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【2023年6月6日】リバン・モイネロ、2度目の「3者連続3球三振」

福岡ダイエーホークスの左腕投手、リバン・モイネロが、自身2度目の「イマキュレート・イニング」を達成した。



モイネロ、5年ぶり自身2度目の「三者連続3球三振」

リバン・モイネロは6月6日、対横浜DeNAベイスターズ戦、1-1の同点で迎えた9回表、ソフトバンク4番手としてマウンドに上がると、先頭の代打・大和を空振り三振、続く1番・佐野恵太も空振り三振、2番・関根大気も空振り三振に斬って取った。
9回裏、牧原大成が自身プロ入り初となるサヨナラ打(レフトオーバーの二塁打)を放ち、ソフトバンクが2-1で勝利したため、モイネロは今季2勝目(2セーブ)を挙げた。

しかも、モイネロにとって2018年5月16日、対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天生命パーク宮城)で、楽天の5番・ペゲーロ、6番・今井年晶、7番・オコエ瑠偉(途中出場)から「三者連続3球三振」を奪って以来となる、自身2度目の快挙を成し遂げた。


この記録はNPBの長い歴史で通算20度目だが、一人の投手が2度、記録したのは1954年と1958年の梶本隆夫(阪急ブレーブス)以来、NPB史上2人目である。

「イマキュレート・イニング」とは

一人の投手が「3者連続3球三振」の9球だけで1イニングを終えることを、ベースボールの本場、米国では、"Immacurate Inning(イマキュレート・イニング)"と呼ばれている。

"immacurate"とは形容詞で「汚れのない」という意味なので、投手が投じたボール9球がすべてストライク、しかも打者3人をすべて三振で終えるということで、「汚れなきイニング」ということになる。

NPBでの「イマキュレート・イニング」達成は18人、20度目

NPBで「三者連続3球三振」の9球のみで1イニングを終えた投手は今回、モイネロで20度目で18人いる。

NPBの歴史で、「完全試合」の達成者が16人、16度だけなので、完全試合に準じるほどレアな記録ともいえる。

「ファウルなし」はNPB6人目、パ・リーグでは初の快挙

さらに、「三者連続3球三振」の9球のうち、ファウルによるストライクがない、すなわち、バットにかすらせもしなかったのは史上6人目だが、今回、モイネロはパ・リーグの投手としては初の快挙となった。
(前回の達成時は3人目のオコエ瑠偉の2ストライク目がファウルで、ファウルはその1球のみだった)

空振りがもっとも多かったのは、松井裕樹の7球

9球のうち、空振りによるストライクがもっとも多かったのは、2017年4月25日、東北楽天イーグルスの松井裕樹が対千葉ロッテマリーンズ戦(東京ドーム)の9回のマウンドで記録した7球で、それまでの1979年の平松政次(大洋ホエールズ)が持っていた6球を抜いて、記録を更新した。

クリーンアップからの3者連続3球三振も松井裕樹のみ

また、相手チームの打順3番・4番・5番から「三者連続3球三振」を記録したのも、このときの松井裕樹で、9回、ロッテの3番・細谷圭、4番・ダフィー、5番・鈴木大地から奪っている。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm31095393

MLBで「イマキュレート・イニング」は過去114度


歴史の長いMLBでは、「イマキュレート・イニング」は2023年5月24日、ヨハン・オビエド(ピッツバーグ・パイレーツ)が記録するまで、これまで通算114度、達成されている。
特に1990年以降、増加傾向にあり、2010年代には37度、記録されている。
しかしながら、MLBで日本人投手が「イマキュレート・イニング」を達成したことはまだ無い。








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