東京ヤクルトスワローズ、チーム史上6度目の「1試合7本塁打」/過去の達成は?

8月27日、東京ヤクルトスワローズ対横浜DeNAベイスターズ戦で、首位のヤクルトが圧倒的な「破壊力」を見せつけた。

DeNAの5人投手から7本塁打を含む22安打、16得点で圧勝したのである。

ヤクルトの「1試合7本塁打」の内容は以下の通りである。

①パトリック・キブレハン1号(ソロ、3回、120m、石田) 
②ホセ・オスナ15号(3ラン、4回、120m、ガゼルマン)
③キブレハン2号(ソロ、7回、110m、宮國)
④ドミンゴ・サンタナ13号(2ラン、7回、110m、宮國)
⑤内山壮真2号(ソロ、7回、115m、宮國)
⑥キブレハン3号(ソロ、8回、110m、坂本)
⑦村上宗隆48号(ソロ、8回、115m、坂本)

特に、この日、「2番・レフト」に入ったパトリック・キブレハンは今年4月にヤクルト加入後、出場11試合目、27打席目にして来日初となる待望のホームランを放つと、7回、8回にもソロホームランを放って1試合3発。
7回にはホセ・サンタナ、内山壮真の一発も飛び出し、トドメは8回に、4番・村上宗隆がホームランキング争いでリーグ独走、かつ三冠王を手繰り寄せる今季48号ソロホームランを放ち、試合はヤクルトが16-4で勝利した。
首位・ヤクルトと2位・DeNAとのゲーム差は再び「6」に拡がった。

なお、ヤクルトの打者が今季、「1試合3本塁打」を放つのは、キブレハンが3人目である。

5月28日 塩見泰隆 対楽天戦(楽天生命パーク)
7月31日 村上宗隆 対阪神戦(甲子園)

また、ヤクルトは昨季、2021年7月13日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)で1試合7本塁打を放っており、チームとしては6度目の最多タイ記録である。

“東京ヤクルトスワローズが2021年7月13日の対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)で、チーム歴代最多タイとなる「1試合7本塁打」(9イニング)を放つなど、14-6で勝利した。”

なお、ヤクルトの「1試合7本塁打」の試合は以下の通り。

(1)1977年9月14日 対大洋ホエールズ戦(川崎球場)
(2)1980年10月19日 対中日ドラゴンズ戦(静岡県営草薙球場)第1試合
(3)2003年6月28日 対広島カープ戦(広島市民球場)
(4)2007年7月11日 対広島カープ戦(神宮球場)(延長戦で8本塁打)
(5)2021年7月13日 対読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)
(6)2022年8月27日 対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)

*詳細は以下のブログを参照。

なお、NPBの「1試合チーム最多本塁打(9イニング)」記録は9本塁打で、過去4チームが達成している。

①1951年8月1日 松竹ロビンス 対大阪タイガース戦(上田球場)
②1976年9月19日 阪神タイガース 対広島東洋カープ戦(甲子園球場)
③1980年8月9日  阪急ブレーブス 対近鉄バファローズ戦(日生球場)
④1980年10月3日 ロッテオリオンズ 対近鉄バファローズ(藤井寺球場)

ヤクルトはコロナによる主力の離脱も響き、最大17.5ゲーム差あったDeNAから猛迫を受け、4ゲーム差で、DeNAと8月26日から敵地・横浜スタジアムでの直接対決3連戦を迎えた。しかし、初戦は3本塁打、2戦目は7本塁打とホームラン攻勢で2連勝を収めた。

一方、DeNAは横浜スタジアムで、NPB史上3位となるホームゲーム17連勝を更新した勢いに乗って、本拠地で首位ヤクルトを迎え撃つ3連戦となったが、前日のカード頭の試合で、村上宗隆に2発を浴びるなど、3-6で敗れ、ホーム17連勝がストップ、首位ヤクルトとのゲーム差が5に開いたばかりだった。
この日も先発の左腕・石田健大を始め、登板する投手が次々とヤクルト打線の一発攻勢に捕まった(無失点に抑えたのは、9回に登板した6番手の平田真吾のみ)。
しかしながら、16失点で敗れても一敗は一敗。
DeNAは優勝争いから脱落しないためにも、切り替えて同一カード3連敗は避けたいところだ。


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