清宮幸太郎、オールスターで36年ぶりサヨナラホームラン
「最後にやってきた男」が最後に決めた。
2022年のマイナビオールスターゲームの第1戦は、7月26日、福岡PayPayドームで行われ、2-2で迎えた9回2死、全パシフィックの清宮幸太郎(北海道日本ハムファイターズ)が、全セ6番手の森下暢仁(広島カープ)からレフトホームランテラスにサヨナラホームランを放ち、全パが3-2で勝利した。
清宮幸太郎は「プラスワン投票」で、パ・リーグトップの得票となり、自身初のオールスターゲーム選出となった。
第1戦、7回表の守りからレフトの守備につくと、7回裏、無死一塁で廻ったオールスターゲーム初打席は、全セの5番手・湯浅京己(阪神タイガース)と対戦し、四球を選んでいた。
NPBのオールスターゲームは二リーグ分立後、今年で第72回目を数えるが(2020年の第70回は新型コロナウイルスの感染拡大により中止)、サヨナラホームランで試合を決したケースは、清宮幸太郎で7度目(パ・リーグ2度目)である。
1986年の吉村禎章(読売ジャイアンツ)以来、実に36年ぶりとなった。
また、清宮幸太郎は1999年5月25日生まれの23歳2か月であるため、最年少記録となった。
オールスターゲームでのサヨナラホームランを放った7人の中で、初選出で記録したのは、1974年の高井保弘(阪急ブレーブス)、1986年の吉村禎章(読売ジャイアンツ)に次ぎ、清宮幸太郎が3人目。
高井は出場1試合目の初打席、吉村は出場3試合目、清宮は出場1試合目の2打席目。
また、これまでのサヨナラホームラン7本のうち、同点の場面から放ったのは清宮が6度目で、「逆転サヨナラホームラン」は1974年の高井のみ、「代打」でのサヨナラホームランも、高井だけである。
高井はこの年のレギュラーシーズン公式戦でも代打ホームランを6本、放っており、1976年の大島康徳(中日)に7本で破られるまでNPB記録であった。
高井の代打ホームラン通算27本はMLB記録のマット・ステアーズ(元中日)の23本を凌ぐ。
オールスターゲームでの「サヨナラゲーム」は通算13度
なお、オールスターゲームで、ホームラン以外での「サヨナラ打」は6度ある。
そのうち、投手登録の選手が記録したのは、1988年第3戦の水野雄仁(読売ジャイアンツ)だけである。
水野は打撃のよい投手として知られ、この年、レギュラーシーズンでも自身通算2本目のホームランを放っており、通算3本塁打を記録している。
また、オールスターゲームで同じ年に2度のサヨナラ試合は、1968年の第1戦と第3戦、1986年の第2戦と第3戦の2度だけである。
オールスターゲーム第2戦は今日7月27日、松山坊っちゃんスタジアムで開催されるが、後攻は全セとなる。
2試合連続サヨナラ試合なら、これまた36年ぶり2度目となるが、注目である。
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