。
となると、村上の前後の打者との対戦が重要となる。
3番・山田哲人の打撃はコンディション次第のところがある。
だが、山田は大舞台に強く、一発もある。
かといって、警戒しすぎて、四球を出さないことだ。
ヤクルトの打順5番以降は右打者が並ぶが、中村悠平、サンタナは左投手に強くないというデータがある。
左投手から打率.305のオスナは警戒だ。
②オリックスはリリーフ陣をどう活用するか?
オリックスの中継ぎ陣は速球派揃いで、ヤクルト打線は前半、苦戦するであろう。
だが、短期決戦で、中継ぎ投手陣の登板が増え、連投も増えれば、ほころびが生まれる可能性がある。
オリックスとしては特に前半の2試合は先発投手を引っ張りたいところだが、DH制のない神宮ということもあり、中盤以降、ビハインドであれば先発投手に代打を出さざるを得ない場面もある。
中嶋監督の手腕、勝負勘が問われる。
クローザーだが、シーズン終盤、絶対的な安定感ではなかった平野に代わり、阿部を起用するという考えもある。
延長に入れば、ロングリリーフもいける山﨑颯一郎の存在が大きい。